2月4日(金) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1483/値下がり619
騰落レシオ(25日) 94.34%
空売り比率 44.5%
売買代金 東証一部 3兆3078億円
マザーズ 1290億円
業種
個別
上方修正と増配を発表した任天堂(7974)が大幅上昇になり、好業績が確認されたフジメディアホールディングス(4676)や日本テレビホールディングス(9404)などテレビ局株が急騰しています。
前期が大幅増益となった中外製薬(4519)や前期の利益見通しを引き上げた資生堂(4911)が物色され、3Qが大幅増益となったコナミHD(9766)が12%近い大幅上昇になっています。
昨日 決算を材料に乱高下した海運株に強い買いが入り、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)がそろって大幅高になっています。
政府がコロナ水際対策について緩和措置を検討していることが伝わり、JAL(9201)、ANA(9202)の空運株が大幅高になったほか、HIS(9603)やOLC(4661)、西武HD(9024)などレジャー関連も大きく上昇しています。
反面、前期が減益着地になった花王(4452)が6%を超える下落になり、下方修正を発表した日本板硝子(5202)や古河電工(5801)が大幅下落になっています。
トヨタ(7203)が逆行安になり、直近強く買われていた丸紅(8002)や塩野義製薬(4507)も利益確定売りに押されています。
通期利益見通しを引き上げたものの、修正値が3Qの実績を下回ったUACJ(5741)が12%を超える急落になったほか、上期が営業赤字となったメルカリ(4385)も9%を超える下落に沈んでいます。
IPOには警戒感が出ており、本日上場したセイファート(9213)は公募価格を(1120円)を90円下回った初値でスタートし、終値も初値を下回って終わっています。
日経平均は反発!
ローソク足は抱き線(包み線)を形成していて、トレンド変換の可能性を示唆しています。
MACDもゴールデンクロスしていて、ヒストグラムもプラス転換してきています。
今週、日経平均はNYダウに対して、相対パフォーマンスを改善させています。
25日線(27866円)や75日線(28582円)など、主な移動平均線が下向きなため、中期的な下落トレンドに変化はないものの、短期的にはリバウンドの動きが継続しています。
東証一部の売買代金も7日連続で3兆円越えになっており、ショートカバーと思われる外国人の先物買いが断続的に入っています。
オプションの手口を見ても、アットザマネーにはコールの買いが滞留し、27000円以下にはプットの売りも散見されます。
SQは、おおむね27000円~28000円で収めたい手口が多く、来週は引き続き、チャートのフシどころの27600~27900円をターゲットとした動きが継続すると思われます。
注目された、米雇用統計が発表されました。
雇用者数と平均時給は市場予想を大きく上回り、原油高も合わせてインフレ警戒に拍車がかかっています。
FRBの利上げ観測が一段と強まり、市場は年5回(1.25%)の利上げを念頭においています。
3/16のFOMCでは一気に0.5%を利上げする可能性も1~2割ほど織り込まれています。
長期金利は一段と上昇しましたが、この日の金利上昇→株安の影響は限定的でした。
しかしながら、今週は決算を受けてAmazonが1日で14%高(時価総額22兆円増)したり、Meta(Facebook)が1日で28%の急落(時価総額29兆円減)したりしています。
両社ともに、1日の値動きとしては、過去最高の振れ幅になり、膨張した投資マネーが不安定になっている様子を映しています。
長期実質金利が昨年来高値水準に上昇しグローバルでクレジットスプレッドが拡大するなど、明確に金融コンディションが悪化しています。
この乖離が長続きすることは考えにくく、どちらが正しいか早晩答えがでると思われます。
さて、来週の注目株を紹介します。
山一電機(6941)
・スマートフォン向けを中心に半導体テスト用ソケットの販売が好調です。
・今期経常を35%上方修正・最高益を予想を上乗せ、配当も17円増配しています。
・PER7.9倍 PBR1.52倍 配当利回り3.84%
バリュエーションも割安です
デコルテホールディングス(7372)
・自社株買い 73.1万株(12.9%) 6億円 発表
2/7~5/20まで 3か月の短期間で実施予定
償却ではなく、M&Aやインセンティブに使用予定
・PER5.4倍 PBR1.17倍
・1Qの決算(10月~12月)は前年同期比で減益 通期目標進捗率33.6%に留まるが、成人式など書き入れ時を迎える2Qで挽回が効くか