5/11の日経平均は28608.59円
-909.75(-3.08%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり169/値下がり1989。
騰落レシオ(25日)88.55
売買代金は2兆9576億円
日経VIは22.70 +4.50(+24.70%)
VIXは21.29 +4.60(+27.50%)5/11 16:19現在
日経VIもVIXも急上昇してきています。
特にVIXが25をこえてくると大きな調整につながりますので注意が必要です。
業種別では、上昇は海運1業種のみ。
機械、精密機器、情報・通信などが大きく下げています。
個別では、全面安の中、任天堂(7974)、NTT(9432)などが逆行高。足元のモメンタムが強い日本製鉄(5401)、日本郵船(9101)などがプラスを維持してます。
今期の大幅増配や中期経営計画が好感された西松建設(1820)が急騰し、ノリタケ(5331)やグリー(3632)、メイコー(6787)なども決算が好感され大幅高しています。
その他、今期大幅増益見込の芝浦電子(6957)が一時ストップ高。ワクチン接種センターの業務を受託したと報じられたキャリア(6198)がストップ高比例配分になっています。
反面、ソフトバンクG(9984)、レーザーテック(6920)、東京エレク(8035)、ソニーG(6758)など主力グロース株が軒並み大幅安。
決算が失望を呼んだパナソニック(6752)が6%近い下げに沈んでいます。
ファンケル(4921)やUアローズ(7606)、日本製鋼所(5631)などは決算を材料に急落しており、丸和運輸(9090)、東海カーボン(5301)、沖電気(6703)などは2ケタの下落率になりました。
小型株もマザーズ指数が大幅安になる中、AIinside(4488)や、JIG-SAW(3914)、メルカリ(4385)など売買代金上位銘柄が軒並み値幅を伴った下落になっています。
日経平均は今年2番目の下落です。
前日、25日線を上抜き、テクニカルも好転が見えかけていたのですが、手のひら返しの下落になりました。
上記の日足を見ても、上値切り下げ、下値切り上げトレンドの大きな三角持合いを形成しつつあるように思います。
今回は心理的な節目28500円、4/21安値の28419円、週足26週線(28435円)を守れるかがポイントになると思います。
ABNアムロが本日、先物を5029枚買い越していますので、明日は反発するのではないかと思いますが、米株も不安定なので、上値も限定的になるかもしれません。
さて、昨日米国では長期国債利回りが1.6%を超えて、ナスダックを中心としたハイテクグロース株が売り込まれました。
この金利上昇の背景にあるのが、インフレ懸念があるといわれています。
一般的にインフレには、いいインフレと悪いインフレがあるといわれています。
いいインフレとは、経済全体が活性化して、需要が増大することにより、品物が不足気味になり、物価が上昇するという経路をたどるインフレでデマンドプル型インフレと呼びます。
それに対して、悪いインフレとは製品を作る際の費用が増加して、生産費用の増大を補うために物価が上昇するインフレでコストプッシュ型インフレと呼びます。
今回の米国の金利上昇は、上記の通り、CRB指数が上昇し、商品市況が上昇してきており、コストプッシュ型インフレが始まっているのではという懸念があります。
デマンドプル型は賃金も上がり、経済が好循環の時に生じるインフレですが、コストプッシュ型だと物価だけが上がり国民生活は苦しくなります。
大和の石黒さんは、CRB指数が、仮に年末まで上昇しても、対前年比で伸び率はピークアウトする。
したがって、期待インフレ率も沈静化するとの見立てです。
インフレに対して、マーケットが前のめりになりすぎている。したがって、グロース株の割高感が薄れてきている現状は買い場であるということです。
インフレに関しては、いろんな見立てもありますが、株価は長期的には必ず利益に収れんしていきます。
確固たる成長ストーリーのある半導体とか電子部品の分野のグロース株には投資していくべきと思います。