1月31日(水)
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Fear and Greed Index - Investor Sentiment | CNN
【個別】
キャノン(7751)が急反発し、7カ月ぶりに昨年来高値を更新しています。
同社は、30日に24年12月期(今期)の連結純利益(米国会計基準)が前期比15%増の3050億円になりそうだと発表しました。
先端半導体向けを中心に半導体露光装置の成長が続く見通しであるほか、ネットワークカメラなどの新規事業の市場成長や、オフィス複合機やレンズ交換式デジタルカメラなどの新製品効果を見込むとのことです。
また、年間配当予想も前期実績から10円積み増し、1株あたり150円とするほか、最大1000億円を上限とする自社株買いを実施することも発表しました。
SMBC日興証券の桂竜輔氏らは30日付リポートで「このタイミング(期初時点)で株主還元が発表されたのは、従来の同社姿勢からは変化が感じられる」と指摘しています。
コマツ(6301)が大幅反発しています。
同社は、30日取引終了後に24年3月期第3四半期(4~12月)決算を発表し、営業利益は前年同期比31%増の4,534億2,100万円と大幅な伸びを達成しています。
中国やアジアで伸び悩んだものの、北米などで建機の需要が増勢で値上げ効果も発現しています。
同社の堀越健最高財務責任者(CFO)は同日に開いた決算記者会見で、25年3月期(来期)の収益について「(建機などの)需要は弱含むかもしれないが、販売価格の上昇は着実に進んでいく」とし、「全体として悲観的にはみていない」と話しています。
モルガン・スタンレーMUFG証券の井原芳直株式アナリストらは30日付リポートでコマツについて「同社経営陣は先行きに関して慎重な姿勢を崩さないことが多いが、今回は北米建設機械需要、鉱山機械需要、販売価格に関して、従来よりも前向きなトーンだった」と指摘し、来期も営業増益が続きそうだとみています。
ソシオネクスト(6526)が続伸しています。
同社は、30日、24年3月期(今期)の連結経常利益が前期比34%増の315億円になりそうだと発表しました。
24%増の290億円を見込んでいた従来予想から上方修正しています。
中国市場や民生市場は弱含みで推移しているものの、新製品の開発及び量産が順調に進んでいることに加えて、想定為替レートに対して円安が進んだことが寄与するようです。
岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「決算発表後の説明会で経営陣から25年3月期(来期)以降の新規商談の言及があった。今後の売り上げ拡大につながる可能性も意識されている」とみているようです。
放電精密加工研究所(6469)が場中値つかずのストップ高比例配分まで買われています。
同社は30日引け後に、三菱重工業(7011)との間で資本・業務提携を行うと発表しました。
三菱重工業を割当先として新たに354万6100株を1株564円で発行し、手取り概算で19億5,900万円を調達します。
資金は設備投資に充てる方針で、これにより事業拡大を期待した買いが集まったようです。
同社は、かねてより三菱重工の高効率ガスタービンコンバインドサイクルプラント(GTCC)事業部門や、航空・防衛部門、同社子会社の三菱重工航空エンジンなどから、増産の打診を受けていたとのことです。
株価は上値の節目として意識されていた水準を超過し、一段高が期待できそうです。
第一工業製薬(4461)がストップ高まで買われ、昨年来高値を更新しています。
同社は、30日に第3四半期決算を発表しました。
累計営業利益は5.3億円で前年同期比46.4%減となっていますが、10-12月期は9.8億円で急回復する形になっています。
前四半期比でも増収増益で、3Qは市況の回復や価格改定と経費削減により、収益性改善に繋がったとのことです。
この決算を受け、いちよし証券が本日付で、同社株の投資判断を「B」から「A」へ格上げし、フェアバリューを2,200円から4,300円まで大幅に引き上げています。
生成AIなど、ハイエンドサーバー向けの光硬化樹脂材料の販売が大きく伸長していると指摘しており、来期には半導体洗浄材のベース材料や車載電子基板向けの高耐熱封止材料も業績拡大に貢献するとしています。
株価は、明日以降も勢いが続くのか注目されます。
【テクニカル分析】
日経平均は続伸!
ローソク足は長大陽線を描き、ほぼ高値引けで終わっています。
終値は、上向きに転じた5日線(36,073.41円)を上回り、ボリンジャーバンドの+1σ(36,191.34円)も回復しており、短期的な地合いが改善しています。
本日朝方に発表されたアルファベットは検索広告の売上が予想を下回り、時間外で6.5%下落。マイクロソフトも売上は予想を上回るも時間外で下落するという暗雲が立ち込める内容となりました。
これを受けて、日経平均も大きく下落してはじまるも、昼前に1月中国製造業PMIが4か月連続の縮小になったことが報じられると、徐々に値を戻す展開になりました。
特に最後の1.5時間で先物が1億4,000枚以上取引されており、ショートスクイーズが一気に進んだことが伺えます。
自国市場に嫌気のさした中国人が買いに来たのかはわかりませんが、本日は売買代金も4兆5000億円を超えており、海外投資家が買ったことが伺えます。
今晩のFOMCで、流れが変わるかもしれませんが、海外投資家の日本株買いの流れが継続するのか要注目です。
【本日のトピック】
さて、霞ヶ関キャピタル(3498)について、レオス・キャピタルワークス(7330)の株式保有割合が10.05%→8.89%に減少したことがⅩ(Twitter)で話題になっています。
レオス・キャピタルワークスは1/25に霞ヶ関キャピタル株の保有比率を8.19%→10.05%に増やしたことが報告されています。
そして、1/26にはSBIが目標株価を14,300円→23,700円に引き上げています。
ちなみに、レオス・キャピタルワークスはSBI傘下に入り、4/1からは「SBIレオスひふみ」に商号変更します。
SBIが格上げした日に霞ヶ関キャピタル株は大きく上昇するも強烈な上ヒゲを形成しています。
格上げに飛びついたイナゴにレオスが売りつけたことが疑われます。
たまたまかもしれませんが、1週間にも満たない短期売買をやっておいて、このメンタルはたいしたものです。
SBIと言えば、IPO株価操作で金融庁から業務停止を食らったことは記憶に新しいところです。
ところが、その内容はIPOの上場がない週のIPO株勧誘受託の1週間の禁止というションベン刑でした。
Ⅹでは、SBIが金融庁の天下り先になっていることが話題になりました。
たまたまと思いたいですが、かって証券界に身をおいた者としては、『これでいいのかSBI!』と言いたくなります。