5月31日(金)
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フジ・メディア・ホールディングス(4676)が大幅反発しています。
31日付の日本経済新聞朝刊は「アクティビスト(物言う株主)として知られる米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが30日、フジHDにMBO(経営陣が参加する買収)を要求する書簡を送ったことがわかった」と報じました。
ダルトンは同社の関連会社が運用するロンドン証券取引所上場のニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)などと合わせて、フジHDの株式の6.55%を保有しています。
日本の放送法により外国人投資家が放送会社の20%以上の株式を取得することはできないため、ダルトン・インベストメンツが同社株の20%、残りをプライベート・エクイティファンドや経営陣・社員などが取得することを提案したとのことです。
auカブコム証券の山田勉マーケットアナリストは「海外の有料放送の台頭など競争が激しくなるなか、フジHDなどのテレビ局は放送法によって守られてきたため、本来の企業価値に比べて大幅に割安な『ディープバリュー銘柄』となっている」と指摘し、「要求通りにフジHDがMBOを実施した場合、実勢価格より株式を高く買い取るとの思惑に加え、MBOを実施しない場合でも、ダルトンの要求を受けてフジHD側が配当の積み増しや自社株買いなどの株主還元の強化に動くとの期待が高まりやすい」と語っています。
フジHDのPBR(株価純資産倍率)は0.4倍台にとどまっていますが、同社に限らずテレビ局株はPBR1倍を大きく割り込んでおり、これを機に株主還元を強化してくるとの思惑から、TBS HD(9401)、テレビ朝日HD(9409)、日本テレビHD(9404)、テレビ東京HD(9413)も大きく買われています。
yutori(5892)が大幅反発しています。
同社は、31日、同社が展開するブランド「HTH」が初めて「ディズニー」とのコラボレーション商品を発売すると発表しました。
「HTH」らしい海外ストリートをミックスさせたスタイルと、ミッキーたちのPOPなデザインを掛け合わせたアイテムを展開する予定で、Tシャツやタンクトップ、靴下などの小物アイテムまで充実したラインアップとなっており、6月1日からオンラインストアの「YZ store HTH」で販売するほか、5月25日からはHTH全店舗で先行販売するとしています。
株価は25日線をサポートに切り返しており、戻り相場入りが期待されます。
タカキュー(8166)が急反発しています。
同社は30日引け後に、同日提出の有価証券報告書から「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消することとなったと発表しました。
今年1月に地域経済活性化支援機構による再生支援が決まり、その後第三者割当による増資と取引金融機関による債務免除などが実行されています。
2025年2月期第1四半期において債務超過が解消され、財務基盤の確立が図られることとなったことを受け、記載を解消することとなりました。
株価は荒い値動きになっていますが、上値余地はありそうです。
Speee(4499)が大幅反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、31日、三菱UFJ信託銀行などが出資するデジタル資産のプラットフォームを開発するProgmat社と子会社Datachainが協業すると発表しました。
Progmat社が手掛けるステーブルコイン発行管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を用いて発行されるステーブルコインの提供とAUM(運用資産残高)の最大化を目指します。
株価は、差し引き2万株強の買いを残して終わっており、休み明けの値動きが注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
ギャップアップからスタートし、ローソク足は「三川明けの明星」を形成し、25日線(38,485.84円)をわずかに上回ってきています。
ナイトセッションの日経平均先物は38,730円 +240円で戻ってきています。
6/3(月)は一目均衡表の変化日と言われていますが、75日線(38941.54円)をキャッチアップして、再び持合いながら、緩やかな上昇トレンドを取り戻せるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、本日は7月は押し目買いのチャンスになる可能性を考察します。
上記は、ヘッジファンドが注目していると言われる最近のMag-7(マグニフィセント・セブン、 TSLAの変わりにAMD、パランティアが組み入れ)です。
上記のポートフォリオは、過去10年間の平均PERに対して+126%となり26%のプレミアムが付いています。
そして、同ポートフォリオのEPSの年間成長率は、エヌビディアの影響もあり、35パーセントも伸びています。
S&P500の成長率は約11%ほどですので、この銘柄群の成長率が非常に高いことが伺えます。
それに対し、日本版Mag-7と言われる主力半導体関連の対10年平均PERは+160%となり、上記米Mag-7に比べて、割高買われていることがわかります。
そして、EPSの年間成長率は-3.8%になっています。
このデータをみても、ここもとの日本株が米株に対しパフォーマンスが劣後しやすく、頭が重たい要因になっていることがわかります。
そして、米Mag-7が下落する時は、日本版Mag-7は、より大きく下落しやすいことを示唆しています。
上記チャートは、ここ1か月間の米Mag-7の株価の動きですが、まさにエヌビディアの1人勝ちになっていることがわかります。
エヌビディアは同期間約45%も上昇したのに対し、他の銘柄は10%も上昇していません。
それに対し、日本版Mag-7の中には、ディスコが19%、ルネサスが18%、レーザーテックが17%とエヌビディア以外の米Mag-7銘柄より高いパフォーマンスを示しています。
つまり、日本版Mag-7の多くはエヌビディアの株価に連動しているということです。
上記は米ファンドマネージャーによる2024年各月末のエヌビディアの株価予測ですが、総じて上昇する強気の予測をしていることがわかります。
ところが、7月末あたりは、株価上昇が鈍化もしくは、下落する予想が多いことがわかります。
これは、エヌビディアが10月に次世代チップ「ブラックウェル」のハイエンドモデル「GeForceRTX5080」を投入することが決まっており、発売を前に既存モデルの買い控えが起こるからと予想していることが理由のようです。
もし、7月末にエヌビディア株が調整するのであれば、同社株に連動しやすい日本版Mag-7もより深い株価下落があるかもしれません。
しかしながら、年間を通してみると、エヌビディア株が大きく上昇する予想であることは間違いありません。
7月末にエヌビディアが調整した場合、より深い押し目をつける可能性の高い日本版Mag-7を押し目買いしておけば、エヌビディア株復調と共に上昇が見込めるものと思います。
7月は押し目買いの好機になる可能性も想定しておいたほうがいいかもしれません。