6月29日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄数788/値下がり銘柄989
騰落レシオ(25日) 109.67%
空売り比率 53.0%
売買代金 東証プライム 3兆8714億円
東証スタンダード 1128億円
東証グロース 1487億円
TOPIXリバランスがありましたので、空売り比率や売買代金は差し引いて考える必要があります。
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
JAL(9201)、ANA(9202)が逆行高になり、オープンドア(3926)やHANATOUR JAPAN(6561)、ラウンドワン(4680)などレジャー関連の一角がしっかりの動きになっています。
1Qの営利は会社計画を下回ったものの、大規模な自社株買いが好感されたスギホールディングス(7649)が9%近い上昇になり、クスリのアオキ(3549)やウエルシア(3141)などのドラッグストア関連が連れ高しています。
マツキヨココカラ(3088)は年初来高値を更新しています。
電力ひっ迫を材料に、東京電力HD(9501)が続伸になり、電源開発(9513)や三井松島(1518)も大幅高になっています。
相場全般が手掛けにくい中、短期資金が直近IPOに向かい、EDP(7794)やM&A総合研究所(9552)などが大幅高になり、坪田ラボ(4890)はストップ高まで買われています。
反面、東京エレクトロン(8035)やレーザーテック(6920)、SCREEN(7735)など半導体関連が軟調になり、村田製作所(6981)や太陽誘電(6976)など主力ハイテク株も売り込まれています。
日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運株が売り込まれ、6月権利落ちになった、ブリヂストン(5108)、横浜ゴム(5101)、TOYO TIRE(5105)などタイヤ関連が大幅下落になっています。
メルカリ(4385)が大幅安になり、東証グロース主力どころのビジョナル(4194)やフリー(4478)、ウェルスナビ(7342)などの下落が目立ちます。
1Qの営業益が49%減になったピックルス(2925)や3Q決算が好感されなかったヒマラヤ(7514)も急落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
ギャップダウンからスタートするも、5日線(26677円)にサポートされる形で反発し、ほぼ、寄り引け同値の十字足で終っています。
本日は、TOPIXの浮動株比率変更のリバランスが意識されたわりには、しっかりの展開で、年初来高値を更新した銘柄数が173銘柄に対し、年初来安値を更新した銘柄数は37銘柄にすぎません。
日経平均の約10%の寄与度であるファーストリテイリング(9983)も信用残が売り長に転じ、逆日歩がついている状況です。
米株が不安定であることと、7/8のETFの配当金捻出売りには注意が必要ですが、個別銘柄は狙える銘柄もいろいろあると思います。
【本日のトピック】
NYダウ(ダウ工業株30種平均):NYダウPER | 投資の森 (nikkeiyosoku.com)
さて、本日はNYダウのPERを確認してみます。
現状、PERは17.63倍です。
(ちなみに日経平均は12.92倍です)
一時期、30倍を超えていた時から比べると、株価下落で下がってきたなと思う反面、まだまだ、過去リセッション入りした時と比べれば高い水準であると思います。
ウォール街のアナリストは4-6月期の米企業業績を強気にみているようで、S&P500構成企業の増益率は10.7%に上昇しているようです。
モルガンスタンレーのリサ・シャレットCIOは、こうした上方修正は現実離れしていると指摘していますが、上記PERと照らし合わせて考えると、米マーケットは、意外と楽観的観測に染まっているのかもしれません。
www.bloomberg.co.jp
ウエルスファーゴの株式戦略責任者のクリストファー・ハーベイ氏は「米国のインフレはピーク到達に近づきつつある」と主張していますが・・・
原油価格が、ジリジリ上昇してきている中、ここもとの住宅関連の指標をみると、とてもとてもインフレ沈静化が進んでいるとは、思えません。
インフレについては、明日のPCEデフレーターや来週の雇用統計などをチェックして判断していくしかなさそうです。
7月に入れば、決算発表が始まります。
期待どおりの決算であればいいのですが、下方修正が相次ぐようですと、株価も思わぬ下落に見まわれることになると思います。
注意に注意を重ねていったほうがいいように思います。