5/7の日経平均は29357.82円
+26.45(+0.09%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1611/値下がり505.
小幅高の割に値上がり銘柄が多い展開です。
騰落レシオ(25日)84.49
売買代金は2兆5446億円。3兆円割れに逆戻りです。
日経VIは18.48 -1.14(-5.81%)
VIXは16.69 -1.70(-9.24%)
再び大きく低下してきています。
業種別では鉄鋼、海運、保険などが上昇。反面 その他製品、精密機器、証券・商品先物などが下落しています。
個別では、日経新聞で足元の株価好調が取り上げられた川崎汽船(9107)、商船三井(9104)、日本郵船(9101)など海運大手が大幅高。
前日売り込まれた東京エレク(8035)やSCREEN(7735)など半導体関連にも買いがはいり、JT(2914)も連日大幅上昇しています。
その他、ミスミG(9962)や大戸屋(2705)、アウトソーシング(2427)などが決算を材料に大幅高し、月次の好調が確認されたワークマン(7564)も反騰しています。
SMBC日興証券が目標株価を1800円→2200円に引き上げたKOA(6999)も続伸しています。
反面、今期2ケタ営業減益計画が失望を誘った任天堂(7974)が2%近い下落。一時6万円を割り込む動きになりました。
エムスリー(2413)や日本電産(6594)、ソニーG(6758)などグロース株の一角が軟調になり、野村HD(8604)やマネックスG(8698)など証券の一部にも売り込まれるものが散見されました。
その他、前期の見通しを引き上げたレノバ(9519)は買いが先行するも失速し4%を超える下落に沈み、株主還元を強化したものの、今期の減益計画が嫌気されたヒロセ電機(6806)も12%を超える下落になっています。
また、大口ライセンス契約の継続を打ち切られたAIinside(4488)は3営業日ぶりに値がついたものの、寄り後も売りがかさみ、30%を超える下落に沈んでいます。
日経平均は小幅高!
前日大幅高していたので、プラスを維持したというのは、少ししっかりしてきた動きになってきたということかもしれません。
一時、75日線(29257円)を下回りかけましたが、下ヒゲを引いてキープ。反面25日線(29410円)は上ヒゲを引いて奪還できずの動きです。
来週はSQ週ですが、GSは先物の買い玉を縮小させる方向にあり、ABNアムロも先物は買い越しながら、オプションは下目線です。
需給バランス的には、短期的な上昇のあと調整という展開がありうると思われ、上値の重い動きとなりそうです。
12日はトヨタとソフトバンクGの決算がありますが、目先の方向性を占ううえで注目になりそうです。
さて、ご存じと思いますが、米国が発表した4月の雇用統計は、市場予想(100万人程度)を大きく下回る26万6000人になりました。
上記は米 10年国債利回りの5分足ですが、雇用統計が発表された9:30くらいに1.53%切れまで大きく下がりましたが、その後は持ち直しています。
しかしながら、為替は大きく円高に振れたあと、あまり戻さず終えています。
バイデン大統領は、雇用統計の結果について、あらためて米国には大型財政政策が必要であると強調しました。
財政政策には財源の問題もあり、疑問視されるところもあったのですが、今回の雇用統計の結果をふまえて、自分の政策の正当性をアピールしたわけです。
結果、今回の想定外の雇用統計の結果は、金利の上昇はしばらくないだろうとのことで短期金利は下がり、財政政策の出動で国債は増発される可能性で長期金利はじゃっかん上昇。
テーパリング観測後退と財政政策発動期待でVIX下落、NYダウ、S&P500最高値と、またしても、いいとこどりの理屈で株価が上昇しています。
しかしながら、すでに、商品市況や住宅価格などはバブルの体をなしつつあり、いずれバイデン政権はむずかしい舵取りを迫られることになると思われます。