10月17日(木)
【相場概況】
【日経平均寄与度ランキング】
【業種別】
【ヒートマップ】
【売買代金】
【騰落レシオ】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別銘柄】
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)が反発し、5年4カ月ぶりの高値更新になっています。
16日付で関東財務局に提出された大量保有報告書によると、物言う株主(アクティビスト)として知られるストラテジックキャピタルが同社株を5%超保有していることが判明しています。
保有目的については「純投資および状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としており、今後何らかの株主提案などが行われるのではないかという思惑が個人投資家主体の買いを誘ったようです。
なお、丸木強氏が率いるストラテジックは、今年の株主総会シーズンにアパレルのダイドーリミテッド(3205)や大阪製鉄(5449)、京阪神ビルディング(8818)などへ株主提案をしています。
SIGグループ(4386)がストップ高買い気配になっています。
同社は、16日の取引終了後、2025年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、売上高が計画を3億7,300万円上回る42億7,300万円、経常利益も1億6,500万円上回る3億6,500万円、最終利益も8,300万円上回る1億9,800万円で着地する見通しを示しました。
受注が堅調な中、前期末に買収した子会社が好調に推移したほか、経費予算の一部未執行による影響や保険解約返戻金の発生もあって、業績が計画を上振れする格好となったようです。
本日の株価はストップ高の一本値で854万株超買い物を残しており、一段高も期待できそうです。
関西電力(9503)が大幅続伸しています。
同社は16日、原子力規制委員会から高浜発電所1号機の高経年化対策に係る原子炉施設保安規定の変更が認可されたと発表しました。
高浜原発1号機は11月に運転開始から50年になりますが、50年を超える運転が認められるのは国内初ということです。
電源確保に向け、原発の長期活用の積極化が意識される展開になっているようです。
株価は9日高値以降の下げ分を昨日今日でほぼ取り返しており、2,700円を超えてくれば、加速も考えられそうです。
https://www.kyuden.co.jp/
九州電力(9508)が大幅反発しています。
大和証券が16日付で、同社の投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も970円から2,000円にまで引き上げています。
今後の株主還元方針は明言されていませんが、FCCが安定的に黒字推移と見込まれることや株価に対する高い意識から、更なる増配が期待可能と判断し、2026年3月期は60円の配当を予想しています。
また、政策的な原発活用が打ち出されることなど、今後の株価の追い風になると見ているようです。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ギャップアップからスタートするも39,300円手前で早々に頭打ちとなり、5日線(39,397.75円)を回復できずに反落しています。
ローソク足は7営業日連続陰線の「七陰連」を形成しており、安値引けで終わっています。
なおかつ、「下放れ二本黒」を形成しており、下値圧力が強いことがうかがえます。
「七陰連」が示しているように、ここもと、ナイトセッションの日経平均先物が高く帰ってきても、日本時間では売り優勢で終わるケースが頻発しています。
マーケットは、少しづつ「自公過半数割れ」「石破退陣」を折り込み始めているのかもしれません。
75日線(38,309.52円)や25日線(38,133.20円)あたりの調整は覚悟しておくところかもしれません。
【本日のトピック】
さて、注目されたTSMCの決算は絶好調でした。
前日のASMLショックを吹き飛ばす内容ですね。
今期の粗利率予想が57-59%ということですから、製造業としては驚異的な数字です。
TSMCの決算が絶好調な一方でASMLが不調ということは、NVIDIAを中心にAI関連銘柄「だけ」が絶好調で、従来通りのCPU製造とかメモリ製造をしているだけの会社には需要がなく、かなりの二極化が進んでいる証拠ともいえます。
ASMLはTSMCから買い叩かれる立場ですから、しばらくは厳しいのかもしれません。
TSMCのCFOは決算説明会で「25年の設備投資が今年を上回る公算が非常に大きい」と語りました。
TSMCが設備投資を積極的に行うとすれば、TSMCに製造装置を納入している米アプライド・マテリアルズや東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)などの製造装置メーカーにとってもポジティブな材料になります。
ところが、本日の製造装置メーカーの株価は、総じてさえない動きとなりました。
単にTSMCの引け後の決算説明会が警戒されただけかもしれませんが、それだけではないかもしれません。
東京エレクトロン(8035)の中国売上は50%です。
ASMLの中国比率は47%です。
米政府の規制強化を警戒し、中国メーカーが実需以上に買っている可能性があり、足元の『中国特需』は今後落ち着くと言われています。
JPモルガン証券の鹿内美欧氏は「中国市場の動向は米国の規制次第で業績が大きく左右される。市場は様子見ムードが続いている」と語っています。
トランプが大統領に再任されれば、中国に対する規制は、より強化されるでしょう。
ASMLは2025年の売上見通しでは、中国比率が直近の47%から20%程度に下がるとしています。
売上全体は増加としていますので、他地域でカバーするということなのでしょう。
今後、日本の製造装置メーカーも中国依存をいかにして減らしていくかがカギになりそうです。
半導体関連で銘柄選定するのであれば、「AI関連」、「脱中国」が選定条件になるのかもしれません。