4/26の日経平均は29126.23円
+105.60(+0.36%)でした。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり942/値下がり1140。
指数は上昇していますが、値下がり銘柄のほうが多い動きでした。
騰落レシオ(25日)は83.37
売買代金は2兆874億円 薄商いが続きます。
日経VIは19.89 -0.11(-0.55%)
VIXは18.01 -0.70(-3.74%)4/26 16:34現在
業種別では、空運、陸運、鉄鋼などが大幅高。
反面、医薬品、水産・農林、倉庫・運輸などが下落しました。
個別では、前21.3月期の最終赤字が計画比で減少する見込みとなったANA(9202)が5%を超える上昇。JAL(9201)もつれ高し、JR西日本(9021)など鉄道株にも強い買いがはいりました。
今期大幅増益見通しと自社株買いを発表した東京製鉄(5423)が一時ストップ高。
2040年までにすべての新車販売を電気自動車と燃料電池車に切り替えると発表したホンダ(7267)が上昇。
その他、上方修正を発表したザッパラス(3770)や前21.3月期の見通しを引き上げたヤマウHD(5284)などがストップ高しています。
反面、エムスリー(2413)が6%近い下落。前21.3月期は大幅増益着地となったが、今22.3月期のガイダンスを出さなかったためか、今期業績好調は織り込み済みとして、強い売りに押されました。
また、先週決算発表で売られた日本電産(6594)も2%を超える続落に沈んでおり、グロース株の買いづらさが意識されています。
NTT(9432)と富士通(6702)は戦略的提携を発表したものの、材料視されず、そろって下落しています。
その他、今期の見通しが失望を呼んだサイバートラスト(4498)が大幅安。直近にぎわっていた銘柄にも手仕舞い売りが入りイメージワン(2667)あたりはストップ安になっています。
日経平均は小反発。下降する5日線(28988円)上にはあるものの、同じく下降する25日線(29376円)や75日線(29196円)を上抜けることはできていません。
売買高も少なく、上値追いにはなりずらいと思われますが、騙しは多いものの、相場の天底の先行指標になりうるストキャスティックスが底値入りのシグナルを発しています。
29000円を固める動きを形成し、25日線など重要な支持線が重なる29300円あたりを抜けていけるかがポイントになりそうです。
さて、上記のとおり、ここもとの日本株は月末最終週になると売り込まれるというジンクスがあります。
特に1月末は、決算発表をした銘柄が、材料出尽くしとして売り込まれた銘柄が続出しており、今回の動きとよく似ている形になっています。
そして、今週は上記の通りイベントも目白押しです。
おそらく、今回の日銀政策決定会合とFOMCは、大きな政策変更はないと思われますが、29日のGDP速報値は注目になると思います。好調が予想されますが、どれだけ事前予想を上回ることができるかで相場が動く可能性があると思われます。事前予想を上回ることができれば、長期金利上昇、円安、日本株高につながることもありそうです。
また、米国株でS&P500の寄与度の高い銘柄群も軒並み決算発表を迎えます。
ネットフリックスあたりは材料出尽くしのような形になりましたが、テスラやGAFAMの株価がどのような反応になるか要注目です。
日本では、先日の安川電機や日本電産など決算後大きく売られる銘柄が続出しています。
上記はエムスリーの決算ですが、21年3月期の決算はケチのつけようのない好決算であったにも関わらず、22年3月期のガイダンスを出さなかったために、6%近い下落に沈んでいます。
それに対して、本日一時ストップ高した東京製鉄は21.3月期は前期比マイナスであったにもかかわらず、22.3月期のガイダンスはかなり回復する見通しを出しています。
要は今の決算を受けた株価の反応は前期の結果はほとんど好感されず、今期のガイダンスがどうかにかかっていると言っても過言ではないと思います。下手に前期の決算が良ければ今期のハードルが上がることになり、価格上昇につながりにくいと評価されるようです。
そして、東京製鉄は決算と同時に自社株買いも発表しています。
5月は1年でもっとも自社株買いを発表する銘柄が多い月ですが、上記は今週決算発表予定で自社株買いの可能性がある銘柄群です。
もっとも、各証券会社が自社株買いについてレポートを書いていますので織り込み済みの銘柄もあるかもしれませんが、前期決算はそこそこ+今期好調+自社株買いというような銘柄は株価が上昇につながるのではないかと思います。