10月14日(金)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1751/値下がり銘柄61
騰落レシオ(25日)93.30%
空売り比率 43.0%
売買代金
東証プライム 3兆2061億円
東証スタンダード 777億円
東証グロース 1110億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
決算が好感されたファーストリテイリング(9983)が8.4%上昇。1銘柄で日経平均を226円引き上げています。
ソニーG(6758)やソフトバンクG(9984)、エムスリー(2413)など主力グロース株が大幅高になっています。
売買代金上位では、エーザイ(4523)や第一三共(4568)、武田(4502)など薬品株の上昇が目立ち、相場上昇を受けて、マネックス(8698)や野村証券(8604)、大和証券(8601)など証券株も全面高になっています。
東京都知事が「GO TO EAT」を26日に再開する見通しと報じられ、Retty(7356)が一時ストップ高になるまで買われ、ぐるなび(2440)、カカクコム(2371)などグルメサイト関連が急騰しています。
不動産売却収入の拡大で6-8月期の経常利益が前年同期比6.4倍の急拡大になることを発表したいちご(2337)が急伸し、年初来高値を更新しています。
「Kudan Visual SLAM(KdVisual)」が米インテルの自律走行ロボット(AMR)プラットフォーム向けエッジ・インサイトに採用されたと発表したKudan(4425)がストップ高比例配分まで買われています。
QDレーザー(6613)がストップ高まで上昇しています。
10/18から行われる「CEATEC 2022」のTDKのブースでTDK(6762)とNTT(9432)と同社が共同開発したフルカラーレーザー集積光源を搭載したスマートグラスを公開すると発表したことが材料視されています。
反面、商品原価や光熱費などのコスト増で、下方修正を発表した大黒天物産(2791)はストップ安になるまで売り込まれています。
医療用不織布首位のホギメディカル(3593)も2Qの経常利益が16%減になることが嫌気され、一時8%を超える急落になっています。
クレーンゲームの企画販売を主力とするエスケイジャパン(7608)は今期売上予想は上方修正したものの、円安や原材料高を考慮して最終利益予想は据え置きになりました。
最終利益の上方修正を期待した買いで上昇していたため、失望を呼び12%を超える下落に沈んでいます。
コールセンター運営に強みを持つビーウィズ(9216)は新型コロナ関連業務が想定以上より早いペースで縮小したことから1Qの経常利益が前年同期比69.7%減になりました。
上半期予想の進捗率が18%に留まったことが嫌気され急落し、上場来安値を更新しています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反発!
大幅ギャップアップからスタートし、5日線(26648円)、SQ値(26666.31円)、心理的な節目27000円を上抜けしてきています。
しかしながら、下降する25日線(27148円)では頭を押さえられる形になっていて、明確な上昇トレンドに移行したとは言えない形になっています。
ナイトセッションでの日経先物は大きく下落して戻ってきています。
米株に比べれば、優位性を保っていますが、下降する5日線、10/13直近安値の26237円を下抜けずに、下値切り上げになれるかが注目になると思います。
【本日のトピック】
さて、ご存じの通り、10/13に発表になった米9月CPI(消費者物価指数)は前月比で総合は8.3%→8.1%と小幅に鈍化したものの、ブレの大きい食品やエネルギーを除いたコアは6.3%→6.6%と加速する結果になりました。
コアの上昇率は3月の上昇率(6.5%)を上回り、今年最大の伸びを記録しています。
発表直後は、金利上昇懸念でNASDAQも3%下落しましたが、その後は切り返し、終値で2.2%高となる荒い値動きになりました。
恐らく、イベント通過で、ショート筋が一気に買い戻す動きがでて「メルトアップ」という現象がおこったものと思われます。
しかしながら、株は上昇してもファンダメンタルが変わったわけではありません。
むしろ、インフレについてはピークアウトが確認できない状態です。
カンザスシティ連銀のジョージ総裁は、「金利を4.5%~5%に引き上げ、しばらく維持」が見込まれると発言しています。
FEDwatchをみても、11月の利上げは0.75%は、ほぼ確実になり、 12月も0.75%の利上げが優勢になっています。
実際にそうなれば、5回連続の0.75%利上げとなり、最終的な政策金利の水準は「4.75%-5.00%」になります。
これは、以前のブログで書いた
②FRBが想定する以上にインフレが深刻で4.6%の金利上昇がゴールにならない
状況になってきたということです。
結果、10/14の米市場では、これまで4%手前では、跳ね返されてきた10年国債利回りが4%を超え、米株は、ほぼ、CPI発表前の水準まで下落し、「いってこい」になっています。
そして、英国は、ますます酩酊状態になってきました。
トラス政権は財務相を解任し、法人税減税を撤回したどころか増税に転じています。
もはや、ここまでくれば、「経済オンチの政治家」のレベルを飛び越え、そこらへんのヒステリーおばちゃん(蓮〇?、辻〇?)と変わりありません。(一時的な人気で投票すると国がとんでもないことになる典型例です。)
英国の混乱も、米市場に少なからず悪影響を与えていると思います。
そして、今朝は、少々凍り付くtweetもみかけました。
(やはり核が使われるのか・・・?)
まだまだ、米株には試練が続きそうです。
しばらく、ポジションは軽くしてほうがいいのかもしれません。