3月7日(木)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が続伸しています。
時事通信が6日夕、「日銀が3月18、19日に開く金融政策決定会合で、一部出席者がマイナス金利政策の解除が妥当だと意見表明する見通しであることが6日、分かった」と報じました。
報道によると、日銀の正副総裁を含む政策委員9人のうち、少なくとも1人がマイナス金利の解除が適切だと主張しているとのことです。
同社株を筆頭に、本日は多くの金融関連株が、政策修正による金利の先高観の強まりを背景に、将来的な利ざやや運用収益の改善を期待した買いが優勢となりました。
みずほ証券の小林俊介チーフエコノミストは「3月のマイナス金利解除の観測がやや高まったが、3〜4月の実施は市場関係者の間ではほぼ織り込まれている。銀行株の先行きを見極める上ではその後の利上げペースが焦点になる」との見方を示しています。
カプコン(9697)が続伸しています。
同社は、6日、2024年3月期(今期)の年間配当を前期(記念配当10円含み63円)より2円多い65円にすると発表しました。
従来計画から11円積み増すことになります。
また、投資家層の拡大に向け4月1日付で1株を2株とする株式分割も発表し、好感した買いが入ったようです。
同社は「バイオハザード」シリーズなど利益率の高い旧作を中心にソフト販売が伸びており、今期の連結営業利益は前期比10%増の560億円を見込んでいます。
立花証券の野島亮太アナリストは、「柔軟に価格設定するなどして旧作を売るノウハウが蓄積され、同業他社と比較しても業績の安定に向けた変革が進んでいる」と指摘し、今期の営業利益は会社計画を上回りそうだとみているようです。
免疫生物研究所(4570)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は、6日引け後に、国立国際医療研究センター病院との共同開発で体外診断用医薬品の製造販売承認を取得したと発表しました。
開発したのは「赤痢アメーバ抗体ELISA-IBL」という抗体検査キットで、血清中の赤痢アメーバ抗体を検出し、感染症を早期に発見できるようなるとのことです。
従来法による血清赤痢アメーバ抗体検査試薬は製造中止になっている中、同キットで臨床現場での血清中抗体検査による診断が再び可能となるようです。
同キットは、現在、保険適用に向けて準備をしており、適用後に販売を開始する予定です。
株価は、業績寄与期待から買いが流入しましたが、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
サノヤスホールディングス(7022)がストップ高まで買われています。
株式新聞の「低位株活性化、有力テーマに乗る銘柄は?」との記事で同社株が取り上げられていて刺激になったようです。
記事によると、同社は水処理設備や超純水システムを展開しており、半導体関連株として注目されると指摘されています。
半導体の製造工程には純水が欠かせず工場建設ラッシュは追い風との見方です。
同社株は低位株で、小型の貸借銘柄ということもあり、個人投資家などの短期資金が集まりやすく、踏み上げの思惑も加わって結局ストップ高まで買われています。
明日以降も物色が続けば空売りも多く入る期待もあり、更に踏み上げの思惑が強まりそうとの声も聞かれます。
なお、同社株の上昇に刺激を受け水処理関連の阿波製紙(3896)もストップ高まで買われ、室町ケミカル(4885)も動意付く場面がありました。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続落!
節目の4万円やその下を走る5日線(39,961.43円)を割り込んで終了しています。
ローソク足は前日のレンジが本日の大陰線の胴体部分に収まる「陽の陰抱き」を描いており、相場の天井形成と反落局面入りを警告する形になっています。
ボリンジャーバンドをみると、+1σ(39,561.38円)上は維持しており、+1σと+2σ(40,962.22円)間のバンドウォーク維持されていますが、明日以降下落すると、中心線である25日線(38,160.44円)に近づく形の調整局面になる可能性が高くなります。
下落トレンドに突入するのであれば、通常25日線は下値抵抗線にはなりずらく、一段の下落の可能性がでてきます。
明日のSQ値がいくらになるかも注目されます。
【本日のトピック】
さて、3/6のブログで指摘したように、半導体関連に買い疲れ?が見られ、日経平均も大きく下落してきました。
しかしながら、本日は前述のように、金融関連株やサノヤスのような材料株が物色されるなど循環物色の動きが見られます。
考えてみれば、一度儲かった資金は、サルの〇〇ずりのごとく、死ぬまでやり続けるものです。
今回のような大相場のあとは、しばらくは、いろんな買う為のストーリーが創作され、さまざまなセクターが循環物色されます。
恐らく、テンバガーになるような仕手株や小型株の大幅高なども散見されるのではないでしょうか?
ただ、業績の伴わない仕手株などは、よほど腕に自信がないと乗りにくいと思います。
そこで、銘柄選定で有効な手段の一つとして、成績のいい投信が組み入れている銘柄を参考にするという手法があります。
上記はダイワアセットマネジメントが運用する新世代成長株ファンド(ダイワ大輔)ですが、ここ1年は+36.9%で、中小型株が苦戦するマーケットの中、まずまずの成績を残しています。
(これ、昔やったなー! 確か松坂が活躍してたころ、設定されたような気が・・・)
ファンドの月次レポートには、組み入れ上位銘柄が記載されていますので、こうした銘柄を研究するのも一考でしょう。
三井住友DSアセットマネジメントが運用するニッポン中小型株ファンドは、ご丁寧にも組み入れ上位銘柄の選定理由も記載されています。
プロの選定する銘柄のストーリーを考えるのも、相場観を養ういいトレーニングになると思います。