6月6日(火)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【業種】
【個別】
ローム(6963)が続伸し、18年1月以来約5年5カ月ぶりの高値となっています。
同社は、5日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しています。
同社の株式分割は1992年に1株を1.2株にして以来、約31年ぶりということです。
5日の終値から算出したローム株の最低投資金額は120万円を超えていましたが、現在の株価水準で算出すると株式分割後は30万円台に低下し、個人投資家などが投資しやすくなります。
アイザワ証券の横山泰史アナリストは「ロームは株主との歩み寄りという面では保守的で、新しい施策が出てくるとは思っていなかったので、株式分割はポジティブサプライズだった」と評しています。
内田洋行(8057)が4連騰になり、年初来高値を更新しています。
同社は、5日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想について、売上高を2,360億円から2,420億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を68億円から77億円(同2.4%減)へ、純利益を48億円から53億円(同18.4%増)へ上方修正することを発表しています。
第3四半期に続き、民間分野での大手企業向けICT需要やオフィス環境需要が順調に推移していることに加えて、公共分野での教育ICT事業も想定を上回って推移していることが要因としています。
市場では「22年8~10月期が減益決算だったことを踏まえると、業績回復を好感した買いが入りやすい」と評する声が多いようです。
山王(3441)が急騰し年初来高値を更新しています。
政府が本日午前中に、水素や再生可能エネルギーに関する関係閣僚会議を開き「水素基本戦略」を正式に取りまとめたことがキッカケになっている模様で、同社株を含め水素関連株が物色されています。
同社は貴金属めっき技術を応用した水素透過膜の事業化に取り組んでいて、既存技術で製造された水素透過膜と比較すれば、低コストかつ水素の透過量を増大させることができるため、水素精製装置の小型化につながる技術として注目されています。
本日は後場から水素関連株が一段高になり、水素製造装置開発の澤藤電機(6901)、水素運搬船開発の川崎重工業(7012)なども買われています。
ショーケース(3909)が一時ストップ高になるまで買われ、年初来高値を更新しています。
同社は、自社が開発・提供するオンライン本人確認/カンタンeKYCツール「ProTech ID Checker」が、PEO建機教習センタのe-ラーニング「PCTオンラインらくトレ」のWeb申込時における本人確認プロセスに導入されたと発表しています。
株価は、早々に先月31日高値を更新してきていて、短期に継ぎ、中長期のトレンド転換にも期待が掛かる局面です。
平田機工(6258)が急伸し、年初来高値を更新しています。
同社は、電気自動車(EV)関連設備の大型案件を受注したと発表していて、好材料視されています。
受注したのはEV用ドライブユニット(EDU)組み立て設備で、受注金額は80億円超になります。
受注金額の一部は今期業績予想に反映し、一部は来期以降の業績に寄与すると見込んでいるようです。
受注金額は年間売上高の1割程度の水準で、業績への影響は言う程大きくは無いものの、世界的なEV需要の高まりから今後も受注が続くとの期待に繋がっている様子です。
同社株は先月発表した本決算で示した今期見通しで減益計画となっていたことから発表後売られたものの、売り一巡後は買われる展開になっています。
本決算で示された足元の受注が好調で、見直し買いが継続していた状況で、今回の大型受注が発表されたたため、見直し買いが加速した様子です。
明日以降も確りとした展開が続くのか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は4日続伸!
ローソク足は「三空踏み上げ」とはならず、むしろ買いシグナルである「上放れの並び赤」を形成しています。
本日の日経新聞にもある通り、ここもとの日経平均の急騰の原動力は、弱気派の踏み上げです。
そういう意味では、SQが近づくにつれ、オプションの踏み上げは沈静化してきます。
私自身は、日経平均自体は、今週が一旦ピークで、来週にかけて調整に入るとみています。
しかしながら、騰落レシオは過熱がとれていて、循環が非常にうまく作用していることが伺えます。
個別銘柄では、売り長になっている銘柄も散見され、出遅れ銘柄が物色される傾向もでてきています。
「基本は押し目買い」でのぞむのが得策と思われます。
【本日のトピック】
さて、本日は、ややネタ切れのため閑話をひとつ。
巷では、「AIインフルエンサー」とか「AIグラドル」など実在しない、AIでつくられたクリエイターが大人気で、写真集やTikTokでひっぱりだこの状況です。
特に動画は、なめらかな動画にしようと思えば1秒あたり30枚~60枚の画像が必要(30fps~60fps)になるようです。
つまり、必要な半導体の量も桁違いになるわけです。
恐らく、最終的にはリアルタイムで人物との受け答えなどもこなすようになるのでしょう。
生成AIの普及で、半導体株が物色されるのも納得がいく気がします。