11月19日 (金) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1059/値下がり1025
騰落レシオ(25日)89.32%
空売り比率 44.5%
売買代金 東証一部 2兆9270億円
マザーズ 2208億円
業種 鉱業、卸売、精密機器など上昇。
空運、パルプ・紙、証券・商品先物など下落。
個別 ハイテクグロース株の動きがよく、東京エレク(8035)が3%を超える上昇になり、太陽誘電(6976)、TDK(6762)、アドバンテスト(6857)などもしっかりの動きです。
米ドル建て無担保社債を総額13.5億ドル発行すると発表したルネサス(6723)が大幅高になり、日経新聞で26.3期の売上を倍増するとの社長コメントが掲載されたイビデン(4062)も4%近い上昇になっています。
原油価格が上昇したことを材料にINPEX(1605)やコスモエネルギー(5021)、三井物産(8031)などに見直し買いがはいっています。
22.3期の配当予想を260円→363円に増配 配当性向70%以上を目指すと発表した浅沼組(1852)が一時ストップ高まで買われ、茨城県の新拠点の北関東リユースセンターから中古農機具のEU向け輸出を開始したと発表したマーケットエンタープライズ(3135)もストップ高まで買われています。
反面、決算を受けて急落したアリババ株を嫌気してソフトバンクG(9984)が軟調になり、OLC(4661)やHIS(9603)などレジャー関連にも大きく売り込まれる銘柄が散見されています。
海外募集による公募と売り出しで約29億円を調達すると発表したウェルスナビ(7342)が6%近い下落になり、今期営業益33%減が失望を呼んだ健康食品受託のAFCーHD(2927)も10%近い下落に沈んでいます。
カカムーチョことグローバルウェイ(3936)は分割を材料に一時40回目のストップ高をつけるも、次第に売り込まれ、大引けでは10%を超える下落になっています。
日経平均は反発!
前日の「寄り引け同時」から陽線を引き、5日線(29723円)上を回復して終わっています。
日経平均は、現状上値が30000円手前で抑えられる水平線と下値が切り上がる下値支持線が「アセンディングトライアングル(上昇三角形)」という三角持合いを形成しています。
セオリーどうりにいくなら、来週にも、近くて遠い30000円を突破して上昇を強めていく方向にいくでしょう。
ただ、3回目のトライとなる30000円越えをはたせず、29500円を下回り、25日線(29302円)を下回る動きになってしまうと、10/6から続く上昇トレンドに終止符が打たれることにつながります。
ナイトセッションの日経平均先物は29610円 -170円で終了しています。
NYが下落する中、一時先物も29500円割れを引き起こしましたが、次第に値を戻して終わっています。
来週は23日が勤労感謝の日で休日 米国も25日が感謝祭で休日になります。売買高が少ない中、短期筋が仕掛けてくる可能性もあり注意が必要です。
このブログでも、毎日掲載している騰落レシオ(25日)も見ておいたほうがいいと思います。
現状89.32%と低迷しています。
騰落レシオは、一般的に買われすぎ、売られすぎの過熱感を推測する指標ではありますが、個別株の勢いを推測することにも使えます。
100%を割り込んでいる現状は、25日間で値下がり銘柄数のほうが多いということで、一部のセクターや材料株ばかりが物色されていることを示します。
騰落レシオが100%を超える動きになれば、日経平均も30000円を超えて、年初来高値を上抜く動きになるのではないかと思っています。
岸田内閣の支持率は、FNN調べでは63.2%と思ったより高い水準です。
ただ、支持の理由で最も高いのは「他によい人がいないから」36.3% 次いで「自民党中心の内閣だから」22.4%と消去法的な理由が目立ちます。
週末発表された経済対策は過去最大の55.7兆円となり、GDP比54%にも相当し、他国にひけはとりません。
しかしながら、いかにもバラマキ色が強く、成長分野の投資が乏しい内容になっています。
GOTO政策は、その期間だけは盛り上がっても、政策が終われば反動減が来ると思います。
一番大事なのは、外国から資金が流入する政策と明日の日本の成長の原動力であるデジタル化や脱炭素など、世界をリードする成長分野を育成する政策だと思います。
早々に化けの皮がはがれて、外国人投資が逃げ出すことにならなければいいが・・・と危惧します。
さて、本日は11/18のブログに続いてセーフィー(4375)の補足をやりたいと思います。11/18のブログとあわせてみていただければと思います。
セーフィーは5Gや自動運転の時代に大きく開花する会社だと思います。
労働人口が減少し、国策としてDXを推進、5Gと自動運転で第4次産業革命が進むと大量のパワー半導体が必要になり、人間でいう脳と判別する目が必要になります。
脳はAIであり目は、この会社がやっている事業が当てはまると思います。
市場シェアは45%でトップシェアを握っていますが、設置カメラの台数はまだ13万台程度です。
将来のTAM(獲得可能な最大市場規模)は2863万台を予想しています。
セーフィーは、まだまだ先行投資の段階で赤字であるものの、成果が売上と積み上げ課金で着実に実績につながってくると思います。
ここもとの下落は、モルガン・スタンレーMUFGの空売りの影響が大きいと思います。
赤字であることと、今回の決算でカメラの設置数が下方修正になったことが理由ではないかと思います。
ただ、カメラの設置数の修正は、販売委託先の勧誘の仕方に原因があるとのことで、解約が仮に想定を超えているものであったとしても、一つの委託先の問題にすぎません。
週末は3000円近辺では、すかさず買いが入ってくるのが伺えました。
できれば3000円以下で仕込みたいものの、上場時の初値は3350円であり、それ以下は買い場と考えていいのではないかと思います。