11月16日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄940/値下がり銘柄822
騰落レシオ(25日)106.24%
空売り比率 40.2%
売買代金
東証プライム 3兆5132億円
東証スタンダード 1391億円
東証グロース 1844億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数:投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
東京エレクトロン(8035)46400円 +750円
アドバンテスト(6857)9230円 +110円
SCREEN HD(7735)9230円 +110円
ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが半導体受託製造最大手のTSMCに投資していることが報じられ、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、SCREEN(7735)など主力半導体関連の一角が物色されています。
INPEX(1605)1557円 +30円
石油資源開発(1662)4185円 +125円
同氏が石油株の買い増しをしたことと、原油価格が上昇したことから、INPEX(1605)や石油資源開発(1662)も買われています。
同氏がアジアのTSMCに投資した連想からか、過去に投資実績のある三井物産(8031)や三菱商事(8058)など商社株も買われています。
マイクロ波化学(9227)2147円 +400円
三井化学(4183)3080円 -50円
三井化学(4183)とマイクロ波を用いた炭素繊維製造用実証設備供給に関する契約締結を決議したと発表したマイクロ波化学(9227)がストップ高まで買われています。
同社は三井化学(4183)から対価として総額7.68億円を収受する予定ですが、同社の今期売上高予想は11.33億円であり、業績へのインパクトの大きさから買いが入りました。
なお、本契約の計上は来期(2024年3月期)になることや、決算発表後、短期的に過熱していることから、いったんは調整する可能性もあると思います。
ナブテスコ(6268)3445円 +140円
ハーモニック・ドライブ(6324)4650円 -510円
保有するハーモニック・ドライブ株916万200株を約473億円で野村証券とJPモルガン証券に売却したと発表したナブテスコ(6268)が大幅高になり、売却対象のハーモニック・ドライブ(6324)は10%近い急落になっています。
東芝(6502)4866円 +36円
ローム(6963)11030円 -280円
スズキ(7269)4980円 -85円
日経新聞が東芝(6502)の非公開化を巡り、ローム(6963)やスズキ(7269)が参画していると報じ、買収合意が近いとの思惑で東芝(6502)が買われています。
反面、約3000億円の最大級の参加になるローム(6963)は売り込まれ、同様にスズキ(7269)も売られています。
米長期金利低下を受けて、T&Dホールディングス(8795)、第一生命ホールディングス(8750)、東京海上ホールディングス(8766)など保険株が軒並み軟調になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続伸!
朝方はロシア軍のミサイルがポーランドに着弾し、民間人2名が死亡したとのニュースで売り込まれる動きもあったものの、バイデン大統領が早々に「ロシアから発射された可能性は低い」と述べたため、戻す動きになりました。
結果、下ヒゲの長い陽線になり、5日線(27938円)上を維持しています。
底固い展開になっていて、11/11の直近高値(28329円)トライの動きが見られるか注目です。
【本日のトピック】
さて、NTT(9432)は、次世代通信基盤「IWON(アイオン)」の低遅延技術を活用した遠隔医療等の展示会を開いています。
(「IWON」については、11/10のこのブログの「ネクストGAFAMを狙う!」をご参照ください。)
その展示会で話題になっていたのは、メディカロイド(神戸市)と共同で実証をすすめる手術用支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」です。
「hinotori」は国産初の手術用ロボットで川崎重工(7012)とシスメックス(6869)が折半出資したメディカロイドが開発したロボットです。
手術用ロボットと言えば、米インテュイティブ・サージカル(ISRG)が手掛ける「ダ・ビンチ」が有名ですが、「hinotori」は高い操作性に加え、患者への負担が少ないということや、厚労省から新たに消化器外科と婦人科の適用承認を受けたことで、「ダ・ビンチ」にとって代わると言われています。
「IWON」の技術が応用されれば、札幌の医師が「hinotori」を使って、沖縄の患者を手術するというようなことも可能になり、「医療地域格差」を埋めるイノベーションになり得ます。
オプティム(3694)
オプティム(3694)は遠隔操作ソフトに強みを持つ、情報端末管理ソフトをクラウドで提供する会社です。
同社は、「hinotori」用のネットワークサポートシステム「MINS」をシスメックス(6869)と共同開発しています。
医療部門だけではなく、建設や農業・IOTなども手掛けていて、「全ての産業を第4次産業革命型産業へと再発明してまいります。」が中期経営テーマとなっています。
同社は、11/14に2Qの決算を発表していますが、ライセンス売上が好調に推移していて、通期予想についても、「創業来23期連続の最高売上」を目指すとしています。
グロース株でPERは68.5倍と高いため、米金利上昇に合わせて、売り込まれてきましたが、金利上昇にゴールが見え始め、ここもとはグロース株にも積極的に買いが入り始めています。
貸借倍率も0.94倍で株不足になり逆日歩も発生してきていますので、タイミングを見ながら押し目買いしておけば、跳ねると思うのですがいかがでしょう。