5月18日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄1137/値下がり銘柄647
騰落レシオ(25日) 92.72%
空売り比率 41.1%
売買代金 東証プライム 2兆9698億円
東証スタンダード 979億円
東証グロース 1131億円
【恐怖指数】
【業種】
【個別】
SOX指数が5%を超える上昇になったことを材料に、東京エレクトロン(8035)やディスコ(6146)、ローツェ(6323)など半導体関連が物色されています。
任天堂(7974)やSMC(6273)、富士通(6702)など値嵩株の一角が大幅高になり、米国治験実施施設を買収したエムスリー(2413)、閉鎖していた甲府工場をパワー半導体生産ラインとして稼働再開すると発表したルネサス(6723)が物色されています。
「ビフィズス菌BB536」が中国の「新食品原料」に登録されたことを発表した森永乳業(2264)が大幅高になり、「Tik Tok」で広告掲載できる拡張機能を提供すると発表したBASE(4477)が急騰しています。
本日から不動産取引の電子契約が全面解禁になったことから、不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」を提供しているクリアル(2998)が大幅上昇になり、同業のGAtechnorogies(3491)も買いを集めています。
反面、原油安をうけて、INPEX(1605)やENEOS(5020)が軟調な動きになっています。
米ウォルマートが決算を受けて急落したことから、ファーストリテイリング(9983)、イオン(8267)、ローソン(2651)、セブン&アイHD(3382)など小売株の一角が売られています。
Food&Life Companies(3563)やくら寿司(2695)、串カツ田中(3547)など外食関連の一角が売り込まれています。
みずほ証券が目標株価を5050円→4800円にひきさげたワークマン(7564)が大幅安になり、不適切な会計処理が判明した三協フロンテア(9639)はストップ安まで売り込まれています。
【テクニカル分析】
日経平均は4日続伸!
25日線(26730円)、75日線(26823円)を上抜き、下降していた25日線も上方転換しています。
MACDもゴールデンクロスしてきており、3月から続く下落トレンドに終止符をうてるかが注目されます。
しかしながら、価格帯チャートをみると、27000円より上は、かなりの売買をこなしており、ヤレヤレ売りが出やすいところです。
本日は東証プライム市場の売買代金は3兆円割れになっていますが、この水準を上抜くためには、外国人の商いを伴う強い買いが必要になりそうです。
【本日のトピック】
さて、昨日のウォールストリートジャーナル主催のイベントで、パウエル議長は、あらためて「大幅利上げも躊躇しない」と発言しています。
マーケットは発言直後は軟調になったものの、切り返す動きになり、ショート勢が慌てて買い戻した動きが見られています。
昨日も長期国債の金利上昇する中、ナスダックはプラスになりました。
少し前の金利上昇=株安とは状況が変わっています。
年末のFED WATCHをみると、2.75%~3%までの利上げまでに留まると考えている人が22.9%+50.7%=73.6%になり、あと0.5%の利上げが4回程度あることを織り込んできていると思われます。
ここから、注意深く見ておかないといけないのが、長期国債利回りです。
前回高値の3.2%以上の利回りになってきた場合は、マーケットが、年3%の利上げでは間に合わないと認識し始めたということです。
その場合は、再び、金利上昇=株安という流れに戻ると思います。
長期国債利回りが、現状の3%程度で推移すれば、年末まで3%以上の利上げになると思っている人の空売りの買戻しが入り、マーケットもしっかりの動きが続くと思います。
恐らく、大手証券のエコノミストらが、高らかに「米株底打ち宣言」を行い、Fear &Greed Indexが50%くらいまで、戻った時に、静かにマーケットの下落が始まるのだと思います。
もっとも、すでに、米株底打ち宣言をしている人もいますが・・・
(あんた、3月まで日経平均、余裕で30000円越える言うてたやん!)