8月9日(火)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄582/値下がり銘柄1198
騰落レシオ(25日) 119.31%
空売り比率 43.3%
売買代金
東証プライム 2兆8774億円
東証スタンダード 978億円
東証グロース 1074億円
【恐怖指数】
VIX指数も、いつ上昇してもおかしくない水準にきています。
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
ファーストリテイリング(9983)やキーエンス(6861)、エムスリー(2413)など一部のグロース株がしっかりの動きになり、半導体関連が下落する中、レーザーテック(6920)もプラスを保っています。
増配と自社株買いを発表したINPEX(1605)が買われ、上方修正と増配を発表した、石油資源開発(1662)も大幅高になっています。
決算を前に、出光興産(5019)も大幅高になり、コスモエネルギー(5021)など原油関連銘柄が軒並み上昇しています。
上方修正と増配を発表した日産化学(4021)が大幅高になり、土地の譲渡益計上で予想外の増益着地になったライオン(4912)も年初来高値を更新しています。
今期上方修正を発表したデサント(8114)、1Qが大幅上方修正になったLITARICO(7366)、今期大幅上方修正と増配を発表したエスケーエレクトロニクス(6677)などがストップ高まで買われています。
反面、1Q純利益が前年同期比12%減で市場予想を下回った東京エレクトロン(8035)が一時9%の下落になるまで売り込まれ、アドバンテスト(6857)、SCREEN(7735)など半導体関連が軒並み売り込まれています。
半導体関連の決算を見ていると、素材や設備関連など川上関連は、総じていい決算が多いのですが、川下関連は苦戦する動きがでてきているように思います。
1Qで3兆円強の赤字を出すことを発表したソフトバンクG(9984)が7%を超える下落になっています。
自らの投資でバブルを演出してきたソフトバンクGビジョンファンドとチューリップバブル崩壊のチャートが完全に一致するという見方も・・・
オイルマネー撤退にならなければいいのですが・・・
中国ロックダウンの影響で減益となったダイフク(6383)、再び最終赤字となることを発表したメルカリ(4385)、原料高や部材高の影響で減益見通しを発表した住友ゴム(5110)、日本製鋼所(5631)などが急落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
スタート直後は、プラスで推移する局面もあったものの、その後は売り込まれ、終値で、わずかに5日線(28019円)、心理的な節目の28000円を割り込んでいます。
本日はソフトバンク(9984)、東京エレクトロン(8035)の2銘柄だけで、日経平均を228円押し下げています。
両銘柄とも、下げ止まったかは微妙と思いますし、明日以降、明確に5日線水準を割り込み、パラボリック陰転(27725円)というようなことがおこれば、これまでの上昇トレンドに黄信号がともる可能性もありますので注意が必要です。
【本日のトピック】
さて、四季報を25年読破している達人として知られる、複眼経済塾の塾長、渡部清二さんによると、2022年後半から2023年にかけて、日本株は米株を逆転し、世界のトップに返り咲く可能性があるとのことです。
四季報夏号の見出しで、最も多かったのは「反落」です。
一見よくないように感じますが、これまで、灰色の「反落」が多かった時期は、日経平均の大底に合致しているとのことです。
そして、ピンク色の「反発」が多い時期は、相場の天井か大底のどちらかに該当することが多いとのことです。
あと、夏号の特徴としては第3位に「連続増配」、第4位に「増配」という見出しがランクインしていて、配当にも注目が集まるとのことです。
「今期」→「来期」に向けて業績が改善する業種は、石油・石炭 鉄鋼 パルプ・紙 非鉄金属といった素材などの川上業種 景気敏感株が該当するようです。
世界で唯一「金融緩和」を継続する日本株は米株と位相が変わり、日本は拡張期である「業績相場」を迎えるとのことです。
GAFAは、Web3の台頭により地位を失い、日本がシェアを取るのは「次世代パワー半導体」の可能性があるとのことです。
「次世代パワー半導体」とはCPUやDRAMではなく、電気を制御する半導体です。
シリコンカーバイド(炭化ケイ素)を使った、省エネ半導体の先端素材は日本が多くの特許を持っているようです。
住友化学(4005)、富士電機(6504)、デンソー(6902)、住友金属鉱山(5713)、ディスコ(6146)、ローム(6963)あたりは監視しておいたほうがいいかもしれません。