6月28日(水)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
再度 EXTREME GREEDに!
【業種別】
【個別】
米エヌビディア(NVDA)がアフターマーケットで下落しています。
ブルームバーグによると、「バイデン米政権が中国への人工知能(AI)半導体輸出について、抜け穴をふさぐ新たな規制措置を検討しているとの報道を受け、世界最大の半導体市場である中国向けの販売が落ち込むとの観測が広がった。」と報じられています。
「米商務省が中国およびその他の懸念される国に出荷される半導体製品の一部について、事前のライセンス取得を義務付けたことを受け、エヌビディアは今年、その対象外となる比較的性能の低い半導体製品を設計していた。米当局はそうした製品も対象に含めるため、来月にも規制を拡大することを検討していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい複数の匿名の関係者を引用して報じた。」とも報じられています。
この報道を受け、同社株はアフターマーケットで3%近く下落していますが、正直、「なにを今更・・・???」というイメージです。
米政権が中国に半導体規制をかけているのは、周知の事実であり、もし、これで、本当に同社株が下落するのであれば、同社株を買っていた筋が、サマーバケーションを前に売却する材料を探していて、今回の報道がきっかけにされたということでしょう。
上記報道を受けても、日本の半導体関連はほぼ全面高になっています。
岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「今回はすでに輸出規制の対象となっている最先端半導体ではなく、1世代前の半導体が対象となる」と語り、そのうえで「各社の収益の源泉は最先端半導体にあり、以前の技術を使った半導体の輸出に規制がかかっても、半導体や同製造装置メーカーの業績への影響は小さいだろう」とみているようです。
今晩の米株市況が注目されますが、これで売られるのであれば、米株市場は、一足早く夏枯れ相場に突入するのかもしれません。
日本板硝子(5202)が大幅高になっています。
同社は、オランダにおけるジョイント・ベンチャーであるSP Glass Holdingsが、ロシア子会社の売却を完了したと発表しています。
2024年3月期第1四半期の連結決算において、持ち分法適用会社に対する減損損失の戻入などが発生し、約50億円の利益を認識する予定とのことです。
同社は、この売却をもってロシアから完全に撤退することを表明していて、収益改善とロシアリスクの低下を好感した買いが集まったようです。
株価は、上値の節目水準に達していて、株価が持続的に上昇するためには、主力の建築用ガラス事業などでの収益改善が欠かせないと見る向きもあるようです。
スギホールディングス(7649)が大幅反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年2月期1Q決算を発表しています。
営業利益が前年同期比16.6%増の77億7,800万円と2桁増益になっています。
新型コロナウイルスに伴う行動制限の緩和で外出機会が増え化粧品などが伸長した他、食品需要も底堅く推移したようです。
(この人は、どうしても感染対策をやりたいようですが・・・)
同社株は、昨年末急騰時の高値を更新してきていて、足場が固まれば加速もありそうです。
YE DEGITAL(2354)が大幅反発になり、年初来高値を更新しています。
同社は、2024年2月期1Q決算を発表し、連結経常損益が2.1億円の黒字に浮上して着地したことを公表しています。
併せて第2四半期(3-8月期)の同利益を従来予想の2億円から4億円へと2.0倍上方修正し、増益率が2.1倍から4.1倍へと拡大する見通しを示しています。(通期予想は据え置き)
ビジネスソリューション、IoTソリューション共にユーザーのDX投資が想定以上に好調に推移しているとのことです。
株価は「首吊り線」に似た足形になっていて、落ち着きどころを探る流れになりそうです。
昨日新規上場したクオリプス(4894)がストップ高まで買われています。
同社株は、昨日、公開価格の1,560円を大きく下回って引けていましたが、本日は朝から反発して始まって寄り後も確りの動きになりました。
昨日の日経新聞では、同社社長が東証で記者会見した内容が報じられていて、心筋細胞シートについて「早期承認で2028年3月期の黒字化を目指す」と話したとされています。
また、テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」でも、同社事業が紹介されていて、それも刺激になったとの見方もあるようです。
公開価格を上回って引けているだけに明日には上場来高値更新濃厚と期待する向きも多いようですが、荷もたれ感もあるIPOだけに買いも続き難いとの見方も多いようです。
なお、既存株主にベンチャーキャピタル保有も多いものの、ロックアップが掛かっており、公開価格の2倍となる3,120円以上にならないと90日間はロックアップは解除されないとのことです。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
25日線(32373円)で下げ止まり、下落する5日線(32895円)を上抜いています。
通常、下落トレンド時は25日線は下値メドにならないケースが多いため、現状は下落トレンドではなく、あくまで調整局面と見るべきと思います。
しかしながら、価格帯をみると、33000円超は、かなりの商いをこなしていて、戻り売りを吸収する必要がありそうです。
本日の欧州中央銀行(ECB)主催の国際金融会議「ECBフォーラム」で植田・日銀総裁が何を語るのか注目されますが、今しばらくは、一進一退の展開が続くものと思われます。
【本日のトピック】
IMAGICA GROUP(6879)
https://www.imagicagroup.co.jp/
さて、本日は、これまで、何度か取り上げてきたIMAGICA GROUP(6879)の株主総会に出席しましたので、その状況を書きたいと思います。
本日、同社株は自社株買いの発表(上限を50万株(発行済み株数の1.12%)、または4億円)をしたこともあり大幅高になっています。👍
6/27に竹芝のベイサイドホテル アジュール竹芝で開催されました。
出席者は、実質20人くらいでしょうか?
私は、株主総会は経営者の人柄や会社の雰囲気などを感じることができるので、なるべく出席するようにしています。
①中期経営計画
四季報にも書かれていますが、同社は25年度の中期経営計画の売上目標を前倒し達成見込みにより、1000億円→1100億円に100億円上方修正しています。
②ゲーム関連事業の拡大
新たに、ゲーム関連事業を主力事業のひとつに位置付け、50億円規模のM&Aも検討し、25年には、100億円以上の売上を目指す。
将来的には自社作成のゲーム開発にも取り組みたい。
③カバー(5253)株に出資
同社は3/27に新規上場した、Vtuberグループ「ホロライブ」を運営するカバー(5253)に、関連会社のOCC1号ファンドを通じて出資していましたが、株価高騰のため一部は売却したとのこと。
売却額や利益については語れないとのこと。
④「薬屋のひとりごと」アニメ化
シリーズ累計2100万部を突破した「薬屋のひとりごと」のTVアニメ化がイマジカインフォスを通じて作成されることが決定。
具体的には、今夏、さまざまなコラボ企画、商品化も含め発表予定。
⑤NTT(9432)との共同検討
昨年12月に発表した、NTT(9432)との「IWON時代のリアル・サイバー融合空間の表現・演出技法に関する総合的な共同検討」については、たびたび、NTTとも会合を持ち進捗しているとのこと。
業績や事業に対する影響は語れないとのことでしたが、万博を視野にいれたものとのこと。
⑥フォトニックラティスについて
フォトニック結晶の製品化を実現している、子会社のフォトニックラティスは通信会社との取引は増えているものの、現状NTTのIWON構想には関わっていない。
⑦自社株買い・株主還元
2018年の立会外分売以来の自社株買いを発表。
配当性向30%を目標とする。
だいたい、こんなイメージでしたが いまだPERは13.6倍、PBRは0.83倍です。
株価の一段高が期待できると感じましたがいかがでしょうか。