10月12日(水)
【相場概況】
東証プライムの値上がり銘柄775/値下がり銘柄982
騰落レシオ(25日)89.35%
空売り比率 44.7%
売買代金
東証プライム 2兆8020億円
東証スタンダード 737億円
東証グロース 1008億円
【恐怖指数】
恐怖と貪欲指数 - 投資家心理 |ティッカー (cnn.com)
【業種】
【個別】
昨日売り込まれたファーストリテイリング(9983)やセブンアンドアイ(3382)に見直し買いが入り、ソフトバンクG(9984)もしっかりの動きになっています。
決算が好感されたコスモス薬品(3349)が大幅高になり、ツルハホールディングス(3391)やスギホールディングス(7649)、ウエルシアホールディングス(3141)などドラッグストア株が物色されています。
引き続き、ANA(9202)やJR東海(9022)、OLC(4661)、HANATURE Japan(6561)などレジャー関連が活況になり、国際会議や見本市などが復活する思惑で、「MICE」関連としてTKP(3479)やリゾートトラスト(4681)が物色され、京都ホテル(9723)は年初来高値を更新しています。
みずほ証券が投資判断を新規に「買い」、目標株価を1300円としたりらいあコミュニケーションズ(4708)が大幅反発しています。
同社は2020年6月に不適切な業務運営とコロナによる営業活動停滞により減収が続いてきましたが、今期の3Qには増収転換予定で、同業のトランスコスモス(9715)やベルシステム24(6183)の増益率を上回るとのことです。
配当利回りも4.63%ありますので、この水準からの反発は期待できると思います。
以前、このブログでも円安恩恵銘柄として紹介したマニー(7730)が今期2ケタ増益 増配の決算を発表し16%近い急騰になり年初来高値を更新しています。
今年最大のIPOでプライム市場に上場したソシオネクスト(6526)が公募価格3650円のところ初値3835円、引けは4200円の高値引けになっています。
海外投資家の評価が高く、明日以降もしっかりの動きが続くのか注目されます。
反面、SOX指数が年初来安値を更新する中、東京エレクトロン(8035)やSCREEN(7735)が年初来安値を更新し、レーザーテック(6920)やアドバンテスト(6857)も大幅安になっています。
ハイテク値がさ株の多くも売りこまれ、ソニーG(6758)、村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)が大幅安になっています。
電気代高騰が響き、一転、最終減益に下方修正することになったライフコーポレーション(8194)が9%近い急落になっています。
上半期の営業利益の上方修正を発表するも、材料出尽くしと捉えられたコーエーテクモ(3635)が大幅続落になっています。
新株予約権の発行が嫌気されたリボミック(4591)が10%近い急落になっています。
【テクニカル分析】
日経平均は小幅続落!
長めの上髭を引いたトンカチ(陽線)を形成していて、売買が拮抗している状態です。
上昇相場時にはトレンド転換の信ぴょう性は高い足形ですが、下落時には、なんとも言えないという状況です。
10/3~10/4のマドを、まだ埋めきっておらず、明日も小動きになる可能性が高いと思われます。
上昇転換するためには、少なくとも下降してきている5日線(26869円)を上抜けることが必要になります。
【本日のトピック】
さて、【個別】の欄でも書きましたが、SOX指数が4日で12.1%の下落になり、連日の年初来安値を更新しています。
SOX指数に連動する形で、日本の主力半導体関連も下落していますが、なぜここまで下落し、いつぐらいに下げ止まるのでしょうか?
直近では、アドバンスト・マイクロ・デバイシス(AMD)の決算が失望を呼び株価が大きく下落したのは記憶に新しいところです。
ところが、上記を見るとSOX指数の主要銘柄は、総じてAMDと同じトレンドで下落していることがわかります。
これは、個々の業績もさることながら、主要採用銘柄の需給に大きく影響を受けていることを表します。
SOX指数は上記のSOXLというSOX3倍レバレッジETFの影響を強く受けると言われています。
SOXLの10/11のオプションの総建玉枚数をみると、プットが約20万枚 コールが約50万枚になっていて、S&P500のレバレッジETFに匹敵するほどの建玉になっています。
これだけの枚数のレバレッジETFが関与しているのですからSOX指数が一方通行に動く性格があるのも納得ができます。
恐らくコールはすでにアウトオブザマネーになっていて、プレミアムはかなり減少しているはずです。
そして、プットに関しても、第3週のSQには決済されます。
すなわち、10/21を過ぎれば仕切り直しになるわけです。
上記はSOX指数の組み入れ銘柄のPERです。(PER10倍は2社ある 15倍は7社あるというあんばいです。)
東京エレクトロン(8035)のPERは、すでに10.5倍まで下落していて、インテルやマイクロンと同水準です。
そして、日本の半導体関連は川上銘柄が多く、為替の恩恵を受けますので米国に比べれば、決算も悪くないはずです。
来週になって、米国のSQが近づいてくれば、日本の半導体関連も反転の動きが見えてくるのではないでしょうか?