4月4日(月)
【相場概況】
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1227/値下がり546
騰落レシオ(25日)108.90%
空売り比率 42.5%
売買代金 東証プライム 2兆1874億円
東証スタンダード 599億円
東証グロース 2133億円
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
ソフトバンクG(9984)が大幅上昇になり、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手にも見直し買いが入っています。
核融合発電に参入すると報じられたINPEX(1605)が大幅高になり、核融合関連と目される助川電機(7711)や神島化学(4026)が大幅高。東邦金属(5781)もストップ高まで買われています。
1Qの決算が好感された象印マホービン(7965)が急上昇し、メタバースで学べるデジタル教育サービスの事前申し込みの受付を開始と報じられたランサーズ(4484)はストップ高になるまで急騰しています。
マクアケ(4479)やフリー(4478)、弁護士ドットコム(6027)など先週までマザーズに所属していたグロース市場の銘柄が大幅高になり、HENNGE(4475)もグロース市場トップの大商いをこなしながら大幅上昇になっています。
反面、ファーストリテイリング(9983)が軟調になり、直近買われていたオリックス(8591)も反落しています。
マルマエ(6264)が大幅続落し、警戒していた半導体関連の東京エレクトロン(8035)やSCREEN HD(7735)、アドバンテスト(6857)なども大幅安になっています。
JAL(9201)、ANA(9202)の空運株が軟調になり、JR東日本(9020)や西武HD(9024)など鉄道株の多くも下落しています。
三越伊勢丹(3099)や串カツ田中(3547)、クリエイトSD(3148)など小売株の一角が下落しています。
1Q減益のエクスモーション(4394)が15%近い急落になり、直近上場のギックス(9219)やノバック(5079)も大幅安になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反発!
市場区分変更となる記念すべき日ですが、ご祝儀相場的なものは全くなく、終始小動きの一日でした。
本日は売買代金も激減しており、プライムの売買代金は2兆1874億円に留まっています。
今週は、4/6に米国でFOMC議事録の発表とか、週末にはSQが迫っています。
75日線(27450円)を下値として固めることができるかが注目点になりそうです。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、本日より上記のように市場区分変更がおこなわれています。
プライム1839社(経過措置295社)
スタンダード1466社
グロース 466社
になっています。
流通時価総額100億円といったプライム上場基準を満たしていなくても、上場維持基準への適合に向けた計画書を提出すればプライムに上場できる「経過措置」を設けたため、東証1部の、実に85%がプライムに、そのままスライドしています。
しかも、いつまでに適合を達成すべきかの期限も、設定されていないため、単に「看板の付け替え」といわれても、仕方のない状況です。
そして、新しい市場区分にあわせた新指数も本日スタートしているのですが・・・
一番重要な
東証プライム市場指数
東証スタンダード市場指数
東証グロース市場指数
は、なんと1日1回の更新頻度とのことです。
1日1回の更新であれば、先物はできませんし、ETFも組成されません。
当然、指数連動で運用するパッシブファンドも運用できませんし、年金の投資対象にもなりません。
まだプライムはTOPIX グロースはマザーズ指数があるものの、スタンダードの値動きは、東証2部指数、JASDAQ指数がなくなった状況でなにを見ればいいのでしょうか?
10年近くもかけて、市場改革を計画してきたはずなのに、なんとも、おそまつなスタートです。
それから、岸田首相!「難しい決断」の連続って・・・
検討することの決断ですか?
東証も岸田もコケさせてくれます。