2月26日(月)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
ウエルシアホールディングス(3141)が急反発しています。
25日付の日本経済新聞朝刊に「ウエルシアと2位のツルハホールディングス(3391)は経営統合する検討に入った」と報じられました。
同社株には、統合による競争力強化などに期待した買いが入り、ツルハHDも大幅上昇しています。
報道によると、ウエルシア親会社のイオン(8267)がツルハHD株を1割強保有する投資ファンドと同社株の取得で最終調整し、取得後にイオン主導で両社の統合を進めるとのことです。
統合が実現すれば国内ドラッグストア市場8兆3449億円(23年)のうち約4分の1を占めるメガプレイヤーとなり、2社合計で同業のマツキヨココカラ&カンパニー(9512億円、23年3月期)の倍以上規模になるようです。
証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長は「2021年に経営統合したマツキヨココカラ&カンパニー(3088)が着実に業績を拡大していることからも、統合による相乗効果への期待が高い」とみているようです。
https://www.access-company.com/
ACCESS(4813)がストップ高まで買われています。
先週23日付の日経新聞朝刊で「防衛省は今春にも民間の次世代通信技術を安全保障に活用するための計画をつくる。NTTが開発中の次世代通信基盤『IOWN(アイオン)』を第1弾に想定する」と報じられました。
IOWNは光通信技術で通信網を築く構想で、情報を電気信号に置き換えずに送信できるのが特徴です。
目標とする2030年度ごろに実用化できればデータ転送容量は現在の125倍、伝送の遅延は200分の1、消費電力は100分の1程度になるとされています。
同社は、昨年12月12日にNTT(9432)と「IOWN」の実現に向けて資本・業務提携すると発表しており、その際、かって長者番付1位になった清原達郎氏が率いたタワー投資顧問からNTTに同社株が譲渡されたことが報じられました。
(同社株をタワー投資顧問が長年保有していたことは、知る人ぞ知る話で、同社が現金同等物を115億円も持つことから、さまざまな憶測を呼ぶ銘柄でした。)
IWON構想は、日本の次世代技術の切り札とも言われる技術であり、今回は、ある意味、防衛省のお墨付きをもらったようなものです。
同社株は思惑で急騰していますが、NTTが保有する銘柄をチェックしておいてもいいと思います。
キタック(4707)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は先週末22日引け後に決算を発表し、2024年10月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比3.0倍の1.2億円に急拡大しています。
また、11-1月期の売上営業利益率は前年同期の5.2%から15.5%に急改善しています。
国土強靱化推進業務をはじめとする防災・減災対策のほか公共インフラの老朽化対策などで国内公共事業を取り巻く環境が堅調に推移するなか、主力の建設コンサルタント事業の完成業務収入及び売上総利益が大幅に伸長したことが牽引したようです。
通期予想は据え置いていますが、復興関連としても引き続き堅調な業績が予想され、過熱感も台頭していますが、上値余地は未だ残されてそうです。
サンバイオ(4592)がストップ高まで買われています。
特段材料は見当たりませんが、先週22日に経済金融メディア「ZUU onlin」で、同社の代表取締役社長・森敬太氏のインタビュー記事が報じられており、それが刺激になっているとの見方があるようです。
それによると、同社のテーマは、一貫して「脳の再生の実現」に尽きると語っておられ、同社が開発した新薬の最初の承認が見えてきたとのことです。
先ずは日本での承認を目指しており、承認されると世界中の患者にとって初めて脳の再生の新薬が誕生することになり、これは世界的に見ても画期的なイベントとなるため、これを足掛かりにグローバルにも展開し、脳の再生で患者の助けになりたいと考えているとのことです。
株価は、思惑で高騰しており、どこまで買われるか注目したいところです。
Arent(5254)が大幅高になっています。
22日引け後に提出された大量保有報告書によれば、レオス・キャピタルワークスが同社株を6.39%保有していることが明らかになっています。
レオス・キャピタルワークスが大量保有したTOWA(6315)やM&A総研HD(9552)、霞ヶ関キャピタル(3498)などが取得後に大きく上げていることもあって、新たに大量保有してきた銘柄には見直し買いも入りやすい状況です。
また、レオス・キャピタルワークスは来月、主に国内の小型株を投資対象とするアクティブ運用の公募投資信託「ひふみマイクロスコープpro」を新規設定する予定で、その投信にも組み入れれられる思惑も出ているようです。
ひふみマイクロスコープproは、3月5日から販売パートナーを通じて当初募集を始め、同19日から設定・運用開始予定となっています。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
ローソク足は小陰線を描くも、前日と比べ高値と安値も切り上がり、上向きの5日線(38,685.71円)を上放れています。
ボリンジャーバンドを見ても、+2σ(39,233.24円)を上回っています。
目先は、エクスパンションを続ける+2σにどこまでついていけるか注目されます。
【本日のトピック】
さて、本日は主力半導体関連が休憩する中、グロース株に資金が循環するという動きが見られました。
先週発表になった2/13-2/16の東証グロースの投資部門別売買動向をみると、海外投資家 買いに対し、個人の売りになっていることがわかります。
しかしながら、この構図は、1月の日経平均にも見られました。
海外投資家(現物)は、年明けから、一貫して買い越しているのに対し、個人は売り越しています。
NISA不発というような報道もされましたが、その後の日経平均はご存じの通りです。
本日のモーニングサテライトでも、来期業績予想は中小型株が優位という解説がありました。
三井住友DSアセットマネジメントの武内荘平シニアファンドマネージャーも、大型株主導の相場が当面続くとした上で、上昇相場が長続きするかどうかのポイントは「中小型株に資金が回るようになるかどうかだ」と指摘しています。
前述で、レオスキャピタルワークスが「ひふみマイクロスコープpro」を設定する予定であることを書きましたが、井村俊哉氏のファンド設定も近いという噂もあります。
ちなみに、1/29のブログで紹介した南海化学(4040)は、本日ストップ高まで買われました。
小型株の有望どころもマークしたほうがよさそうです。