えのキングの投資日記

日本株投資日誌

8/22(月) 米国市場の当面のリスク

8月19日(金)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1077/値下がり銘柄650
騰落レシオ(25日) 123.72%
空売り比率 40.1%
売買代金
東証プライム 2兆3963億円
東証スタンダード 960億円
東証グロース 1199億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】
米株高を受けて、東京エレクトロン(8035)信越化学(4063)など半導体関連がしっかりの動きになり、ソニーG(6758)京セラ(6971)オリンパス(7733)なども大幅上昇になっています。

www.nikkei.com

過熱感のある主力株の買いが敬遠される中、海南島の世界最大級免税店「海口国際免税城」「@cosme STORE」を出店すると発表したアイスタイル(3660)が、株不足で日証金が売り禁にしたことも相まって急騰しています。

メルカリ(4385)も売買代金4位になる大商いをやりながら6連騰になり、レノバ(9519)も米カナディアンソーラーの大幅高を材料に上昇しています。

www.nikkei.com

迷惑電話・特殊詐欺対策の「迷惑情報フィルタサービス」の月間利用者数が1500万人に達したと発表したトビラシステム(4441)が一時ストップ高になるまで買われています。

www.nikkei.com

kabutan.jp

スイスの資源大手グレンコアが日本の需要家と交渉していた発電用石炭の価格が昨年の3倍強になったことが報じられ、三井松島ホールディングス(1518)が急騰し、新会社を設立し人材ビジネスに参入、将来的には、メタバースを活用したHRtechへの展開を視野に入れると発表した東京通信(7359)が一時ストップ高になるまで買われています。

kabutan.jp

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6/15の、このブログでも、政策関連銘柄として紹介したフジクラ(5803)が、大和証券が目標株価を920円→1100円に引き上げたことを材料に急騰し、三菱UFJモルガンが、目標株価を1650円→1750円に引き上げたニチコン(6996)も大幅高になっています。

www.nikkei.com

反面、指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)ソフトバンクG(9984)軟調になり、ここもと好調な動きになっていた任天堂(7974)武田薬品(4502)第一三共(4568)なども利益確定売りに押されています。

kabutan.jp

値下がり率上位の銘柄は、直近好決算等で好調な動きになっていたリブセンス(6054)クロスマーケティンググループ(3675)gumi(3903)ギフティ(4449)などに利益確定売りが相次ぎ、大幅下落になっています。

kabutan.jp

昨日のこのブログで紹介したマイクロ波化学(9227)住友化学(4005)と、メタンをマイクロ波で熱分解し水素を製造するプロセス実証開発の契約を結んだことを材料に買い気配からスタートしたものの、ロックアップ解除になる908円を超えるあたりから失速、大幅安で終わっています。

同社の大株主にはVCが並んでいて、昨日時点でジャフコグループだけで約150万株以上、東京大学エッジキャピタルパートナーズが約136万株、INCJも136万株以上保有しています。

昨日もロックアップ価格908円以上のところで、ジャフコグループから45100株の売りが出されていて、売る気満々です。
他VCも同様と思われ、ロックアップ解除期間の9/21以降は、VCの売りが加速する可能性があると思います。
ビジネスモデルには将来性を感じますので、9/21以降、VCが売り切ったタイミングで仕込むのがいいと思います。

テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は続落!
大幅ギャップアップからスタートするも、8/17の高値(29222円)をつけることなく失速し、5日線(28967円)を割り込む陰線で終わっています。

海外投資家売買動向(先物・現物)累積動向

7~8月の日経平均の上昇は海外ヘッジファンドや海外投機筋の先物買いです。
現物は買われていませんので、中長期の海外投資家は買ってないことがわかります。

裁定買残と日経平均

裁定買残は昨年9月や今年3月のピークと同水準まで積み上がっています。
現在は投機筋の先物ロングが積み上がっていて、今後解消に向かえば先物主導で下げやすい状態です。

ナイトセッションでの日経先物28730円 -200円で終わっています。

日経平均ボリンジャーバンド

上記は日経平均ボリンジャーバンド(25日線)ですが、7月からの上昇トレンドが継続するならば、調整は一時的に+1σ(28616円)を割り込んだあたり、28500円あたりで止まると思います。
6月の下落局面のように、中心線の25日線(27876円)が横向きになり、上から下にローソク足が突き抜ける動きが出てくれば、思わぬ下落につながりますので注意が必要です。

【本日のトピック】

さて、本日は米国市場の当面のリスクを考えたいと思います。

www.bloomberg.co.jp

週末は米国市場も下落していますが、リッチモンド連銀のバーキン総裁が、FRBはインフレ率の2%回帰にコミットする。その取り組みの過程で米国はリセッション(景気後退)を引き起こすリスクもある」と述べています。

これまでも、FRBの高官らは、タカ派の発言をし、マーケットを牽制してきましたが、市場はインフレ沈静化早期利下げ観測シナリオをもとに上昇してきました。

しかしながら、昨日はSQを通過し、バーキン総裁の発言で金利上昇、株価、特にナスダックが大きく下落しています。

FED Watch12月によると、年内の金利水準は3.50%-3.75%が支持されています。
FRB高官らの発言では、およそ3.5%~4.4%の範囲になっていて、早期の利下げは否定しています。

25日から始まるジャクソンホール会合でのパウエル議長の講演は注目されます。
過去にも、この会合の発言が相場の方向性を決定づけたこともあり、パウエル議長がタカ派の発言をするようなら、米株も思わぬ下落に見舞われる可能性があると思います。
逆に、早期利下げを示唆する発言がでるようなら、米株は再び騰勢を取り戻すでしょう。

そして、9月からは、QT(量的引き締め)が一気に倍増になります。
6月からのQTは月475億㌦であったのが9月からは月950億㌦になります。
QTによるバランスシートの縮小は金利上昇要因になります。

www.google.com

ジャクソンホール会合を通過し、金利の方向性が見えてくれば、今度は金利上昇が実体経済にどのような影響を与えるかが注目されてくると思います。
金利に支えられてきたゾンビ企業の倒産は増えていくでしょう。

www.nikkei.com

米企業債務のうち、ファンドなどの占める割合は2割に達するようです。
ファンドが融資するハイリスクの企業や消費者は金利上昇時に借り換えができず、デフォルトが増える可能性を秘めています。

現状の米株市場はリセッションに陥らないことを前提に動いていますが、より金利上昇が鮮明になってくれば、思わぬブラックスワンが到来する可能性もあるかもしれません。

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