10月15日(火)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
コスモス薬品(3349)が急騰し、年初来高値を更新しています。
同社が、11日発表した2024年6〜8月期の連結決算は、営業利益が前年同期比29%増の115億円で着地しています。
市場予想平均であるQUICKコンセンサスの93億円(9月12日時点、7社)を上まわる好決算で、好感した買いが集まったようです。
プライベートブランド(PB)商品が売上高に占める割合が上がったことなどが奏功し、売上高総利益率(粗利率)は20.8%(前年同期は19.5%)に改善しました。
市場では「仕入れ条件の改善なども粗利率の向上に貢献しているとみられ、先行きの業績を見通すうえで一定の安心材料になった」(国内証券)とみる声が聞かれます。
免疫生物研究所(4570)が急反発し、ストップ高まで買われています。
同社は、11日引け後に、抗HIV抗体およびその製造方法に関する国内特許を取得したと発表しました。
同特許技術は同社および熊本大学、医薬健栄研(医薬基盤・健康・栄養研究所)、CURED社が出願、中国・香港・台湾で既に特許査定となっており、欧米でも順調に審査が進んでいるということです。
また、同特許は新たな薬剤候補物質そのものに与えられるもので、たとえ製造方法が異なっても、製造された物質が同じであればそれらすべてに権利が及ぶ『物質特許』と言われるものであり、医薬品の特許の中で最も権利の範囲が広いと言われています。
株価は、269万株超の買い物を残しており、8月27日高値524円、6月21日高値554円を視野に捉えた格好です。
ジーデップ・アドバンス(5885)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社が、11日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算は、経常利益が前年同期比69.1%増の1.6億円に拡大しています。
生成AI関連の設備投資需要の増加を背景に、AIサービスを開発・運用するための製品やサービスの提供などを行うDXサービスが好調に推移したようです。
案件規模の大型化に伴い粗利率は低下しているものの、売上高の増加で吸収しています。
また、同社は、11月30日を基準日として1株から4株に株式分割することも発表しました。
株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的としており、目先の株価は、7月2日の高値11、900円を目指す動きが期待できそうです。
広済堂ホールディングス(7868)がストップ高まで買われています。
同社は、11日取引終了後、発表を延期していた2025年3月期第1四半期連結決算を開示しました。
売上高は前年同期比14.6%増の87億5,700万円、営業利益は同2.7倍の20億2,100万円に急拡大しています。
葬祭収益セグメントにおいて式場増設効果が継続した他、資産コンサルティングセグメントでは大型プロジェクト案件が貢献しています。
例年、第1四半期の売上は相対的に低水準であることからも好進捗と捉えられ、上振れ期待が高まっています。
株価は意識されていた75日線を突破し、新展開入りも期待できそうです。
【テクニカル分析】
日経平均は4営業日続伸!
9/27高値(39,829.56円)を上抜き、75日線(38,321.74円)も上向き転換するも、ローソク足は安値引けの上ヒゲ陰線を形成しています。
5本連続陰線の「5陰連」という珍しい足形となり、ザラ場では、それなりに売りも出ている状況です。
25日線乖離率が5.27%と、やや過熱感がでる中で、40,000円大台を値固めできるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、「選挙は買い」というアノマリーがあることは知られていますが、なるほど、過去17回の解散総選挙で解散から選挙までの期間は17回とも上昇していることがわかります。
ただ、現状国内に株を買う材料は乏しく、もっぱら米株とドル円の動きに「おんぶにだっこ」状態です。
ここもと、株が買われている材料
・トランプトレード
賭けサイトでは、ジリジリとトランプ有利を示してきており、共和党アウトパフォーマー関連として、地銀などの規制緩和関連の金融銘柄や、暗号資産(仮想通貨)エクスポージャー銘柄、エネルギー・商品関連銘柄などが物色されています。
・エヌビディア最高値更新
ブラックウェルの注文は「12カ月先まで予約済み」と報じられ、エヌビディア株が最高値を更新しています。
これを受けて、本日の日本株は、半導体関連が全面高になりました。
・中国の景気刺激策
中国は超長期の特別国債を向こう3年間で6兆元(約127兆円)発行する可能性があると報じられています。
中国株はどう動くかわかりませんが、中国マネーが米株に向かっていると見る向きもあります。
・原油価格の下落
イスラエルがイランの石油生産施設を標的にしない可能性があると米紙ワシントン・ポスト(WP)が報じ、来年にはかなりの供給過剰が生じるとする国際エネルギー機関(IEA)の見通しで原油価格が下落しています。
中東リスクもプロレスとして認識され、リスク視されなくなってきています。
・ドル円の円安
ドル円が150円手前まで円安が進み、輸出関連にも見直し買いが入っています。
こうした状況が材料視され、日経平均もしっかりの動きになっていますが、国内に起因した材料は見当たりません。
したがって、ナイトセッションの日経先物は高く戻ってきても、場が開けば、上値の重さを感じさせます。
「5陰連」という珍しい足形がでるのも、国内に起因する買い材料がないことにあると思います。
石破首相は選挙の勝敗ラインを「自公過半数」とかなり議席を減らす水準に設定していますが、それすら危ういと予想するマスコミもいます。
「選挙は買い」のアノマリー通りなら、27日の投開票まではしっかりの動きになるのかもしれませんが、それ以降は反動もあるかもしれません。
「山高ければ谷深し」にならなければいいのですが・・・