2月7日(月) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり783/値下がり1313
騰落レシオ(25日) 88.86%
空売り比率 46.2%
売買代金 東証一部 3兆0141億円
マザーズ 1112億円
業種
個別
米長期金利上昇を背景に、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、みずほ(8411)の銀行株が、そろって2%を超える大幅上昇になり、第一生命(8750)やT&DHD(8795)、MS&AD(8725)など保険株も大きく買われています。
原油高を追い風にINPEX(1605)が昨年来高値を更新し、資源高を背景に住友金属鉱山(5713)にも強い買いが入っています。
上方修正と増配を発表した三菱製鋼(5632)が急騰し、決算を材料に、三井不動産(8801)やスクエニHD(9684)、ミクシィ(2121)などが大幅高になっています。
上方修正と増配、コンテック(6639)へのTOBを発表したダイフク(6383)が10%を超える上昇になり、昨日のブログでも紹介したデコルテHD(7372)が一時ストップ高になるまで買われています。
反面、海運株が弱く、なかでも日本郵船(9101)は5%を超える下落になっています。
金利上昇を嫌気して、レーザーテック(6920)やキーエンス(6861)などグロース株が売り込まれ、台湾のシリコンウエハーメーカーのグローバルウエーハズの大規模生産ライン拡大が報じられたことからも、信越化学(4063)やSUMCO(3436)が大きく売り込まれています。
決算が失望を呼んだ、オリンパス(7733)や太陽誘電(6976)が急落し、デンカ(4061)やイビデン(4062)も厳しい下落になりました。
株式の売り出しを発表した都築電機(8157)が16%を超える急落になり、「GO TO トラベル」の給付金受給について、事実関係の精査が必要となることを公表した旅工房(6548)がストップ安比例配分まで売り込まれています。
日経平均は反落!
米金利上昇を背景にグロース株が売られ、一時300円を超える下落になるも、27000円近辺には年金と思われる買いが入り下値固めをしている様子がうかがえます。
中期下落トレンドは変わりないものの、目先は2/2高値の27560円 下落する25日線(27820円)あたりまでのリバウンドを目指す展開かと思われます。
カギは本日もかろうじて3兆円以上を保った売買代金ですが、3兆円を割り込む薄商いになってくれば、リバウンドも弱く、再び下値模索になる可能性があり注意が必要と思います。
さて、マザーズ指数が試練を迎えています。
2/2に戻り高値を付けたあと、3日連続で安値を切り下げていて、1/28につけた718ポイントへの再トライの可能性が高くなっています。
本日は売買代金も1112億円まで縮小しており、騰勢を取り戻すのは難しい展開です。
マザーズ上場銘柄は、これから決算発表の佳境を迎えます。
特に10日と14日に集中しており、投資家は警戒を強めているようです。
現状はグロース株に逆風が吹いており、本日の太陽誘電(6976)などは3Qの決算がよくとも、通期の見通しを据え置いたというだけで10%近い下落に沈んでいます。
もし、マザーズ銘柄で、据え置きや減益ということになればどれだけ下がるかわからない。
決算前は様子見、もしくは売っておこうという心理が働いているのでしょう。
マザーズのヒストリカルボラティリティ(20日)をみると、50%近くまで跳ね上がっています。
これは、過去の変動率から考えれば、1年後には50%くらい変動していてもおかしくないということを示していて、振れ幅が極めて大きくなりやすい傾向であることを示唆しています。
注目すべきは、本日昨年来安値をつけたJTOWER(4485)やBASE(4447)です。
決算発表のあと、織り込み済みで反発にはいるのか?
まだ下落していくのかはチェックしておいたほうがいいと思います。
2/10の決算で言えば、信用買い残が高水準の日本電解(5759)やそーせい(4565)が注目になると思います。
2/14では、人気化しているFRONTEO(2158)やウェルスナビ(7342)、メドレー(4480)
直近IPOのGEI(9212)、エフコード(9211)あたりもチェックポイントかと思います。
上記は、月別のマザーズの1日あたりの売買代金とマザーズ指数です。
赤い棒グラフは、今月のような決算ラッシュ月です。
これを、見比べると売買代金の減った決算ラッシュ月の5月と8月は、決算が終われば、マザーズ指数が1030ポイントあたりから切り返していることがわかります。
警戒されている売買代金が少ない決算月の次には、イベント通過後の買戻しが入りやすいということでしょう。
警戒すべき銘柄が底入りするようなら、マザーズに追い風が吹くきっかけになるかもしれません。
直近IPOの手垢が、あまりついていないものはチャンスになるかもしれませんので要注目と思います。