5月20日(金)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1270/値下がり銘柄492
騰落レシオ(25日) 94.34%
空売り比率 44.2%
売買代金 東証プライム 2兆9995億円
東証スタンダード 852億円
東証グロース 961億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
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【業種】
【個別】
ファーストリテイリング(9983)やソフトバンクG(9984)、東京エレクトロン(8035)など指数寄与度の高い銘柄が上昇し、レーザーテック(6920)やHOYA(7741)、エムスリー(2413)、リクルート(6098)などのグロース株が優勢になっています。
主力のバリュー株にも買いが入り、川崎汽船(9107)が7%を超える上昇になり、三菱商事(8058)や日本製鉄(5401)などが大幅高になっています。
発行株式総数の9.53%にあたる3300万株の自社株買いと、創立80周年記念配の増配を発表したセイコーエプソン(6724)が9%近い上昇になり年初来高値を更新しています。
3/31のブログで紹介した東邦チタニウム(5727)が、アナリスト向け決算説明会において、ロシアの代替需要を米国から受注していることを発表して、10年ぶりになる年初来高値を更新し、同業の大阪チタニウム(5726)もストップ高まで買われています。
反面、三菱UFJMSが目標株価を85000円→77000円に引き下げたキーエンス(6861)が逆行安になっています。
東京電力(9501)や東京瓦斯(9531)などディフェンシブセクターが軟化し、JT(2914)、森永製菓(2201)、日本水産(1332)など食品関連も売られています。
決算を材料に相模ゴム(5194)や大同信号(6743)が急落し、決算発表の延期を発表した技研ホールディングス(1443)も大幅安になっています。
直近騰勢を強めていた三井松島(1518)が利益確定売りに押され、連日荒い値動きが続く日医工(4541)も13%近い下落に沈んでいます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
5日線(26651円)や25日線(26703円)を上抜き、再度、トレンド転換にチャレンジする局面です。
来週、75日線(26810円)を突破し、価格帯の厚い27000円を上抜けることができるかが注目です。
25日線も再度上向き転換する可能性もでてきており、5日線、25日線、75日線のゴールデンクロスと共に強含む動きが見られれば、3月から続く下落トレンドに終止符がうてるかもしれません。
一方、週足で見ると、最後に急速に追い込み十字足を形成するも、2週連続での陰線になっています。
しかしながら、日経平均の上下を転換してみれば、わかりやすいのですが、最近は長い下ヒゲをつける週が多く、かなり下値抵抗が強くなってきていることがわかります。
5/13の週は、外国人が売り越し、個人買い越しの動きになりました。
米株が落ち着きを取り戻し、再び、外国人の買いが戻ってくれば下落トレンド転換も可能ではないかと感じています。
【本日のトピック】
さて、昨日の米株は、NYダウで一時600ドル安になるも、切り返し、ほぼ前日比トントンになるまで戻しています。
長期金利は、大きく下落し2.788%になっています。
(リスク資産が売られ、安全資産の債券にお金が流れたということです。)
昨日のS&P500の5分足を見てみると、現地時間の17:30あたりから、切り返し始めたことがわかります。
セントルイス連銀総裁、利上げ前倒しなら23年には利下げ可能にも - Bloomberg
この時間に報道されたのが、上記のセントルイス連銀のブラード総裁のコメントです。
ブラード総裁は、「年末時点で政策金利を3.5%にすべき」と述べるとともに、「23年ないし24年に利下げに動く」と述べています。
少し前なら、年末3.5%という発言が出れば、長期国債利回りが上昇し、株価にはマイナスに作用したと思います。
ところが、今回は「インフレが収まれば利下げ」ということが好感され株価は切り返しました。
悪材料と好材料がでて、好材料に株価が反応したということは、株価に転機が近いことを表します。
CMEの FedWatch ツール: FOMCへカウントダウン (cmegroup.com)
FedWatchをみても、年末までの政策金利が2.5%~2.75%に留まる見通しの割合が高まっています。
日経新聞には、「90年ぶり8週連続下落」という、おどろおどろしいフレーズの記事が掲載されていますが、相場の格言でもある通り、「強気相場は悲観の中で生まれ・・・」ではないかと感じています。