4月18日(月)
【相場概況】
東証プライムの値上がり数403/値下がり数1374
騰落レシオ(25日)108.27%
空売り比率 48.9%
売買代金 東証プライム 1兆8722億円
東証スタンダード 517億円
東証グロース 1176億円
米金利と決算を警戒してか、売買代金が大きく減少してきています。
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手がそろって逆行高になり、INPEX(1605)や三菱商事(8058)など市況関連にしっかりの動きになったものが見られています。
村上ファンド系列のシティインデックスイレブンスが5.06%の株を取得していると公表されたクレディセゾン(8253)が一時ストップ高になるまで買われています。
先週末引け後に提出された大量保有報告書により、任天堂創業家が拠出している投資ファンドが前田建設工業の保有株比率を上回り筆頭株主となることが報じられた東洋建設(1890)が大幅上昇になっています。
上方修正と自社株買いを発表したマルマエ(6264)が7%を超える上昇になり、タカトリ(6338)やアドテック・プラズマテクノロジー(6668)など半導体関連が物色されています。
今期営業利益予想を7億円→10億9400万円(前年同期比72.3%増)に上方修正することを発表した神戸天然物化学(6568)が一時ストップ高になるまで買われ、前期の赤字が19.4億円→9.5億円に縮小したと発表した東天紅(8181)も大幅上昇になっています。
反面、リクルートHD(6098)が3%を超える下落になり、キーエンス(6861)や任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)など値がさ株が総じて軟調な動きになっています。
先週急騰した東電HD(9501)が利食い売りに押され、日置電機(6866)も3%を超える下落になっています。
下方修正を発表したJAL(9201)が大幅安になり、前期の利益見通しを大幅に引き下げたビープラッツ(4381)も急落しています。
東証グロースでは、セカンドサイトアナリティカ(5028)やサイエンスアーツ(4412)、グローバルセキュリティエキスパート(4417)など上場してから日の浅い銘柄が、軒並み2ケタを超える下落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
米長期金利が2.8%越えまで上昇したことを受け、グロース株が軟調になり、一時500円を超える下落になっています。
75日線(27241円)に跳ね返された形になり、下値支持線として期待された25日線(29177円)も維持できず、短期線の5日線(26848円)すら下回って終了しています。
米国の金利水準や決算を警戒して、上値が重い状況が続きそうですが、明日以降、5日線や25日線を上回る上昇が見込めない場合は、3/9安値(24681円)付近を目指して下落していくことも十分あり得ますので注意が必要と思います。
【本日のトピック】
さて、以前も半導体関連の動向を探るうえでマルマエ(6264)が注目されることを書きましたが、先週末22年8月期業績予想の上方修正と自社株買いを発表しており、本日は7%を超える大幅上昇になっています。
この影響もあってか、本日は東京エレクトロン(8035)やレーザーテック(6920)、SCREEN(7735)、タカトリ(6338)など半導体関連が逆行高になっています。
会社としては、好調な決算で、営業利益も18.0億円→23.0億円に上方修正しています。
直近下落していたこともあり、本日は大幅高になりましたが、今回の決算を、よくよく見てみると、手放しで喜べるものでもなさそうです。
マルマエは丁寧な会社で、月次の受注残高を開示しています。
これによると、今年に入ってからの半導体分野の受注残高の伸びが減速してきています。
営業利益をみても、2Q通過までで、5.95億円+5.8億円=11.75億円となり、会社の修正に基づいて差し引きすると
3Q~4Qの営業利益は、23.0億円-11.75億円=11.25億円となります。
1Q→2Qでの緩やかな営業利益減少が3Q~4Qまで続くことを示唆しています。
受注残高の減速も、このことを裏付けていると思います。
本日は、自社株買いの発表もあったからか、大幅上昇になりましたが、大商いになりながら、陰線で終わっています。
明日以降は微妙なチャートです。
半導体関連全般も、当面警戒が必要になるかもしれません。