5月19日(木)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄468/値下がり銘柄1313
騰落レシオ(25日) 88.73%
空売り比率 46.3%
売買代金 東証プライム 3兆0163億円
東証スタンダード 873億円
東証グロース 1003億円
【恐怖指数】
VIX指数が、一気に30を越えてきています。
【業種】
【個別】
足元で強い動きが出ている三井松島(1518)が、本日も4%近い上昇になり、連想買いの入っている住石HD(1514)も続伸になっています。
ソニーG(6758)が2022年経営方針説明会において、メタバースに力を入れることを表明していて、これに連携するとの思惑でスクエア・エニックスHD(9684)が大幅高になっています。
オープンハウス(3288)やケイアイスター(3465)、タマホーム(1419)など戸建て住宅関連やグローバルリンク(3486)やLAホールディングス(2986)など小型不動産関連もしっかりの動きになっています。
三菱UFJMSが目標株価を2460円→3060円に引き上げたイオンファンタジー(4343)が大幅高になっています。
任天堂創業家の資産運用会社YFOによるTOB提案を材料に東洋建設(1890)が買いを集めています。
反面、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運株が大幅安になり、 東京エレクトロン(8035)やキーエンス(6861)、富士通(6702)、信越化学(4063)など値嵩株のほとんどが売りこまれています。
米国小売株急落から、ファーストリテイリング(9983)、セブン&アイ(3382)、良品計画(7453)など小売株が大幅下落になっています。
東証グロース株の主力株が売り込まれ、メルカリ(4385)やフリー(4478)、メドレー(4480)、ウエルスナビ(7342)などが大幅安になっています。
米長期金利下落により、三菱UFJ(8306)や三井住友(8316)など銀行株や東京海上(8766)や第一生命(8750)など保険株も軟調になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は大幅反落!
S&P500が4%を超える下落になる中、日経平均は1.9%の下落に留まっています。あまり記憶にないくらいの強さです。
とはいえ、今回も商いの多い価格帯である27000円で跳ね返され、3月から続く下落トレンドに終止符が打てていません。
5/12の安値(25688円)を下抜くことなく、早期に切り返し、5日線(26589円)、25日線(26706円)、75日線(26813円)のゴールデンクロスを実現できるかが注目です。
【本日のトピック】
ターゲット株が急落、通期利益予想の下方修正を嫌気-コスト増が重し - Bloomberg
さて、昨日の米国は、ご存じの通り、ディスカウントチェーン大手のターゲットの下方修正をきっかけに、3指数ともに、ほぼ年初来安値近辺まで下落しています。
5/17のブルームバーグによると、投資家はスタグフレーションを懸念し、現金比率を高め、商品やヘルスケア、生活必需品を大幅なロング、テクノロジー、欧州、新興市場をショートというポジションをとっていたようです。
ところが、おとといのウォルマートや昨日のターゲットが下方修正を出したため、ロングポジションをとっていた生活必需品に分類される小売株の一斉売却がおこなわれたようです。
その結果、現金比率はさらに上昇し、9.11テロの時以来の水準になっているようです。
もう、さすがに売るものもなくなってきたという状態が近づきつつあり、Fear &Greed Indexも、再びヒトケタになっています。
米株も陰の極が近づきつつあると思われ、ウォーレン・バフェットは買いに入っています。
バフェットは、少し早めに入る傾向があり、日本の商社株を買ったときも3カ月くらいは含み損でした。
しかしながら、結果は見ての通りです。
米株も長期なら、ぼちぼち買いに入ってもいいのではと思います。
先週、日本もSQ前に下落してから切り返したように、明日SQをむかえる米国も、ポジション調整があったのかもしれません。
FED Watchをみても、年内の利上げが2.5%~2.75%に留まると思う人の割合が32.1%に増えてきています。
6月、7月のFOMCで、0.75%の利上げが採用されて、年内の金利水準が3%を超えるようなことになれば、マーケットの低迷は長引くでしょう。
引き続き、長期国債利回りが、直近高値の3.2%を超えるようなことにならないか、チェックしておくべきと思います。