1月24日(火) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1527/値下がり582
騰落レシオ(25日)94.27%
空売り比率 44.6%
売買代金 東証一部 2兆6447億円
マザーズ 1258億円
業種
個別
海運株が上昇していて、日本郵船(9101)、商船三井(9104)が大幅高になり、川崎汽船(9107)は6%を超える上昇になりました。
SOX指数が下落していたにも関わらず、東京エレクトロン(8035)は朝からしっかりの動きになり、レーザーテック(6920)やSCREENホールディングス(7735)など半導体関連の一角が買われています。
今期最終益が2割増の見通しと報道されたキヤノン(7751)が物色され、ニコン(7731)も連れ高しています。
JPMが目標株価を950円→1300円に引き上げたINPEX(1605)が一転大幅高になりました。
野村総研と資本業務提携を発表したラック(3587)が急騰し、日経新聞に介護テックの記事が掲載されたHYUGA PRIMARY(7133)がストップ高まで買われました。
反面、今週決算発表を控える日本電産(6594)が4%を超える下落になり、グロース株警戒の流れで、ソフトバンクG(9984)やHOYA(7741)、任天堂(7974)などが売り込まれています。
先週買われていたHIS(9603)やエアトリ(6191)、オープンドア(3926)などレジャー関連が大幅安になっています。
通期利益見通しを上方修正した東京製鉄(5423)は買いが先行したものの、失速し7%を超える大幅安になりました。
下方修正が失望を呼んだ三井海洋開発(6269)がストップ安比例配分になり、同社を持分法適用関連会社としている三井E&S(7003)も10%近い下落になっています。
日経平均は反発!
先物安の影響で売り先行からスタートしたものの、前日安値を前に下げ渋り、昼からはプラスに転じる動きになりました。
3日連続の陽線で、27000円を意識した買いが入っていることがうかがえます。
先行指標となっているTOPIXコア30は、アイランドリバーサルから下離れ、200日線(944.46ポイント)に差し掛かっています。
日経平均が27000円を維持するには、TOPIXコア30が200日線で下げ止まることが必要と思われます。
コア30が下げ止まり、日経平均が5日線(27721円)を超えてくれば、下げ止まりを待っていた投資家の買いが入りやすくなり、25日線(28471円)あたりまで一気に戻す可能性があると思われます。
さて、1/27の4:00に注目されるFOMCの声明が出されます。
注目点としては
①利上げの時期、ぺースの言及
②0.5%利上げがあるのか
③QTの時期やペースの言及
であろうと思います。
現状、FFレートの先物市場からも、3月に0.25%、6月に0.5%、9月に0.75%、12月に1%と年4回 0.25%づつの利上げがあることは織り込んでいることがわかります。
前回12/15のFOMC声明文発表から、株は下落したものの、原油を中心としたコモディティは収まらず、住宅価格や賃金は上昇が止まっていません。
したがって、今回のFOMCは、1/19にバイデン大統領から「FRBはインフレ抑制で政策を再調整するのが適切」という発言が出ていることからもタカ派の声明が出されることが予想されます。
ただ、一部、株式市場で言われている、1度に0.5%の利上げを示唆することは、2000年5月のネットバブルのその後の経済失速が深刻であったことからも、実施に踏み切る可能性は低いと思われます。
日経CNBCの岡崎コメンテーターは、FOMCで発表される可能性のある政策変更として
①テーパリングの即時終了
3月まで段階的に買い入れを減らしていく方針を、即座に取りやめすることを発表すること。
②不動産証券の縮小
不動産証券の償還分を再投資せず、国債に投資すること。
住宅ローン金利が上昇し、不動産高騰を抑える効果があります。
を発表する可能性があることを解説しています。
①の場合は、短期中期の金利上昇はあるものの、長期の金利上昇にはつながりにくいため、グロース株の復権が望めると思います。
②の場合は、長期金利が上昇することが予想され、引き続きグロース株には厳しい環境が続くと思われます。(銀行株買いか?)
今度のFOMCが相場の流れを決定づける可能性もあり、よく戦略を練っておいたほうがいいと思います。