4月13日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄数1516/値下がり銘柄数279
騰落レシオ(25日) 114.67%
空売り比率 41.9%
売買代金 東証プライム 2兆8239億円
東証スタンダード 596億円
東証グロース 1452億円
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
グロース株優位の流れで、レーザーテック(6920)や東京エレクトロン(8035)、三井ハイテック(6966)、ダイキン(6367)など値がさハイテク株が大幅高になっています。
市況関連にも強い買いが入り、INPEX(1605)が大幅上昇になり、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手も、そろって4%を超える上昇になっています。
マザーズ指数が4%を超える上昇になる中、東証グロースの主力株にも強い買いが入り、フリー(4478)やプレイド(4165)、メドレー(4480)などが2ケタを超える上昇になっています。
「成城石井」の上場観測が伝わったローソン(2651)が12%近い上昇になり、今期営業益を380億円との見通しを発表し、大和証券が目標株価を6800円→7000円に引き上げた東宝(9602)も9%近い上昇になっています。
上方修正を発表したイーガーディアン(6050)や日置電機(6866)がストップ高まで買われ、カカムーチョ関連のピアズ(7066)もイーフロンティア株の取得を材料にストップ高になっています。
反面、コロナ治療薬について、動物実験で胎児異常のリスクがあると伝わった塩野義製薬(4507)が11%を超える下落になっています。
米金利低下を受けて、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が総じて売られています。
MSMUFGが目標株価を770円→750円に引き下げた大和証券G(8601)が6%近い下落になり、同じく、MSMUFGが目標株価を600円→570円に引き下げた野村HD(8604)も3%近い下落になっています。
海外でのファイナンスが嫌気されたパーク24(4666)が大幅安になり、下方修正を発表したNPC(6255)が14%を超える下落になっています。
その他、決算を材料にイズミ(8273)やナルミヤ(9275)、竹内製作所(6432)などが急落しています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
7日ぶりの陽線になり、昨日形成したマド埋めも達成しています。
短期線の5日線(26774円)を上抜けすることにはなりましたが、上昇トレンド回帰の第一関門である25日線(26938円)突破には至っていません。
同水準には、週足の13週線(26968円)がはしっていて、今週これらを突破できるかが要注目になると思います。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り3月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比8.5%の上昇ということになり、約40年ぶりの急激なインフレになっています。
昨日、CPI発表直後は、米株も買われ、米債券市場も、短期の金利の下落率が長期の金利の下落率より高いブル・スティープニング現象が起こっています。
恐らく需給からくる動きと思われますが、CPIがおおむね予想の範囲内であったことから、短期債中心に買戻しが入り、ある意味異常な状態である逆イールードが解消されたということだと思います。
ところが、昨日のCPIを翻訳してみると、決して手放しでいいと言えるものではありません。
国民の日常生活に直結する食品、エネルギー、家賃の物価は2ケタ以上の上昇になっていて、中古車・トラック、通信がマイナスになっていることがわかります。
これでは、中間選挙に向けてインフレを退治したいバイデンの支持率につながることはありませんので、ホワイトハウスは、これからもFRBにプレッシャーをかけ続けるでしょう。
CPI発表直後は、数字に反応したアルゴが株を上昇させたのでしょうが、次第に下落していったのは中身が精査されたからだと思います。
普通なら、本日の日本株も失望売りに押されてもおかしくなかったと思われるのですが、ブルームバーグが、ブレイナード理事が「5月にもバランスシートを巡り決定、縮小開始は6月」と発言したと報じています。
ブレイナード理事は4/5の講演で、5月のFOMCにおいてバランスシートの縮小をはじめる方針と演説したばかりです。(どないなっとんねん!オバはん!)
バランスシート縮小を6月に宗旨転換したことを示していて、恐らくマーケットには買戻しが入ったと思われ、本日の大幅高につながったのではないかと思います。
前回のように、市場が「思ったよりハト!」ということで買われていくということはないでしょうし、次回のFOMCは、5/4でゴールデンウイークの真っただ中ということもあり、それまでにいったんポジションを落としておこうという動きもでるでしょう。
個別銘柄は決算をうけて、散発的にもりあがることもあるでしょうが、全体としては、上値が重い状況が続くと思います。
いずれにしても、米株がどのような反応をしめすか、債券市場が、再び逆イールドになるようなことがないのか注意が必要と思います。
【おまけ】
結局、なんもせんのか~い!