10月22日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
直近IPOのオルツ(260A)がストップ高まで買われています。
同社は21日、経済産業省およびNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する国内生成AIの開発力強化プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第2期に採択されたと発表しています。
採択された同社の提案テーマは、「パーソナルAIの実現を目標とした世界最高性能の日本語言語処理技術の研究」です。
今回の採択により同社は総費用約7億9,000万円分のGPU計算リソースの活用とデータセット構築のための助成を受けるとしており、これにより労働力の補完を目的としたLLM(大規模言語モデル)の構築と、Instruction Pre-training(事前学習)のためのデータ構築の研究開発を進めるとしています。
株価は、本日の大幅高で上場来高値から昨日までの下げ分の半値戻しを達成しており、全値戻しに期待が集まる処です。
ダイワ通信(7116)が急伸しています。
産経新聞電子版が21日夜に、「政府は首都圏で相次ぐ強盗事件などを受け、新たな経済対策に防犯対策の強化支援を盛り込む方向で調整に入った」と報道しました。
防犯カメラ設置費用を公費で補助することで増設を促し、治安改善につなげたい考えだとしています。
これを受けて、AIクラウド映像監視システムを手掛ける同社や監視カメラや入退室管理システムを提供するセキュア(4264)に思惑買いがはいりました。
今後も幾度となく物色される機会がありそうです。
夢展望(3185)が一時ストップ高になるまで買われています。
同社は、21日引け後に、中国ネット通販大手のPDD HDが手掛けるオンラインショッピングモール「Temu」と連携したことを発表しました。
海外における更なる販路拡大やマーケティング強化、ブランド保護などを視野に北米、欧州、アジアなどに広く展開し圧倒的なユーザー数を持つTemuと強固なネットワークを構築します。
同社の主力ブランド「DearMyLove」を中心に販売を展開しますが、Temuの日本向けの専用サイトに出店する国内アパレルブランド初となります。
株価は、業績寄与期待感から買いが先行しましたが、上値では売り圧力も強く目先は現水準を保てるか否かが焦点となりそうです。
https://www.raccoon.ne.jp/
ラクーンホールディングス(3031)が急反発し、年初来高値を更新しています。
同社は21日引け後に、発行済み株式数の5.1%に当たる110万株・11億円を上限とする自己株式の取得を実施すると発表しました。
株主還元の充実と資本効率の向上を取得目的としており、2023年7月に掛けて上限70万株を取得して以来となります。
高水準の自社株買いが当面の需給面での下支え要因に繋がるとの期待から株価は新ゾーン入りを目指します。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
ローソク足は、10日連続陰線の「10陰連」を形成し、25日線(38,442.55円)を割り込んできています。
本日は下ヒゲで200日線(38,198.54円)手前まで下落しましたが、25日線、200日線は、まだ上向きを維持しており、中期的な下落トレンドが始まっているとは言い切れません。
日経平均の高安とは関係なく、陰線を引くということは取引後半に手仕舞い売りが優勢となることを意味します。
株価が上昇していても、当該株を翌日に持ち越したくないという思いが強ければ、当然大引けまでに売りを出すことになります。
したがって陰線形成は、株価の上下動に関係なく投資マインドがどちらかと言えば弱気方向に傾いていることを示しています。
1984年以降、10日以上連続陰線を記録したのは、2012年5月の13陰連、2008年10月の11陰連だけで、今回は今のところ史上3番目の記録になっています。
ただ、2012は「東日本大震災」、2008年は「リーマンショック」とマーケットを揺るがす下落トレンドの中で形成しており、今回とは状況が違うことがわかります。
そして、当時と違って、現在は海外投資家の短期的なAIアルゴリズムに大きく左右されます。
恐らく、自民党の単独過半数割れまでは徐々に織り込んできていたものの、ここにきて自公連立で過半数割れという見方も浮上しており、海外投資家の狼狽的な先物売りがでたというのが本日の値動きと思われます。
過去、連続陰線時に選挙が絡んでいたものは1993年の宮沢内閣の時です。
6月18日に宮沢内閣は解散し、自民党は過半数を失い、38年続いた長期政権は終了しました。
この選挙で自民党は大きく議席を減らし、細川護熙を首班とする非自民・非共産連立政権が誕生しました。
ただ、このような状況でも、日経平均は約2週間後には上昇に転じています。
恐らく、今回の選挙でも、過半数を維持すれば、海外投資家のショートカバーが入ると思います。
過半数が取れず石破内閣退陣ということになれば、1~2週間の調整はあるかもしれませんが、長くは続かないと思います。
米株は絶好調ですし、ドル円が150円を回復しており、懸念されていた企業業績も好調を維持しそうです。
今回も、イベント通過で、少しづつ現物で買い下がるべきと考えますがいかがでしょう。