3月30日(水)
【相場概況】
東証一部の騰落銘柄数は値上がり717/値下がり1404
騰落レシオ(25日)105.28%
空売り比率 44.8%
売買代金 東証一部 3兆4315億円
マザーズ 2300億円
マザーズが3/1以来の大商いです。
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
グロース株が強く、6月決算で配当落ちのないレーザーテック(6920)や配当利回りの低いソフトバンクG(9983)などが大幅高になっています。
原油高一服を受けて、JAL(9201)、ANA(9202)の空運株が買われ、ブリヂストン(5108)や住友ゴム(5110)などタイヤ株もコスト高警戒後退と12月決算であることから、しっかりの動きになりました。
マザーズ指数が4%を超える上昇になり、フリー(4478)やメドレー(4480)、HENNGE(4475)などが急騰しています。
2日続いてストップ高比例配分になり、値幅が拡大されたJTOWER(4485)が大商いの中、25%を超える上昇になっています。
中期経営計画を発表したニチリョク(7578)が急騰し、海上輸送用コンテナを対象とした、大規模なリースファンド事業を組成したと発表したFPG(7148)が大幅高になっています。
反面、3月決算で配当利回りの高い銘柄が、配当落ちと共に売り込まれ、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運株や日本製鉄(5401)やJFEHD(5411)など鉄鋼株が大幅安になっています。
TDR出演者パワハラ訴訟で、千葉地裁が88万円の賠償命令を出したことからOLC(4661)が大幅安になっています。
人気ゲームソフトの「ゼルダの伝説」最新作の発売を2023年に延期することを発表した任天堂(7974)が5%を超える大幅安になっています。
直近人気化していたナガホリ(8139)やグローバルウェイ(3936)、富士興産(5009)など材料株の一角が大幅下落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
日経平均は、一時500円以上下落する局面もありましたが、長い下ヒゲを引っ張り終値では28000円を回復しています。
終値で、配当落ち分236.95円分を埋める形で28000円を保ったものの、下落する200日線(28261円)に跳ね返された形になり、5日線(28096円)もわずかに割り込んでいます。
期末の国内買い材料がなくなる中、海外投資家が高値を買い上がらない限り、上値追いは難しい環境です。
週末は注目される日銀短観の発表もあり、結果いかんでは調整もあり得ると思います。
しかしながら、マザーズ指数の週足で13週線(762.85Pt)を抜いてきており、MACDもゴールデンクロス、ヒストグラムもプラス転換してきています。
「森を見るより木を見る相場」が始まってきていると思います。(よろしければ、2/17のブログ「小型グロースで勝つためには」も参照ください。)
【本日のトピック】
大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)
さて、本日は大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)を紹介します。
同社は金属チタンの世界的メーカーで、航空機やロケットに使用される「スポンジチタン」のトップメーカーです。
スポンジチタンのシェアは、日本、ロシア、中国、米国で占められていますが、ご存じの通り、欧米企業は、すでにロシアからの調達を停止してきています。
世界第2位のVSMPO(露)は取引が出来なくなり、ロシアに近い中国に発注される可能性は低いため、日本の大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)と東邦チタニウム(5727)による代替需要が高まる可能性が高いと思われます。
同社は3/2に 航空機部品用のチタンの落ち込みで、最終損益32億円の赤字を発表していますが、今後は、ロシア撤退による航空機チタンの大幅増加が期待できると思います。
加えて、同社の輸出比率は60%におよび、想定為替は109円です。
大幅な為替差益も見込めると思います。
日足で見ると、ウクライナ紛争以来上昇してきており、買いにくいと思う人もいるとおもいますが・・
長期のチャートで見ると、まだ初動であることがわかります。
そして、ここ数日は、ウクライナ紛争停戦期待で、商品市況が下落し、調整気味になっていますが、実際、停戦になるかは定かではない状況です。
仮に停戦合意がなされたとしても、ロシアへの経済制裁が停止になる見込みは極めて少ないと思われます。
東邦チタニウム(5727)は黒字化しており、増配企業なので、こちらでもいいと思いますが、業績の変化率の高いほうが株価のインパクトが強く、輸出比率も大阪チタニウムテクノロジーのほうが高いため為替の恩恵を受けやすいと思います。
押し目狙いで仕込むには、いい銘柄だと思います。