12月27日(月) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり635/値下がり1455
騰落レシオ(25日) 83.26%
空売り比率 42.5%
売買代金 東証一部 1兆6685億円(4日連続2兆円割れ)
マザーズ 1710億円
業種
個別
東京エレク(8035)やレーザーテック(6920)が連日の上場来高値更新になり、アドバンテスト(6857)など半導体関連に買いが集まりました。
FRONTEO(2158)や湖北工業(6524)が全市場売買代金トップ10入りするなど、値幅が大きく出た銘柄に資金が集中しています。
直近IPOの中でも、ハイブリッド(4260)がストップ高になり、GEI(9212)が一時ストップ高になるなど急騰しています。
自社株取得を発表したほくほくファイナンシャルグループ(8377)が大幅高になり、セルフレジに関してファーストリテイリング(9983)と和解が成立したアスタリスク(6522)がストップ高比例配分になっています。
反面、傘下企業が洋上風力発電の事業者選定に落選し、野村証券が「Neutral」→「Sell」、目標株価を5610円→2430円に大きく引き下げたレノバ(9519)がストップ安比例配分になっています。(談合の匂いがするが・・)
再生エネルギー関連に警戒売りが広がり、イーレックス(9517)やウエストHD(1407)、直近上場のリニューアブル・ジャパン(9522)も大幅安になっています。
クレディスイスGが訴訟準備に入っていると報じられたソフトバンクG(9984)が3%近い下落になり、減益決算が嫌気されたニトリ(9843)も大幅安になっています。
今期見通しが失望を呼んだ象印マホービン(7965)も急落しています。
直近IPOも三和油化工業(4125)やサスメド(4263)、ニフティライフ(4262)など値を崩すものが多く散見されています。
本日上場のアジアクエスト(4261)は高い初値をつけたあと、その後も買い進められましたが、次第に失速し終値は初値を下回っています。セキュア(4264)は買いが殺到し値つかず。エフコード(9211)は上場2日目で高い値段をつけた後ストップ安になっています。
日経平均は続落!
4日連続で売買代金が2兆円割れとなり、方向性がない動きです。
昨日のブログにも書きましたが、当面は28500円を中心に±600円といった狭いレンジで推移する可能性が高いと思われます。
25日線(28559円)が下向きのままであり、上昇トレンドを取り戻すには時間がかかりそうな動きです。
さて、大和総研のレポートによりますと、金融所得課税については、今後の検討事項として、参院選まではおあずけと思っていましたが、証券・金融税制については増税する方針のようです。
特に酷いのが、上記の上場企業の株式を3%以上持つと、配当所得を分離課税ではなくて総合課税するというものです。
これは、年収1億以上のオーナー社長だと、20数%から50%に、いきなり税率が引き上げられることを意味します。
これでは、富裕層が日本から逃げ、日本で起業する人が減るでしょう。
持ち株比率を下げるため、売却する人や本社を海外に移転するところも出てくるかもしれません。
そもそも配当課税は、法人税を引いた利益に課税する二重課税の性格があります。
総裁選ではベンチャー育成をうたっていたはずなのに、「日本の空洞化」を推進するようです。
米国にはベンチャー企業の創業者や投資家には、$10million(約11億円)までのキャピタルゲインは非課税になる仕組み(Section 1202)があります。
日本で増税されるくらいなら、海外を選ぶか無配にしますよね!
せっかく、企業の業績も回復してきて、株価も上昇するチャンスができつつあります。
いまこそ、「聞く力」をしっかり使って、日本の将来を考えてもらいたいものです。