3月31日(木)
【相場概況】
東証一部の騰落銘柄数は値上がり396/値下がり1729
騰落レシオ(25日) 106.06%
空売り比率 46.2%
売買代金 東証一部 3兆2438億円
マザーズ 1696億円
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
海運株が人気化し、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の大手3社が、そろって、大幅高になり、NSユナイテッド海運(9110)や明治海運(9115)など中堅海運も総じて上昇しています。
主力株が総じて下落する中、東京エレクトロン(8035)やKDDI(9433)、OLC(4661)などはしっかりになっています。
米国の石油備蓄放出観測を受けて、王子HD(3861)やブリヂストン(5108)など原油安が好まれる業種に買いが入っています。
好決算と自社株買いが好感された西松屋(7545)が大幅高になり、昨日、このブログで紹介した大阪チタニウム(5726)や東邦チタニウム(5727)も急騰しています。
上方修正を発表したバイク王(3377)がストップ高比例配分まで買われ、新型コロナ感染者拡大懸念でマスク関連の川本産業(3604)もストップ高まで買われています。
反面、グロース株が総じて売り込まれ、リクルートHD(6098)が大幅安になったほか、ソニーG(6758)、任天堂(7974)などゲーム株も軟調になっています。
英フィナンシャルタイムズに投資を減速させる方針と報じられたソフトバンクG(9984)が軟調な動きになっています。
半導体製造装置関連で一番に決算発表をおこなうマルマエ(6264)の中間決算が、成長率鈍化ととらえられ急落。今後の半導体関連の決算に暗雲が立ち込めてきています。
米長期金利下落をうけて、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株が売られ、第一生命(8750)や東京海上(8766)など保険株も売り込まれています。
3Qの決算が失望を呼んだクスリのアオキ(3549)が大幅安になり、直近の動きがよかったモノタロウ(3064)も9%近い下落に沈んでいます。
【テクニカル分析】
日経平均は続落!
ギャップダウンからスタートし、5日線(28038円)を下回りトウバの足形を形成しています。
トウバは高値圏で出現すると、下降トレンド転換になる可能性があり、明日の日銀短観の結果いかんでは、75日線(27474円)や13週線(27194円)あたりまでの下落を覚悟しなくてはならないかもしれません。
3/22-3/25の海外投資家動向は+1220億円(現物▲1650億円+先物+2869億円)と2週連続の買い越しになっています。
しかしながら、現物は5週連続の売り越しとなっていて、ショートカバー(買戻し)の域は出ていません。
200日線(28255円)を超えていくためには、海外投資家の高値を買い上がる動きが必須になると思います。
米株の動き次第でしょうが、今しばらくは、日柄も含めた調整が必要な局面と思います。
ただ、本日も、東証2部指数、JASDAQ平均、マザーズ指数はプラスで終わっています。
小型株物色に資金が流れていることがうかがえ、個別株のピンポイント投資が有効になりそうです。
【本日のトピック】
さて、来週から市場区分変更が行われます。
マザーズ市場はなくなり、グロース市場として生まれ変わります。
マザーズ市場はなくなりますが、4/4以降もマザーズ指数は残ります。
4/4からは
・マザーズ指数
・グロースコア指数
の二つの指数が動くことになります。
グロースコア指数は、時価総額トップ20銘柄を指数化したものです。
実質 グロースコア指数は、TOPIXコア30同様、あまり見る人はいないでしょう。
これからも、マザーズ指数がメインに使われると思います。
4月以降のマザーズ指数には、変更点が2つあります。
①臨時追加
マザーズ以外からグロース市場を選択した35銘柄が、2022年の5月末日と6月末日、2回に分けてマザーズ指数に組み入れられます。
上記は、臨時追加で組み入れられる銘柄の時価総額上位10銘柄です。
指数に、新たに組み入れられる銘柄群ですから、マザーズ指数に連動するETFや、ベンチマークに使っている投信の買いが入ることが予想されます。
銘柄によっては、1日あたり1000万円ほどしか売買されていない銘柄もありますので、組み入れにより資金が流入し、そこそこの値動きインパクトが望める銘柄も出てくると思います。
②定期入替
毎年10月最終営業日(基準は8月最終営業日の終値)に時価総額上位250銘柄を選定し、それ以外の銘柄は指数から除外します。
そして、2023年10月最終営業日に、名称も「東証マザーズ指数」から「東証グロース市場250指数」(仮称)に変わります。
現状マザーズには430銘柄ほどありますので、約180銘柄ほどは、指数から排除されます。
現在の上位250位はデコルテHDで、時価総額が60億円ほどです。
およそ60億以下の銘柄は、2022年10月最終営業日、2023年1月最終営業日、2023年4月最終営業日の3回に分けて、組み入れを逓減、除外します。
除外される銘柄には、指数からはずれることにより、売りがでる可能性がありますし、指数組み入れギリギリの時価総額の銘柄の中には、組み入れを維持するため、増配や自社株買い、IRを積極的におこなうなど、株価を上昇させる努力をしてくる会社も出てくると思います。
8月最終営業日の株価が基準になりますので、そのころの該当銘柄の株価の動きは要注目です。