えのキングの投資日記

日本株投資日誌

11/30(火) IPO ネットプロテクションズホールディングス(7383)

11月29日(月) 相場概況

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日経平均 寄与度ランキング

東証一部の騰落銘柄数は値上がり159/値下がり1994
騰落レシオ(25日) 73.69%
空売り比率 47.8%
売買代金 東証一部 3兆3942億円
     マザーズ 2019億円

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日経平均 S&P500 日経VI VIX

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VIX指数が急騰!
指数が下落に転じれば、短期的にはいったん買いか?

業種 海運その他製品 
2業種のみ上昇。
   空運陸運繊維などが下落。

個別 ウイズコロナ銘柄が上昇していて、エムスリー(2413)任天堂(7974)が大幅上昇しています。

川本産業(3604)中京医薬品(4558)などマスク関連ストップ高まで買われ、PSS(7707)重松製作所(7980)アゼアス(3161)などが大幅高になっています。

長期金利下落でレーザーテック(6920)4%近い上昇になり、アドバンテスト(6857)もしっかりの動きでした。

コロナ感染拡大で海上運賃高止まりが続くとの見方から、日本郵船(9101)商船三井(9104)川崎汽船(9107)大手海運株に買いが集まりました。

11/25の上場初値以来連続でストップ高を演じているサイエンスアーツ(4412)が本日もストップ高比例配分になり、1:5の分割を発表したアミタHD(2195)ストップ高比例配分になっています。

反面、アフターコロナ関連が売られ、JAL(9201)ANA(9202)空運株が大幅安になっています。

鉄道株も売り込まれ、京成(9009)東急(9005)富士急行(9010)など関東圏の私鉄に大きな下落が見られています。

HIS(9603)エアトリ(6191)オープンドア(3926)など旅行関連が売られ、OLC(4661)ラウンドワン(4680)鉄人化計画(2404)などレジャー関連も売り込まれています。

急速な円高を嫌気して、三菱自動車(7211)日産(7201)など自動車株が大きく売られています。

マザーズ3%を超える下落になり、信用規制のかかったFRONTEO(2158)や公募と売り出しを発表したエネチェンジ(4169)新株予約権を発行したQDレーザー(6613)などがストップ安になっています。

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日経平均は大幅続落!
一時、オミクロンの毒性は弱いとの報道が流れ、日経平均もプラス転換する場面があったものの、岸田内閣が外国人の渡航規制を発表した直後から大幅下落の動きになりました。

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長い上髭の陰線となり、厳しい展開です。

昨日のブログで書いたフィナボッチ78.6%27859円あたりで下げ止まり、反転が見られないと中期のトレンドも下落トレンドを形成する形になります。

上記は、日経平均の週足ですが、今週、26週線(28724円)52週線(28714円)を回復できないと、13週線(29286円)が下向きに転換する可能性があり、しばらく、下降する13週線上値抵抗線にする形で下落調整が長引く可能性があります。

コロナ感染を水際でくい止める渡航制限は英断と思いますが、回復が見えてきたサプライチェーンに、再び、悪影響がでるのか心配です。

せめて、この間、遅れているオンライン診療とか、公共のDXとかを強力に推進してほしいものです。(10万補助のクーポンに1200億円も使ってる場合じゃないと思いますが・・・)


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さて、本日は、大和証券主幹事のIPOネットプロテクションズホールディングス(7383)を紹介します。

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12月は26社が上場し、非常にタイトなIPOスケジュールになりますが、同銘柄は12/15上場で1社のみの上場になります。

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国内BNPL(後払い)の最大手です。
toC取引向け国内BNPL決済サービス市場シェア40%を握っています。

BNPL(後払い)は購入者が商品を確認してから支払えるメリットと販売サイドも、ネットプロテクションが与信により立替え払いをおこなうため、代金を確実に手にすることができるメリットがあります。

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BNPLを利用するのは、圧倒的に女性が多いようですが、上記のように、年々利用者が増え3億件を突破してきています。

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上記は11/9日経新聞ですが、ペイパル国内BNPL第2位ペイディ約3000億円で買収しています。
第3位プリングーグルに買収されています。

ペイディの業績は開示されていませんが、決算公告によると赤字が続いているようです。総資産もネットプロテクションの約半分の229億円です。

ペイパル基準なら、ネットプロテクション時価総額は、ざっくり4000億円~5000億円あってもおかしくないことになります。

ネットプロテクションが半分にもみたらない規模でIPOを選んだのは不思議な気もしますが、BNPLマーケットが有望であるのは間違いないのでしょう。

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上記は目論見の売上と利益に、すでに出ている2022年の通期会社予想を加筆したものです。

売上で、約6%程度の伸びになりますので、3割~4割伸びる新興株とは違うと思います。

東証1部に直接上場で吸収金額は583.6億円になります。

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海外公募および売り出しがあり、およそ
海外:国内=2:1になりそうです。
個人投資家より機関投資家がメインになりそうな状況です。

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大株主にベンチャーキャピタルが多数入っていますが、すべてにロックアップが180日以上ついています。
1.5倍になれば売っていいという条項もついていません。
上場時の需給はよさそうです。

ただ、IPOとしては規模が大きく値もたれ感は否めません。
トレーダーズ仮条件1300円~1450円のところ初値は2000円~2500円と予想しています。

マーケット環境も芳しくないですし、IPOラッシュが始まることを考えると、安寄りする可能性も否定できません。
安寄りするなら、セカンダリーを狙ってみてもいいのではないかと思います。