えのキングの投資日記

日本株投資日誌

8/26(金) 政治に翻弄される米国市場

8月25日(木)

【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄1243/値下がり銘柄512
騰落レシオ(25日) 111.33%
空売り比率 41.3%
売買代金 
東証プライム 2兆0222億円
東証スタンダード 783億円
東証グロース 958億円

恐怖指数

日経平均 S&P500 日経VI VIX

Fear & Greed Index

恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)

【業種】


【個別】

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バークレーズ・キャピタルと共同保有者の保有株比率が6.54%になり、新たに5%を超えてきたことと、原発のプラントにチタンが使われることから、大阪チタニウム(5726)次世代原発関連として大幅高になっています。
同業の東邦チタニウム(5727)も大幅上昇になっています。

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三菱UFJモルガンが目標株価を2200円→2400円に引き上げた日本電波工業(6779)が急騰しています。
また、同社は、同じ水晶デバイスを手掛ける大真空(6962)にも強気のレポートをだしており、大真空も大きく上昇しています。

www.nikkei.com

環境省は、リサイクル分野の工程表を作成し、2030年までに市場規模を50兆円から80兆円に拡大する方針と報じられ、リサイクル事業を手掛けるリネットジャパン(3556)アミタホールディングス(2195)ストップ高まで買われ、アサカ理研(5724)エンビプロ(5698)イボキン(5699)なども大幅高になっています。

次世代原発関連で、助川電気(7711)木村化工機(6378)日本製鋼所(5631)日本ギア工業(6356)太平電業(1968)などが大幅続伸になっています。  

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反面、関潤社長の退任・退社が報じられた日本電産(6594)が大幅安になっています。

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7月の月次で経常利益が2ケタ減益になった神戸物産(3038)が大幅安になっています。

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野村証券がディスプレイ関連減速見込みで、目標株価を4290円→3750円に引き下げた大日本印刷(7912)が急落しています。

レジャー関連軟調になり、JR東日本(9020)JR東海(9022)など鉄道株が売られ、天然ガス高騰で、東京瓦斯(9531)大阪瓦斯(9532)東邦瓦斯(9533)などガス株が大幅安になっています。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は反発!

短期空売り筋が買い戻しの目安にしている25日線(28213円)を前にショートカバーが入った模様で、「陰の陽はらみ」を形成しています。

陰の陽はらみ

ここもと、「陰の陽はらみ」を形成すると、翌日は値上がりするケースが多く、明日の動きにも期待したいところです。

海外投資家売買動向

日経平均が戻り高値を付けた8/15-8/19の週には海外投資家は+4044億円買い越し(現物▲223億円/先物+4267億円)で、短期筋の先物主導の買いが続いていたことが確認されています。

一方で、スタンダード市場においては202億円の買い越しになっていて、過去3年で最大の買い越しになっています。

調整局面となった今週、海外投資家の動向には注目です。
プライム市場においても、現物の買い越しが確認できれば、日本株の新たなステージ入りとなるかもしれません。

【本日のトピック】

さて、市場はジャクソンホール会議の結果に関心が高まっていますが、私はここもとのブログにも書いたように、恐らく無風の結果になり、ショートカバーが入って持ち直す展開を想定しています。

しかしながら、インフレは高止まりして、FRBの引き締め長期化、リセッション懸念が高まり、米株は「逆業績相場」に入って下落するという状況になってもおかしくありません。

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コロンビア大学教授でノーベル経済学賞を受賞しているステイグリッツ氏は、「急激な利上げはインフレを悪化させる可能性」を指摘しています。

金利上昇を需要サイドから見れば、
金利上昇→借金減少→消費減少→物価低下ということになりますが、

供給サイドからみれば、金利上昇は、海外要因であるエネルギーや食糧の価格低下にはつながりません。

むしろ、金利上昇は供給サイドのボトルネックへの投資を難しくさせ、インフレは悪化するというものです。

景気を悪化させる急激な利上げは、インフレを悪化させる可能性があると、タカ派FRBの政策に苦言を呈しています。

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もともと、FRBタカ派に変貌させたのは、中間選挙前にインフレ低下させたいバイデン政権の意向が色濃く影響しています。

昨日発表された「学生ローン返済免除」の教育徳政令も、まさに中間選挙を意識した人気取り政策です。

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米国では、すでに電気代高騰で6分の1の世帯が公共料金を滞納しているようです。
金利が上昇しても、この現象は悪化の一途でしょう。

ステイグリッツ氏の「急激な金利上昇はインフレを悪化させる」という主張が市民権を得れば、中間選挙以降は金利上昇が止まるというシナリオも頭のスミに置いておいたほうがいいかもしれません。


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