3月18日(火)
【相場概況】
【売買代金】
【米株市況】
【個別銘柄】
同社は、17日引け後に、2026年1月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比6.7%増の980億円、営業利益を同16.6%増の60億円と予想しています。
緩やかな景気回復を背景に需要が堅調に推移すると見込み、訪日客の増加に伴うインバウンド関連施設の設備投資の拡大も追い風になるとみているようです。
また、配当予想も前期比15円増の60円としています。
株価は、昨年来高値1,068円を視野に捉えた格好です。
ザインエレクトロニクス(6769)がストップ高まで買われています。
同社は、18日、データサーバのデータ伝送を超低消費電力、低遅延で実現する光半導体のキー・テクノロジー「ZERO EYE SKEWTM」技術の開発に成功したと発表しました。
同技術をVCSEL駆動の光半導体に適用することで、超高速2TB/s通信時の消費電力80%削減、遅延時間90%削減が可能となり、高密度かつ低コストなAI光コンピューティング用データ通信の実現に貢献できるとしています。
同社は、米国の光通信技術展でデモを行う予定です。
株価は25日・75日両線を超過してきており、新展開入りが期待できそうです。
アウンコンサルティング(2459)が場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
同社は17日引け後に、顧客の海外販路の開拓・拡大支援を強化するため、中国アリババグループの日本法人とビジネスマッチング契約書を締結したと発表しました。
同社はSEOコンサルティングを手掛け、多言語や海外向けで優位性を持っており、国内ではインバウンドプロモーション支援ビジネスやアウトバーンマーケティングなども展開しています。
今回の契約によって同社のデジタル技術を活用したサービスや海外市場の動向に関する情報を提供し、より直接的に日本企業の海外進出支援に貢献できるとしています。
株価は年初来高値更新となり、目先この勢いがどこまで続くか注目されます。
【本日のトピック】
さて、17日、大和証券主催の会社説明会でNTT(9432)の説明会に行ってきました。
今回は、大手企業のIRによくありがちな、IR担当の女の子が朗読するのではなく、廣井副社長が登壇されましたので、それなりにおもしろかったです。
冒頭に「ドジャースの開幕戦にかぶらなかったので、大勢の人に出席いただいた」と軽く笑いを取ってました。
同社の会社概要は誰もが知っていると思いますので割愛し、今回はこの講演会で私が参考になったと思ったことを書くことにします。
①AIの進化・変革
今は、Chat.GPTを筆頭としたテキスト型AIの絶頂期です。
廣井副社長も英文のメールをAIに日本語変換させ、返信文を作成。言い回しを少しだけ変えて英文に変換送信しているそうです。副社長のメールは、ほぼAIが作っている?のかもしれません。
(石破首相も、どうせ朗読するならAIにしゃべらせたほうがネバネバしなくでスムーズかも)
AIが自ら計画をたてて意思決定を行う自律型のエージェントAIの時代もまもなくやってくるそうです。
私も先日Chat.GPTで調べて、夏の旅行の計画をたてましたが、これからは、AIが旅行計画からホテル、旅券の手配まで簡単にやってくれる時代になりそうです。
コールセンターや資金運用の組み合わせ提案、発注なども簡単にできるようになりそうです。
(AIに勝てない営業マンいっぱい出てきそう⁉)
目先の銘柄選定においてもエージェント型AIの技術を得意とする小型株を見つければ面白いような気がします。
そして、最終的にはAIが自律的にロボットを操作する自動運転やロボティクスが普及するフィジカル型AIの時代になるようです。
NTTも米国May Mobility社と組んで自動運転の開発にとり組んでいます。
廣井副社長も、先日米国で試乗してきたそうですが、「非常に快適だった。日本に帰ってきてタクシーに乗ったら高齢ドライバーでよっぽど危なっかしいと思った。」とおっしゃって笑いを取ってました。
②データセンター
NTTは中期経営計画で、今後5年間で成長分野に約8兆円の投資をするとうたっています。
特にデータセンターについては、私も知らなかったのですが、同社はすでに世界3位のシェアを確保しているようです。
データセンター市場は年23%の高い成長率を示しています。
本日の日経電子版にも出ていましたが、NTTはインドでのデータセンター事業の強化に3年で2,200億円を投じるようです。
国内では、栃木に巨大なデータセンターを建設する予定です。
栃木界隈の特需を受けそうな会社を調べてみるのも一考かもしれません。
③IWON
そして、NTTと言えば、何と言ってもIWONの技術です。
現状では、光ファイバーで運ばれてきた光の情報も、各地の電話局では、一旦電子に変換して伝達する方法しかありません。
簡単に言えば、NTTのIWONとは、光のまま伝達できる技術であり、消費電力や熱の発生を大幅に削減することが可能になります。
上記のように各地のデータセンターも一つのデータセンターのように運用できるようになるようです。
いずれは、宇宙のネットワークの礎ともなり得る技術であり、日本が世界に誇れる先端技術と言っても過言ではありません。
これまでの日本の先端技術と言えば、米国に横取りされ、中国にパクられるのが常でした。
何とか、日本の技術が世界の標準になるようになってほしいものです。
④株主還元
NTT株は今期減益予想であることも影響して株価は苦戦しています。
大型株で1株を25株に分割したことからも、そう簡単に値上がりする株ではありません。
しかしながら、14期連続増配で配当利回りは3.48%です。
自己株買いも機動的に実施していく方針です。
孫にやるつもりで買って気絶しておけば宝物になるような気がします。
⑤質問
普段の大和証券主催の会社説明会では、事前に質問事項を受け付けるか、当日紙に書かせて回収、司会者が選別して質問するため、「社長の経歴は?」などのあたりさわりのない質問が採用されます。
(したがって、私の質問はなかなか採用されません。)
しかしながら、今回は挙手した人の質問が副社長にぶつけられました。
「NTTデーターの親子上場の解消は?」
「ドコモの銀行業務をどうするか?(買収するのか?)」
等きわどい質問が連続しました。
副社長も「この場で答えることはできない」とかわしていましたが、少々答えに窮している様子でした。
司会者が、まずいと思ったのか、二人の質問が終わったとたん「お時間がきましたので・・」と打ち切ったのは面白かったです。
会社説明会はAIじゃないほうがよさそうです。