1月27日(木) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり87/値下がり2067
騰落レシオ(25日) 87.69%
空売り比率 52.9%
売買代金 東証一部 3兆8216億円
マザーズ 1516億円
売買代金が高水準で空売り比率も50%を超えてきています。追証の投げが出てきている可能性があり、明日の寄り付きの追証の投げを越えれば、買戻しのリバウンドがある可能性があります。
業種
個別
上方修正を発表したファナック(6954)が上昇。一時7%を超える上昇になりましたが引け値は1.1%の上昇に留まっています。
原油高を背景にINPEX(1605)が買われ、第一生命(8750)やT&DHD(8795)など保険株にも、米長期金利上昇を好感した買いが入っています。
1Qの好決算が確認されたSHOEI(7839)が大幅高になり、上方修正を発表した総医研(2385)が急伸しています。
「PSS新宿ラボラトリー」が、東京都PCR検査無料化事業者の登録を申請したと発表したプレシジョン・システム・サイエンス(7707)が大幅高になりました。
反面、ソフトバンクG(9984)やレーザーテック(6920)、ソニーG(6758)など主力グロース株が壊滅状態になっています。
3Q決算で増益増配、自社株買いを発表した日本電産(6594)は寄り付きこそ買われたものの6%を超える下落で終わっています。
下方修正を発表した富士通ゼネラル(6755)が大幅安になり、1Q大幅増益もコンセンサスに届かなかったサイバーエージェント(4751)が急落しています。
マザーズも全面安になり、弁護士ドットコム(6027)が決算を前にストップ安になり、マザーズ市場の指標になると思われるメルカリ(4385)も大幅安になっています。
グレイステクノロジー(6541)は第2四半期報告書の提出が出来ず上場廃止の見込みとなり50.8%安のストップ安になっています。
日経平均は大幅続落!
これまで、上記のように27000円近辺での攻防が続いていましたが、売り手が勝り明確に下離れの動きになりました。
明日以降は、空売りの買戻しなどで27000円近辺までは戻る可能性もあると思いますが、戻り売りも出てくるでしょう。
本日の日本電産の動きを見ていると、好業績 増配 自社株買いを発表しても売り込まれる動きになり、マーケットは「今期はよくても来期はどうなの? 打ち止めじゃないの?」と疑心暗鬼になっていると思われます。
海外投資家は2週連続で5803億円(現物3049億円 先物2753億円)もの大幅売り越しになっています。
もし、ファンダメンタルが停滞し始めているという見通しが定着しはじめれば、一段の下落は避けられません。
岸田首相が就任から時価総額は約60兆円が吹き飛び、年金も7.5兆目減りしているようです。
マザーズの1月の下落率は-25.73% リーマンショックの月間下落率を上回っています。(金融所得課税上げても税金とれないよ!)
「牛乳飲め!」とか「ワクチンはモデルナで!」もいいけど、明確な成長戦略を打ち出してほしいものです。(関心ないやろな・・・)
さて、今朝のFOMCのパウエル議長の会見は、非常にあいまいなニュアンスだったようです。
足元インフレ7%に対し政策金利0~0.25%
FRBがインフレに対し無策であり手がないことを印象づけています。
会見後、長期金利が上昇し、原油価格も新値を更新したのは、マーケットが「はやくしないとインフレが酷くなるよ!」と催促しているのでしょう。
今後、景気が減速しても、FRBはどんどん金利をあげていくしかないのが現状でしょう。
過去5%以上のCPIは100%景気後退を予言しています。
大手証券のアナリストには「金利上昇局面は景気がいいから株が上昇していく。」と論ずる人もいます。
そして、投信の買い付け上位ランキングには、あいかわらずレバレッジナスダック100が入っています。
今、ツイッターでは、連日「レバナス難民」の話題がでています。
米国は、本当にこれから「業績相場」に移行していくのでしょうか?
スタグフレーションにおちいり、いきなり「逆金融相場」に突入することはないのでしょうか?
「休むも相場」という格言のとおり、状況を見極めるのに徹するのもいいのかもしれません。