6月26日(月)
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【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種別】
【個別】
JSR(4185)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
24日付の日本経済新聞で「政府系ファンドの産業革新投資機構は半導体材料のJSRを約1兆円で買収する」と報じられています。
同日、同社は「本件を検討していることは事実」とした上で、26日に開催する取締役会に付議する予定とのコメントを開示しています。
同社は1957年に「日本合成ゴム」として設立されました。
世界的な天然ゴム不足に対応し、国策として政府が当初は4割の株を保有していました。
現在では半導体製造に使うフォトレジスト(感光材)で世界シェアの約3割を占めています。
報道ベースの約1兆円での買収となれば、前週末23日時点の同社株の時価総額(6739億円)を48%上回ることになり、買収時に株価に上乗せされるプレミアムを期待した買いが殺到しています。
本日は連想で、東京応化工業(4186)や大阪有機化学工業(4187)、トリケミカル研究所(4369)など半導体材料を扱う企業群が買われています。
湖北工業(6524)が、一時8.7%高となる6,310円まで買われる局面も見られました。
先週末の日本経済新聞では、政府は2024年度にも民間と共同で日本の国内外を結ぶ海底ケーブルの増設に乗り出すと報じられています。
日欧間など海外との新ルート開通や、海外からのケーブルと日本の通信網を繋げる国内拠点の新設などを念頭に置くとのことです。
これを受け関連銘柄として同社株が買われたとの見方です。
他にも、Santec(6777)や古河電気工業(5801)、住友電気工業(5802)、フジクラ(5803)などが海底ケーブル関連銘柄として物色されたようです。
オリエンタルランド(4661)が反発しています。
同社は、10月1日から「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」の入場料金を変更すると発表しています。
最も混雑する時期の大人1日券価格を1万900円と、現在より1500円引き上げて初めて1万円を超える水準に設定しています。
入場料引き上げが業績を押し上げるとの期待から買いが先行したようです。
岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは「先だってユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)も最高で1万円超に価格を引き上げることを発表しており割高感はない。顧客離れの心配はなさそうだ」と指摘しています。
ボルテージ(3639)が急伸し、一時ストップ高になるまで買われています。
同社は先週末に、Nintendo Switch向けタイトルの累計販売本数が10万本を突破したと発表しています。
ただ、新たに販売したタイトルが10万本を突破したというならともかく、あくまで2019年から今までの積み上げてきた実績の公表であり、目新しい材料でも無いとの見方も多いようです。
しかしながら、同社株は低時価総額の小型株で、しかも貸借銘柄のため、短期資金による物色材料となった様子です。
後場から売り禁となっていますが、後場にはストップ高が剥がれて上げ幅を縮小しています。
明日以降、株価上昇が継続するのか注目されます。
フーディソン(7114)が急伸しています。
毎週日曜7時30分からTBSで放送されている情報番組「がっちりマンデー!!」で、7月2日に「僕たち上場しました!2023」が放送され、そこで同社が取り上げられて紹介されることが、昨日の放送の次回予告で明らかになっています。
予告では「漁港で写真をパシャパシャ、ファクスしたらお魚ばか売れってどういうこと!?」としており、フーディソンのサービスが紹介される予定のようです。
イベントドリブン的に今週は物色が続くと期待する声も聞かれましたが、やはり昨日の予告で同社同様に取り上げられることが明らかになっているトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)、イーディーピー(7794)は、材料視されず下落しています。
同社株の明日以降の動向が注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は3日続落!
25日線(32210円)を手前に上下のヒゲの長い陽線で終わっています。
日本国債が買われてきています。
恐らく、GPIF等のリバランスが進んできて、株を売って債券の買いが進行しているものと思われます。
そして、リバランスは株の売りだけではありません。
相場を悲観的にとらえていて、日本株の比率が少なかったようなファンドは、逆にリバランスで日本株を組み入れなければなりません。
つまり、上値も重く、下値も固いという日柄調整のような値動きが続くものと思われます。
そして、7月後半の決算発表が鬼門になると思われることは、これまでも述べてきましたが、7/27の日銀政策決定会合も警戒すべきポイントと思います。
私はYCC修正があるのではと思っていますが・・・
そして、個別銘柄の動きも、かなり激しくなってきています。
少し前に一世風靡をしたAI関連は売り込まれ、前述のJSR(4185)を筆頭とした、半導体の素材、川上産業が物色される動きが出てきています。
決算が近づくにつれて、期待先行で買われたセクターより、地道に業績が伸びているような銘柄に物色の流れがくるものと思われます。
私は投信は、あまり好きではないのですが、最近はわかりやすいマンスリーレポートを出す投信もあるようです。
こういった資料から、銘柄を選別するのもありかもしれません。