3月28日(月)
【相場概況】
東証一部の騰落銘柄数は値上がり795/値下がり1275
騰落レシオ(25日) 100.45%
空売り比率 45.9%
売買代金 東証一部 2兆5820億円
マザーズ 1202億円
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
円安進行を受けて、トヨタ(7203)や任天堂(7974)がしっかりの動きになっています。
米金利上昇を背景に第一生命(8750)やT&DHD(8795)など保険株が買われ、オリックス(8591)や、みずほリース(8425)、東京センチュリー(8439)などリース株も強い動きになっています。
上方修正を発表したENEOS(5020)や浜松ホトニクス(6965)が買いを集めています。
上方修正と増配を発表した愛知銀行(8527)が8%近い上昇になり、自社株消却を発表したレーサム(8890)も急伸しています。
NTTドコモが保有する通信鉄塔の取得を発表したJTOWER(4485)がストップ高比例配分まで買われ、SBI証券が新規に「買い」、目標株価を2710円としたシーアールイー(3458)も大幅高になっています。
反面、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の大手海運がそろって反落しています。
グロース株が弱く、レーザーテック(6920)や信越化学(4063)、リクルート(6098)、エムスリー(2413)など主力どころが売り込まれています。
一方で、日本製鉄(5401)や住友金属鉱山(5713)、三井物産(8031)などバリュー株の主力株も利益確定売りに押されています。
マザーズ指数が下落する中、メルカリ(4385)や弁護士ドットコム(6027)、フリー(4478)、マネーフォワード(3994)など主力株が下落しています。
主力顧客の電力小売り事業サービスが停止になったことが嫌気されたENECHANGE(4169)がストップ安まで売られています。(直近大和証券が売っていたのは、これが理由のようです。)
【テクニカル分析】
日経平均は10日ぶりに反落!
短期的には過熱感もでていたため、当然あってしかるべき調整ですが、5日線(27893円)を維持するしっかりの展開です。
今週は、3/29が権利取りの最終日で、30日の落ち日は、約230円程度の押し下げ要因がありますので、頭が重くなることが想定されます。
そして、週末の4/1には、ウクライナ侵攻後をふまえた日銀短観がでます。
現状で、景気に強気になれる経営者は少ないと思いますので、かなり悪い数字が出てくると思われます。
場合によっては、リセッション入りもあるかもしれません。
そして、今後の米金利政策を占う雇用統計の発表もあります。
123円を越えてきた円安が、マーケットを支えるかもしれませんが、かなりボラタイルになる可能性もありますので注意が必要です。
【今日のトピック】
さて、日銀は10年国債を0.25%で買い入れる指値オペを実施しています。
為替は、一時125円を越え、独歩安になっています。
日米金利差の拡大が円安を呼び込んでいるという論調が多いようですが、過去の日米10年金利差や2年金利差をみても、現状より金利差が開いていた時もあり、必ずしも金利差だけが原因ではなさそうです。
日銀のバランスシートは過去10年の金融緩和で100兆円から700兆円に増えています。
資産のほとんどが国債であり、金利があがると国債の価格が下がり債務超過になるため、指値オペをせざるを得ない。
中央銀行の政策失敗は、さらなる大幅な円安とハイパーインフレを呼び込むという説もありますが・・・
為替の円安は、輸出産業の構成比が高い日経平均にプラスに作用します。
ただ、個別銘柄的には、原材料高もあり、価格転嫁できない弱いところはマイナスにもなりうります。
電子部品のコスト構成は固定費が多い(原材料比率が低い)と言われます。
また、製品が小型のため、物流コスト上昇の影響も少ないようです。
上記のように、価格転嫁も容易な部品もあるようなので、チェックしておいたほうがいいと思います。