1月25日(火) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり291/値下がり1832
騰落レシオ(25日) 84.74%
空売り比率 49.6%
売買代金 東証一部 3兆1569億円
マザーズ 1411億円
昨日VIX指数は、38.94まで上昇するも、引けは29.90で戻ってきています。
業種
電気・ガス、食料品のディフェンシブな業種のみが上昇しています。
個別
リスクオフの様相が強まる中、高配当のKDDI(9433)やNTT(9432)、ソフトバンク(9434)などの通信株が上昇し、東電HD(9501)や中部電力(9502)など電力株も物色されています。
アプリケーション事業、システム事業を手掛けるバートを買収し、TVCM放映も実施すると発表したゼネテック(4492)が一時ストップ高になるまで買われています。
通期の見通しを引き上げた共立印刷(7838)が急騰し、12月の好調な月次が確認されたナレッジスイート(3999)も大幅高になっています。
ウクライナ侵攻の地政学リスクを材料に細谷化工(4274)が大幅高になったものの、石川製作所(6208)は失速し3%を超える下落になりました。防衛関連は幕間つなぎの様相が強いようです。
岸田首相が佐渡金山の世界遺産推薦を2月1日を念頭に対応を決定すると伝わり、佐渡汽船(9176)が一時ストップ高まで買われています。(このくらい、すぐ決めてほしいものです。)
反面、永守会長が現社長に失望しているとの報道が流れた日本電産(6594)が明日の決算を前に大幅続落しています。
ソフトバンクG(9984)が昨年来安値を更新し、リクルートHD(6098)やエムスリー(2413)などの値がさグロース株も大幅安になっています。
日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の海運大手がそろって5%以上の下落に沈んでいます。
傘下の証券会社のポイント付与条件を見直すと報じられた楽天(4755)が7%を超える下落になりました。
PCA(9629)やインソース(6200)は決算を材料に売り込まれ、3Q決算発表の延期を発表した日本M&Aセンター(2127)は大幅下落になっています。
日経平均は大幅反落!
終値ベースでは27000円を回復するも、一時、昨年8月の安値(26954円)を下回る動きになりました。
首の皮一枚でつながっているというイメージです。
先行指標のTOPIXコア30は、本日200日線を下抜けています。早期に回復する動きがみられないと、日経平均も追随する可能性があり注意が必要です。
私はFOMCを通過すれば、いったんは28000円くらいまで反発すると思っていますが、上記の通り 26436円を下回れば24000円台まで節目らしい節目がなくなりますので注意が必要です。
さて、本日東証マザーズ指数は772.14 -39.25(-4.84%)で終了し、昨年来安値を更新しています。
松井証券の発表する信用損益率は-34%(通常20%くらいで追証発生)になるものの、信用買い残は、それほど減少していません。
全体での信用評価損率は-13%程度であり、トヨタや銀行株を担保にして追証を回避しているのか、外人が売り越す中、個人は一貫して買いむかっています。
本日も売買代金は1411億円程度であり、セリングクライマックスを迎えたと言えるほどふくらんでいません。
しかしながら、本日マザーズ指数は「最後の抱き線」という相場の転機になり得る足形を形成しています。
下落率も、すでにコロナショックの時を上回り、25日線乖離率も-15%を超えています。
マザーズ指数と連動していると言われる、ハイパーグロース株で構成される、米アークイノベーションETFは昨日9%安から一気に2.2%高になり、出来高も普段の3倍近い大商いになっています。
セリングクライマックスを迎えたのではないかと思われます。
上記はマザーズの時価総額トップ10です。
その中でもメルカリ(4385)は7222億円でダントツです。
メルカリが下げ止まらないと、マザーズ指数も底を打たないのかもしれません。
直近約30%ほど下落していますが、業績は悪くありません。
プライム市場への市場区分変更もおこなっていますので、いずれTOPIXの組み入れ対象になり、資金流入も予想されます。
PERが100倍をこえるため、グロース株売りの流れで売られていると思われます。
2月3日に中間決算発表になりますが、5日線の傾きが緩やかになり、出来高を伴い3日以上5日線を上回ることがあれば買ってもいいのではないかと思います。