2月2日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり2041/値下がり111
騰落レシオ(25日) 97.17%
空売り比率 43.9%
売買代金 東証一部 3兆3243億円
マザーズ 1375億円
業種
個別
過去最高益の決算を発表したキーエンス(6861)が6%を超える上昇になり、ソニーG(6758)も、決算発表を前に先回り買いが入り5%近い上昇になっています。
ANA(9202)や三越伊勢丹(3099)など決算を発表したアフターコロナ関連の動きがよく、エアトリ(6191)やアドベンチャー(6030)、ラウンドワン(4680)なども大幅高になっています。
業績好調が確認された野村HD(8604)やブラザー工業(6448)、アシックス(7936)などが急伸しています。
大和証券が目標株価を20600円→24800円、MSMUFGが目標株価を24500円→25000円に引き上げた信越化学(4063)が大幅高になり、JPMが投資判断を「Under」→「Over」、目標株価を750円→800円に引き上げた東急不動産(3289)も上昇しています。
反面、海運株がさえない動きになり、商船三井(9104)や川崎汽船(9107)は逆行安になりました。
ファーストリテイリング(9983)も売り込まれ、下方修正を発表したデンソー(6902)も売られています。
村田製作所(6981)は上方修正や増配を発表したにも関わらず売り込まれ、決算が失望を呼んだ、三菱電機(6503)やカルビー(2229)、ニチレイ(2871)などが急落しています。
通期の営業利益見通しを引き下げたプリマハム(2281)や今期が減収減益の見通しとなった大塚商会(4768)が大幅安に沈んでいます。
日経平均は4日続伸!
前日に形成した上髭の高値もクリアし、終値で27500円を回復しています。
売買代金も高水準であるため、引き続き上値を目指す展開もあり得ると思いますが、現状はあくまで中期調整局面でのリバウンドを試す動きと思われます。
テクニカル上は27600円~27900円がフシどころと思われ、少しづつ売却を検討し、キャッシュポジションを増やしていくところであろうと思います。
さて、結局米株次第の日本株(岸田禍のためか!)ですが、昨日のブログでも取り上げたS&P500のエリオット波動をみても、まだまだ紆余曲折がありそうです。
S&P500のETFの動きをみても、1月高値から安値で測定した50%の値戻しレベルまできています。
目先は、レジスタンスになる可能性もあり注意が必要です。
米株では大きく売られていた小型株グロース株ほど大きく買い戻される展開になっています。
日本でも、ここ数日は、TOPIX小型株指数やマザーズがアウトパフォームして上昇傾向を強めています。
しかしながら、この動きはショートカバー中心であり、流動性供給相場が終わりを迎える中、本格的な上昇トレンドに戻る可能性は低いと思います。
それでは、今後 どのような戦略でのぞむべきでしょうか?
先物やオプション、空売りでヘッジをかけるという考え方もありますが、使いこなせる人は少数派でしょう。
上記は 2000年 ITバブル崩壊時のナスダック100ですが、2年半の間に-83%も下落しています。
ところが、その途中で、+50%の爆リバが2回 +20%~+30%のリバが3回もあったことがわかります。
私のように、グロース大好き人間は、値ごろで落ちるナイフをつかむのではなく、トレンドが変わったのを確認してから短期志向でヒットアンドアウェイをやるのがいいと思います。
そして、基本はバリューの押し目買いでしょう。
TOPIXのバリュー指数とグロース指数を見比べてみると、バリュー指数は上昇トレンドを維持しているのに対し、グロース指数は崩れているのがわかります。
S&P500のValue Growth指数も似たような形になっていることがわかります。
バリュー株とは、一般的に低PRE 低PBR 高配当銘柄をさすことが多いと思いますが、その中でも着実な成長が望める銘柄を選ぶべきでしょう。
なかには、10年たっても1割も動かない万年割安銘柄もありますので注意が必要です。
そして、バリュー株の場合は、徹底した押し目買いに徹し、2回 3回に分けて買い増ししていく戦略が有効と思います。
いずれにしても、ある程度のキャッシュポジションを持ちながら、注意深く相場を見ていく必要があると思います。