8月18日(木)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄486/値下がり銘柄1283
騰落レシオ(25日) 125.15%
空売り比率 42.0%
売買代金
東証プライム 2兆3080億円
東証スタンダード 796億円
東証グロース 1222億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理|ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
売買代金上位銘柄では、レーザーテック(6920)やソフトバンクG(9984)、任天堂(7974)などが逆行高になっています。
3営業日ぶりにザラ場で寄り付いたアイスタイル(3660)は、小型株でありながら、全市場売買代金ランキングの3位をつける大商いをやりながら大幅高になっています。
本日は値幅制限が3倍の320円に拡大され値上がり率もトップになっています。
わずか3営業日で株価は2倍以上になりましたので、利益確定売りも入り陰線になっていますが、このまま相場が終わるとは考えずらく、いったん一服すれば、再度物色される可能性もありそうです。
小型の貸借銘柄ですので、まずは日証金取り組みが注目されそうです。
半導体不足の緩和で、強気の1Q見通しを発表した、米シスコシステムズが時間外で大幅高になっていることから、同社製品の取り扱いが多いネットワンシステムズ(7518)が大きく買われています。
メリルリンチが目標株価を3400円→5500円に引き上げたイリソ電子工業(6908)が5%を超える上昇になり、世界発の潰瘍性大腸炎患者への移植治療に新田ゼラチン(4977)の「ビーマトリックスコラーゲンAT」が使用されたと報じられて、同社株が年初来高値を更新しています。
反面、SOX指数の下落から、東京エレクトロン(8035)や信越化学(4063)、アドバンテスト(6857)など半導体関連の一角が売られています。
米長期金利上昇の影響でグロース株が売りに押され、リクルートHD(6098)やエムスリー(2413)が売られています。
ソニー(6758)やトヨタ(7203)、キーエンス(6861)、ファナック(6954)など主力株も終日軟調に推移しています。
中小型のグロース株も総じて売り込まれるものが多く、ラクス(3923)やマネーフォワード(3994)、GMOグローバルサイン(3788)などが急落になっています。
中間配当の権利落ちのタイミングで、西松屋チェーン(7545)やしまむら(8227)が利益確定売りに押され、オイシックス・ラ・大地(3182)やシュッピン(3179)などの小売株も軟調に推移しています。
20万株の立会外分売を実施予定で、需給悪化懸念からカオナビ(4435)が大幅続落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は反落!
大幅ギャップダウンからスタートし、心理的な節目の29000円を割り込む動きになりました。
一時、5日線(28890円)を割り込む動きになりましたが、終値では上回って終わっています。
5日線は、明日29000円近辺まで上昇してくる予定で、明日以降も5日線を下値維持線として機能できるかが、短期的目線で重要になります。
5日線を維持できるのであれば、再度高値トライも考えられ、1/5の年初来高値(29388円)が意識される動きになると思いますが、割り込んでいくようなら、上昇する25日線(27876円)が当面の下値メドになると思います。
ここもとの日経平均は、ショートカバーラリーで上昇してきたため、買戻しが一巡すれば、いったんは調整に入ると思います。
しかしながら、今回の上昇で、ロングの投資家は完全に置いてきぼりになっています。
押し目をロングの投資家が拾うことにより、値幅ではなく日柄調整に留めることが出来れば、日本株は米株離れを起こして中期上昇に向かうかもしれません。
【本日のトピック】
さて、本日はマイクロ波化学(9227)を紹介します。
マイクロ波化学(9227)は、製造業の製造プロセスにおいて、化石資源由来の「熱と圧力」から電気由来の「マイクロ波」に置き換えて、「省エネルギー」・「高効率」・「コンパクト」な環境対応型のプロセスのグローバルスタンダード化を目指す技術プロバイダーです。
簡単に言えば、レトルト食品を温めるのに、コンロを使うより電子レンジでレンチンするほうが、はるかに速く、CO2も出さずにできますよというイメージです。
同社が持つ技術は、食品添加物、医薬品、炭素素材、電子材料など幅広い分野で応用が効き、開発が進んでいます。
最近も、日経新聞に「電磁波でリチウムを精製し、CO2排出を9割削減することに成功」した記事が掲載されています。
取引先も、塩野義製薬、ペプチドリーム、積水化学、太陽化学、三井化学、住友化学、昭和電工など多岐にわたり、ロイヤリティ収入は増加傾向です。
今期は売上高1133百万円 営業利益67百万円を計画していて、黒字転換する予定です。
6月に605円の公募価格割れからスタートし、最近は株価も下値切り上げになりつつあります。
ただ、大量保有報告書から、ロックアップ解除ラインである908円を超えた7/14には、ジャフコや東京大学エッジキャピタルパートナーズ、INCJなどVCが、一部売却したことがわかっています。
彼らのロックアップ期間は9/21までですので、期間を過ぎれば908円以下でも売ってくる可能性があります。
VCの手口を確認しながら、押し目買いに徹すれば、中長期的に大化けする可能性もあると思います。