6月5日(月)
【相場概況】
【騰落レシオ】
【空売り比率】
【売買代金】
【米株市況】
【恐怖指数】
【Fear and Greed Index】
【業種】
【個別】
岩谷産業(8088)が3連騰になり、年初来高値を更新しています。
4日付の日経新聞で、「政府は次世代の脱炭素燃料として有力な水素の供給を増やすため、企業の製造装置や関連素材への投資支援に乗り出す」と報じられています。
15年間で官民合わせて15兆円を投じ、水素のサプライチェーンを整備していく方針です。
水素ステーションを展開する同社は、水素関連銘柄としては最右翼に位置付けられているため思惑的な買いが向かったようです。
株価は、上場来高値の7,470円を目指す動きになりそうです。
日立建機(6305)が大幅続伸になり、年初来高値を更新しています。
ブルームバーグによると、中国は、不動産市場を支える新たな一連の措置を検討していると報じています。
具体的には、当局は主要都市の中心部以外で物件の手付金比率を引き下げることや、仲介手数料の減額を検討しているとのことです。
また、国務院の指針下での住宅購入における制約が一段と緩和される可能性もあると報じています。
これを受けて、先週末の米国市場ではキャタピラーが8.4%の上昇と急騰し、日本でも同社やコマツ(6301)、竹内製作所(6432)など建機メーカーが大幅高になっています。
しかしながら、中国のこうした方針はまだ最終決定されておらず、変更もあり得ると言われているようです。
政策いかんによっては、株価も乱高下する可能性があり注意が必要です。
円谷フィールズホールディングス(2767)が大幅続伸になっています。
東海東京証券は、同社の投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げし、目標株価も2,160円から2,690円に引き上げています。
同証券は、同社の「ウルトラマン」のグローバルIPとしての評価が高まると考えている模様です。
また、スマスロ投入効果などが想定される中で会社側の遊技機台数計画は保守的として、24年3月期営業利益は会社計画120億円を上回る143億円を予想しています。
足元の株価は先月23日ザラ場に2,655円の年初来高値を記録するも、その後は調整を強いられていましたが、先週後半からの連騰でその高値を、再び視界に捉えています。
フィーチャ(4052)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は、車載用を主力に画像認識ソフトの開発を手掛けていますが、先週末2日引け後に、自動車機器大手のBOSCHと資本業務提携すると発表しています。
先進支援運転システム(ADAS)向け画像認識分野で専門的なエンジニアリングサービスや技術を提供するとしています。
第三者割当増資でBOSCHに同社株29万3937株を割り当てる他、主要株主2人がBOSCHに計29万3936株を売却する予定です。
調達資金の約1.77億円は事業拡大のための採用費・人件費や開発環境構築のための設備投資に充てるとのことです。
発行・売出価格は619円ですが、今後の業容拡大効果に期待する買いがはいったようです。
クリアル(2998)が急伸し、上場来高値を更新しています。
同社は、1万円からインターネット上で不動産投資ができる、不動産投資オンラインマーケット「CREAL」を運営していますが、5月に計3件約24億円のファンドを組成完了したと発表しています。
また、神奈川県綾瀬市と東京都足立区の販売用不動産を売却することも明らかにしています。
売却価格は、何れも2023年3月期末の連結純資産(31.11億円)の30%相当額以上の模様です。
株価は、目先、この勢いがどこまで続くか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅続伸!
ローソク足は「三空踏み上げ」を形成してきていて、明日の足形が陰線になるようなら、警戒が必要と思われます。
日経VIが、再び急騰しています。
週末のメジャーSQを前に、31,500円や32,000円のコールが締め上げられていることが想定されます。
(今晩のナイトセッションでも、売りのロスカット祭りになりそうです。)
しかしながら、この極端な現象は、遅くとも水曜日までです。週末がSQで決済されるため、当然日経平均を吊り上げる理由がなくなりますので、水曜あたりまでに、ポジションが整理されてくるからです。
マザーズ指数もマドを開けて急騰しています。
ところが、本日は、指数寄与度の高い大型銘柄ほど物色される傾向があり、指数自体が買い上げられたものと思われます。
マザーズのチャートは、通常マド埋めをしてくる傾向がありますので、SQを消化してしまえば、いったん下落することも想定しておいたほうがよさそうです。
決して、現状の上昇トレンドを否定するものではありませんが、SQを消化すれば、来週は日銀政策決定会合を警戒する向きも出てくると思います。
少し、ポジションを減らしていくのも一考と思います。