えのキングの投資日記

日本株投資日誌

4/6(木) 春の嵐が来ないことを祈りたいが・・・

4月5日(水)



【相場概況】

日経平均 寄与度ランキング

東証プライムの値上がり銘柄57/値下がり銘柄1763
騰落レシオ(25日)111.44%
空売り比率 42.8%
売買代金 
東証プライム 2兆8161億円
東証スタンダード 1003億円
東証グロース 1674億円

4/4(火)米株市況


恐怖指数

恐怖指数

Fear & Greed Index

Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN


【業種】


【個別】

kabutan.jp


東洋建設(1890)が、一時2006年4月以来の4ケタ乗せまで上昇しています。


同社は中期経営計画における株主還元方針の詳細を発表しています。

中期経営計画の1~3年目(2023~2025年度)の配当性向を100%(下限50円)とし、4年目以降は自己資本比率40%を目安として積極的な配当を継続する方針です。

また、今期の配当は前期25円→63円に大幅増配しています。

このことが好感され、株価は買い気配からスタートしたものの、寄り付いてからは売り込まれる動きになっています。

PTSではストップ高で張り付いていましたが、本日はストップ高にもならず、一部で大株主の売りが出ている可能性が噂されています。

同社株は、昨年5月に任天堂創業家の資産運用会社YFO1株1000円でのTOBを提案しましたが、取締役会の賛同が得られず対立が続いている状況です。

明日以降の値動きが注目されます。


www.nikkei.com

xn--r8jzdvima84a.com


以前、このブログでも紹介した和弘食品(2813)が大幅高になっています。

同社は、日経新聞「2023年度、米国工場の生産能力を5割増強。1.3億円を投じラーメンスープの増産体制を整備方針」と報じられ、好感されたようです。

米国ではラーメン人気が高まっていて、現地ニーズが高いビーガン向けスープなど開発を進め、販路も拡大する方針です。

株価は、戻り売りをこなして、高値をつけていけるか注目されるところです。

www.nikkei.com


岡野バルブ製造(6492)が急騰しています。

同社は日経新聞「次世代の原子力発電所向けにバルブを開発する」と報じられています。



次世代原発では、主に、小型モジュール炉(SMR)を想定していて、現行の原発では機能別に複数あるバルブを1つにまとめたり、バルブを通る流体を外部に漏らさない安全機能をより高めたりするとしています。

 


同社は、原発仕様バルブの国内最大手になりますが、これまで培ってきた技術をベースに、小型で建築費が抑えられる「SMR」、冷却材に水ではなく、性能の高いナトリウムを使う「高速炉」、冷却材にヘリウムを使い水素も製造できる「高温ガス炉(HTGR)」の3つの原発向けに製品開発を急ぐとのことです。

株価も、一段上方に居所を移しそうです。


kabutan.jp


ケイティケイ(3035)が5日続伸し、年初来高値を更新しています。


同社は、2023年8月期2Q累計決算を発表し、売上が前年同期比4.1%増86億3900万円営業利益が同27.3%増1億9000万円で着地したことを発表しています。

成長事業と位置付けるITソリューション事業で、デジタルマーケティングを活かしたEC事業が大きく貢献したほか、高騰が続く原材料費等に対して、販売価格を改定したことが奏功したようです。

小型の貸借銘柄で、PER8.0倍PBR0.7倍の割安株であるため、意外高の局面があるかもしれません。


www.nikkei.com


英語のコーチングサービスを手掛けるプログリット(9560)が大幅高になっています。

同社の代表取締役社長である岡田祥吾氏が、ツイッターにて、2~3か月の受講待ちが継続的に発生していることを明らかにしています。

半年程度は受講待ち期間が短くなる見込みはないとのことで、見直し買いに繋がったようです。

同社は4/142Q決算を発表する予定で、決算期待の買いも入っているようです。

ただ、1/131Q決算から、株価は、すでにダブルバガーを達成していて、よほどの上方修正が出ないと出尽くしになるという見方もあります。

明日以降の値動きが注目されます。


テクニカル分析

日経平均 日足 MACD

日経平均は、大幅反落!

ギャップダウンからスタートし、5日線(28022円)を下抜き、5日線自体も下向きに転換しています。

本日は、25日線(27741円)は割り込んでいませんが、過去25日線は、あまり抵抗線として機能していません。

さらに、下落が続くようなら、200日線(27366円)75日線(27221円)あたりまでの下落は想定すべきと思います。

日柄的に、まだ、それ以上の暴落が来ることは想定していませんが、5/3FOMC時、日本はゴールデンウイークに入ります。

4月中に、ポジションを軽くしておくことも一考かもしれません。


【本日のトピック】


S&P500



さて、今年に入って、S&P5006.8%の上昇になっています。

値上がりの9割はトップ20


しかしながら、その上昇の内訳を分析すると、上昇の9割以上はトップ20社の大型銘柄によるもので、残りの480社は、ほぼフラットになっています。

ラッセル2000

小型株で構成されるラッセル2000は、年初の水準から、ほとんど上昇していません。

www.google.com


昨日の2月米JOLTS(米労働省雇用動態調査)は、求人件数が予想を大きく下回り、1年半ぶりの1000万件割れになりました。


4/4(火)の米株市場は、リセッション懸念で下落しましたが、小型株のラッセル2000は他に指数より下落率が高かったことがわかります。

なぜ、このようなことが起こるのか?
恐らく、マーケットは景気後退を折り込み始めているものと思います。

不景気になると、一番先に倒産するのは、体力のない中小企業です。


アップルやマイクロソフトのような大企業は体力があるため、業績は下がっても倒産の心配はありません。


通常、リセッション時には、およそすべてのセクターが下落します。

今回大型ハイテク銘柄が買われているのは、10年国債の利回り低下とSVB破綻後、FEDが緊急措置としてお金をばらまいたからと思われます。

ダブついたお金は、どうしても株に流れますが、その中で金利が低下したため、将来のキャッシュフローが期待できる大型ハイテクグロース株に資金が流れたものと思われます。

問題はこれからです。
FEDの緊急バラマキもほぼ終了し、消費を支えていたコロナ預金も底をつき始めています。ここからのさらなる株への資金流入は、さほど見込めないでしょう。

FED Watch 5月

FED Watch 9月

そして、パウエル議長は、5月のFOMC0.25%の利上げを示唆していますが、債券市場は据え置きを予想しています。

そして、9月には利下げになることを織り込んでいます。

もし、債券市場が正しいのであれば、かなり厳しい景気悪化が半年以内におこることを示唆しています。
そうでなければ、パウエル議長は利下げをするはずはありません。

株式市場は不況なしの利下げを想定しているのでしょうか?
それは、楽観的すぎると思います。

それとも、米景気は引き続き堅調ということで、5月に予定通り利上げが実施されることになれば、それはそれで、マーケットにショックを与えることになるでしょう。


今週は週末に雇用統計 4/17にCPIの発表があります。
これらの結果でマーケットがどのような反応になるのか?

春の嵐が起きないことを祈るばかりです。

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