7月6日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄507/値下がり銘柄1282
騰落レシオ(25日) 90.40%
空売り比率 47.1%
売買代金 東証プライム 3兆0752億円
東証スタンダード 745億円
東証グロース 1108億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
米長期金利低下とナスダック上昇を受けて、レーザーテック(6920)やエムスリー(2413)、メルカリ(4385)などグロース主力株が大幅高になっています。
東証グロース市場でも、売買代金上位銘柄が買われ、Appier Group(4180)やプラスアルファ・コンサルティング(4071)、プレイド(4165)などが急騰しています。
バイオ関連にも好調な動きになるものが多く、そーせい(4565)やシンバイオ製薬(4582)、キャンバス(4575)などが大幅高になっています。
アルツハイマー治療薬候補の「レカネマブ」がFDAの優先審査指定になったと公表したエーザイ(4523)が6%近い上昇になり、新型コロナの感染再拡大を材料に川本産業(3604)が急騰しています。
1Qの決算が好感されたウエルシア(3141)が大幅高になり、ツルハHD(3391)やコスモス薬品(3349)、サンドラッグ(9989)などドラッグストア関連が連れ高になっています。
反面、原油の急落を受けて、INPEX(1605)や石油資源開発(1662)、出光興産(5019)などが急落し、非鉄関連のDOWA(5714)や住友鉱山(5713)、昨日急騰した大阪チタニウム(5726)、東邦チタニウム(5727)も急落になっています。
ロシアのメドベージェフ前大統領が「日本はロシアから石油もガスも手に入らなくなる。サハリン2への参加もなくなる。」と通信アプリに投稿したと伝わり、東京ガス(9531)や大阪ガス(9532)が大幅安になり、出資会社のJERAがサハリン2から調達している東京電力HD(9501)や中部電力(9502)も急落になっています。
同様にサハリン2に出資している三井物産(8031)や三菱商事(8058)も急落になっています。
金利上昇が見込めなくなったとの観測で、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)、第一生命(8750)、T&Dホールディングス(8795)など金融株が大幅安になっています。
米キャタピラー株の下落が嫌気されて、コマツ(6301)や日立建機(6305)など建機株が売り込まれ、新型コロナ拡大が警戒されて、JAL(9201)やANA(9202)、オープンドア(3926)など旅行関連が大幅安になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ギャップダウンからスタートし、5日線(26202円)を下回る動きになっています。
しかしながら、個人的には、オプションSQ週の「魔の水曜日」にしては踏み止まったという印象です。
もちろん、週末にはETFの換金売りが待っていますし、海外マーケットも不安定ですので、予断を許さないところではありますが、今のところ7/1安値の25841.75円から下値を切り上げてきています。
昨日も書きましたが、週末26086円より上で終わることが出来れば、週足での「陰の陽はらみ」になり、翌週に期待が持てるようになります。
まずは、7/4安値の25945.83円 7/1安値の25841.75円 パラボリックが陰転になる25877円水準を守れるかに注目したいと思います。
【本日のトピック】
さて、昨日は、ドイツが、ロシア産のガスに依存するウニパーに対し、公的支援をする方針が伝わり、欧州株が大幅安になり、NYダウも一時、600ドルを超える下落になりました。
ロシアは、日本のサハリン2同様に、西側諸国に資源を武器にした報復に出てきており、ドイツにおいても、ノルドストリーム1の点検を機にガスの供給を絞ってきました。
ドイツを中心としたEUは、米国以上に深刻なリセッション懸念に襲われていて、その懸念が世界のマーケットに波及したというのが、昨日のマーケットの動きと思います。
中国にも、再びロックダウン懸念が出てきていて、世界的な景気後退懸念で、原油も一時100ドルを割り込む暴落になりました。
本日、日本でも、インフレ関連が売り込まれ、金利低下を材料にグロース株が買われています。
金利低下期待の買いと業績懸念の売りの綱引きが、次の決算発表までは行われる可能性があると思います。
昨日はナスダックが高く、GAFAMも大幅高になりました。
しかしながら、グローバル展開をはかるGAFAMにとって、ドル高は業績低下の要因になっています。
アップルが、「iPhone」の値上げに踏み切ったのも、その流れに沿ったものでしょう。
金利低下で上昇したとしても、決算発表で思わぬ下落に見舞われることは想定しておくべきと思います。
逆に日本株は、決算に円安が上乗せになります。
米株の決算発表で、日本株が連れ安した時こそ、価格競争力がある円安メリット企業を仕込むときなのかもしれません。
【おまけ】
ワロタ! 「検討と先送り。」じゃん!