11月22日 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1054/値下がり1023
騰落レシオ(25日) 83.33%
空売り比率 42.7%
売買代金 東証一部 2兆3720億円
マザーズ 2014億円
VIX指数が、やや上昇気味です。
業種 海運、保険、証券・商品先物など上昇。
鉱業、輸送用機器、空運など下落。
個別 日経新聞で、脱炭素投資を倍増、配当性向を従来の20%から引き上げを検討するとの社長インタビューが報道され商船三井(9104)が大幅高になり、日本郵船(9101)や川崎汽船(9107)も大幅反発しています。
半導体関連の物色が続き、東京エレク(8035)やアドバンテスト(6857)もしっかりの動きでした。
USJとの連携協定が好感されたメルカリ(4385)が4%を超える上昇になり、11/18に新規上場したGRCS(9250)は3日連続のストップ高になっています。
前期の見通しを引き上げたオービス(7827)がストップ高まで買われ、1:4の株式分割を発表したアールプランナー(2983)は場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
反面、原油価格の下落が嫌気されてINPEX(1605)が売り込まれ、米長期金利下落の影響で、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が軟調な動きになっています。
欧州のコロナ感染拡大が警戒され、JAL(9201)やANA(9202)、HIS(9603)、ラウンドワン(4680)などレジャー関連が売り込まれています。
東京商工リサーチとの業務提携解消を発表したリスクモンスター(3768)が急落し、前日上場したAB&Company(9251)も手仕舞い売りに押されています。
新株予約権発行を発表したニューラルポケット(4056)や売り出しを発表した国際紙パルプ商事(9274)が2ケタを超える下落率に沈んでいます。
日経平均は小幅続伸!
前日の陽線に並ぶ陽線になっています。
上昇する25日線(29331円)上を推移し、もう少しで75日線(28907円)が200日線(28930円)をゴールデンクロスする可能性が高く、上昇トレンドは継続している状況です。
ご存じの通り、昨晩、バイデン大統領はパウエルFRB議長の再任を発表しています。
再任の発表がされた直後は、ナイトセッションの日経平均先物も29920円まで上昇したのですが、その後は頭を押さえられ、終値は29680円の安値引けで終わっています。
再任されたパウエル議長は、さっそくインフレについて言及し、実質金利上昇は不可避であることを印象づけました。
米国10年国債利回りは1.632%まで上昇し、グロース株が売り込まれナスダックも1.26%下落しています。
日経先物は、3回目の30000円トライでも跳ね返された形になっていて、アセンディングトライアングルの下抜けパターンになる可能性がでてきています。
金利上昇により、グロースからバリューに物色対象が変わる可能性も出てきていて、休日明けの現物市場がどの様な展開をみせるか要注意です。
さて、11/22の日経電子版にEV購入者への補助金を現在の2倍、最大80万円にする政府の支援策の全容が書かれています。
政府は35年までに乗用車の新車販売をすべて電動車にする目標を掲げています。
今回は、補正予算案に375億円計上し、電動車普及の推進を図る計画です。
ただ、EV推進にネックになるのが、充電設備の拡充です。
同記事によると、日本は欧米に比べ充電設備が少なく、20年度人口1万人に対し充電器数は日本が2.3基に対しフランスは3倍の6.9基と大きな差がでています。
政府は約3万基ある充電設備を30年までに15万基まで増やす方針です。
そのためには、今回の補正予算のみならず当初予算で継続支援することが必要になります。
「充電インフラ」関連としては、候補銘柄がいくつかありますが、本日は新電元工業(6844)を紹介します。
車載・産業用パワー半導体やホンダ向け等2輪用電装品を展開している会社です。
パワー半導体は半導体需要増を背景に順調に回復していますが、今後は上記、大出力急速充電器でも注目されると思います。
PERは6.7倍 PBR0.73倍とかなり割安に放置されています。
海外にも販売ネットワークを持ち、会社の想定為替は104円です。
為替だけでも上方修正が見込めると思います。
上記は新電元工業の長期の月足です。
過去には11000円近くまで上昇したこともあり、急騰急落を繰り返す株であることがわかります。
現状は、自動車の半導体不足からくる生産下方修正の影響か5000円超えからの調整局面にあります。
株価が4000円を超えて切り返してくるような底入れの動きが見えれば乗ってみるのも面白いのではないでしょうか?