11月30日(火) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり573/値下がり1533
騰落レシオ(25日) 71.53%
空売り比率 46.6%
売買代金 東証一部 5兆4893億円
マザーズ 2106億円
MSCIリバランスで売買代金は膨らんでいます。
VIX指数が下落し、日経VIは急騰しています。
米株は2009年以来、VIX指数が25以上の時投資して、1年放置すればS&P500もNASDAQ100も上昇する確率100%らしいです。
業種 陸運、鉱業、石油・石炭の3業種のみ上昇。
鉄鋼、海運、非鉄金属などが大きく下落。
個別 SMBC日興が投資判断を「2」→「1」、目標株価を850円→1200円に引き上げたマネックスG(8698)が一時ストップ高になるまで買われ、同じくSMBC日興が投資判断を「2」→「1」、目標株価を2600円→3200円に引き上げたオリンパス(7733)も大幅高になっています。
SOX指数の上昇を手掛かりにディスコ(6146)やアドバンテスト(6857)など半導体関連の一角が上昇しています。
JR東日本(9020)や小田急(9007)、東急(9005)など、前日下落の大きかった電鉄株に押し目買いがはいっています。
買収効果を見込んで、通期の見通しを引き上げたTVE(6466)が急騰し、NTTドコモに商談ツールを提供すると発表したアイドマHD(7373)も物色されています。
反面、中京医薬品(4558)や重松製作所(7980)、星医療酸器(7634)など、直近オミクロンを材料に人気化した銘柄の多くが反落しています。
14時すぎから日経先物が下落し始め、ファーストリテイリング(9983)やソフトバンクG(9984)など指数寄与度の高い銘柄が売り込まれています。
主力どころでも、日立(6501)や富士通(6502)など電機株の一角が大きく売り込まれています。
前日増し担保規制が嫌気されてストップ安になったFRONTEO(2158)は本日値つかずのストップ安比例配分になり、上場直後から値動きが良く、大商いになることもあったGRCS(9250)も手仕舞い売りに押されてストップ安になっています。
決算説明会が売りを誘ったアスタリスク(6522)がストップ安まで売られ、社長が持ち株を売却したグローバルウェイ(3936)もストップ安になっています。
日経平均は大幅続落!
先週金曜日に形成した「大陰線」以上の値幅のある「大陰線」で安値引けになっています。
14時すぎに、モデルナのバンセルCEOが、新型コロナワクチンについて、「オミクロン」への効果は、デルタ株に比べて低下する可能性を言及したことが伝わり、一気に売り込まれ、28000円を割り込み安値引けになっています。
ただ、本日は、MSCIのリバランスで、約2000億円もの資金流出がある日でしたし、月末安アノマリーの該当日でもあったので、下落の可能性は予見できるものでした。
外国人ファンドが、モデルナ発言をきっかけとして売り仕掛けをしたと見るべきだと思います。(前場でTOPIXを2%以内の下落に抑えて、日銀が出ないの確認して、昼から売り崩してくるのも巧妙だなと思います。)
15時を過ぎてから、先物が27500円まで一気に売り込まれ、アフターマーケットでも27380円(18:20)まで売り込まれています。
上記のボリンジャーバンドで急速に下落する-3σ(28113円)に沿ってバンドウオークする可能性が高く、3日~5日ほどの急落があってもおかしくない状況です。
年初来安値(26954円)あたりまでの下落は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
さて、直近まで、証券系アナリストを中心に、「日経平均は32000円は通過点!」と年末高を主張する論調が多かったようですが、今年は、どうも思惑通りにいかないようです。
上記はTOPIXの週足ですが、9月の「岸田ショック」で、上昇トレンドの終了になったと見る向きがあります。
たしかに、日経平均も、岸田ショック以降のリバウンドにおいても、「30000円が近くて遠い」動きになりました。
上記は11/30の日経電子版ですが、信用買い残が2週連続で増加。3兆7401億円を記録し、14年ぶりの高水準になっていることが書かれています。
これは、11/26のブログで書いた、下落局面でも信用買い残が増加、または高水準で維持する「買ってはいけない銘柄」にTOPIXが該当していることを意味します。
日経平均も、すべての移動平均を下回ってしまい、ダブルトップから年初来安値をうかがう状況です。
主導しているのは、外国人ファンドですので、恐らくポジション整理のために、12/10のメジャーSQまでにはリバウンドさせることもあるでしょう。
しかしながら、外国人ファンドは期先ポジションで、がっちり売りをかましてきています。
「炭鉱のカナリア」と言われるハイイールド債(ジャンク債)で運用する「i シェアーズ iBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF(ティッカー HYG)」が200日線を割ってきています。
過去、200日線を割れた後、ショック安がおこっている歴史があります。
反論も多々あるかもしれませんが、デイトレや材料株投資以外は警戒しておいたほうがいいと思います。