4月1日(金)
【相場概況】
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1080/値下がり1002
騰落レシオ(25日) 108.29%
空売り比率 45.1%
売買代金 東証一部 2兆8935億円
マザーズ 2077億円
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
米ベインキャピタルによるTOBが検討されていると報じられた東芝(6502)が6%を超える上昇になっています。
メタバースに関する思惑か、任天堂(7974)、スクエニHD(9684)、コーエーテクモ(3635)、コナミHD(9766)などゲーム株の多くが騰勢を強めています。
三菱UFJ(8316)やNTT(9432)、武田(4502)など大型内需株が比較的しっかりの動きになっています。
上方修正と創業130周年記念配実施を発表した乃村工藝社(9716)が大幅高になり、1Q決算発表時から通期の見通しを引き上げたスターマイカHD(2975)はストップ高まで買われています。
決算を発表したニトリ(9843)は続落からスタートするも、見直し買いが優勢になりプラスで終わっています。
反面、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手が大幅安になっています。
日本製鉄(5401)、JFEHD(5411)などの鉄鋼株、三井物産(8031)、三菱商事(8058)など商社株も、売り込まれ、全体として市況関連の高利回り株が売られています。
主力株の多くが売られる中、東京エレクトロン(8035)、ソニーG(6758)、塩野義製薬(4507)、日本電産(6594)などが軟調になっています。
円安が一服する中、三菱自動車(7211)、SUBARU(7270)、いすゞ自動車(7202)など自動車株全般が売られています。
月次を材料にゲンキー(9267)が9%近い下落になり、新株予約権の発行を発表したイオレ(2334)も11%を超える急落になっています。
通期営業利益予想を上方修正するも、3Q累計実績を下回る水準であったことが嫌気されたヤマシタヘルスケア(9265)は大幅安に沈んでいます。
【テクニカル分析】
日経平均は3日続落!
ギャップダウンからスタートし、一時400円を超える下落になりましたが、75日線(27460円)にサポートされる形で買いが入り、カラカサの足形を形成しています。
200日線(28248円)が非常に重い上値抵抗線として意識される一方で、今回の戻り局面に乗れなかった層の押し目買い意欲も一定数以上あるようで、一方的な下落にもなっていません。
上記は、下落すれば利益の出るダブルインバース(1357)の信用残推移ですが、昨年、菅首相が辞任したのをきっかけに、一気に30000円まで駆け上がった時以来の13倍超えまで悪化していることがわかります。
心配していた日銀短観も悪化はしていますが、リセッション入りするとまでの大きな悪化ではありませんでした。
米株の動き次第とは思いますが、需給は好転してきていますし、円安は総じて企業業績にプラスに作用すると思われます。
岸田内閣の緊急経済対策が、選挙対策のみならず、経済成長を促すような実のある政策であるならば、外国人投資家の投資拡大を伴い200日線の抵抗線を抜いていく可能性があると思いますが・・・
【本日のトピック】
さて、3/25から経産省は、令和3年度補正予算「クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金」の受付を開始しています。
クリーンエネルギー車購入の際の補助金が、上記のように引き上げられています。
例えば、トヨタの水素自動車「ミライ」は700万以上の車体価格になりますが、補助金を活用すれば、450万円程度になり、クラウンクラスより安く買えるようになります。
また、充電インフラについても、上記のように補助対象が拡充され、今後は商業施設やコンビニでの充電施設設置が加速していくと思われます。
ニチコン(6996)
EV用省スペース充電器「NQシリーズ」を手掛け、その他太陽光蓄電池「パワーステーション」なども手掛けています。
新電元工業(6844)
2台同時に充電できる「SDQCシリーズ」を手掛け、非接触で充電できるシステム「WCS」の開発を手掛けています。
東光高岳(6617)
EV用急速充電器のトップメーカーで、高速道路PAやSA、道の駅で納入実績があり、2020年度で3000台納入しています。
モリテックスチール(5986)
立体駐車場などでも設置できる、EV/PHV用ケーブル自動巻き取り式充電スタンドで特許を取得しています。
いずれも、少し、期待先行で調整局面にありますが、押し目狙いで仕込むのはおもしろいと思います。