ゴリラでもわかる!?
かもしれない!!
有望銘柄発掘法⓶-需給編-
最近は証券会社も、あまり信用取引を勧めることが少なくなったので、信用残といっても、あまりピンとこない人も多いと思います。
しかしながら、トレードのタイミングを見るうえで知っておいたほうがいいと思いますので、今回書いてみることにしました。
今回は、私がひそかに狙っているステムリム(4599)を例に解説します。ステムリムの詳しい銘柄紹介は、また後日おこないますが、大阪大学発のバイオベンチャーで再生誘導医薬を開発しているところです。
まず、ヤフーファイナンスを検索し銘柄コードを入力します。そして、下のほうにスライドすれば信用取引状況が出てきます
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4599.T
信用買残が12/4で3442500株あることがわかります。次に右下の信用時系列データを見るをクリックすれば信用残の増減推移がわかります。
上のチャートと見比べていただくと、株価がわずか1週間で500円台から1300円台まで急騰した7月1週目から2週目の間に信用買残が367万株まで急増していることがわかります。
つまり、個人が信用で高値掴みをしているということです。
そして、その後も大きな増減なく推移していますので、高値で掴んだ個人は、そのまま握っていることが考えられます。
しかしながら、制度信用の場合には、6か月以内に決済しなければいけません。期日のくる来年1月くらいには、現引き余力のない個人は期日向かいのぶん投げを余儀なくされる可能性が高いことになります。
次にIRバンクというサイトを呼び出し銘柄コードを入力します。
https://irbank.net/search/4599
貸借という文字をクリックします。
そうすると、このような表がでてくるのですが、これは、機関投資家が、証券会社や大株主から借りてきている株数をしめしています。12月第1週は404万株のうち、277万株は転貸していますが、借入自己の125万株は空売りをしていると考えていいと思います。
要は高値掴みをした個人がぶん投げることを想定し空売りをかけている(あるいは、ぶん投げざるを得ないように仕向けている)ということだと思います。えげつないですねぇ!!
それでは、どこがそんなことやってるのでしょう?
空売りネットというサイトを呼び出し銘柄コードを入力します。
少し下にスクロールすれば、機関の空売り残高情報がでてきますが、モルガンとかメリルとかJPモルガンが空売りをのせていることがわかります。
以上のように、信用残の需給をみていくと、ここは買いのタイミングではないという仮説が成り立ちます。ステムリムについては、現状で支配しているのは機関投資家であり、機関の売りがどのタイミングで終結するのかを注意深く見ておく必要があると思います。
ただ、信用残の見方はいろいろあります。
最近の論文では信用残が多い銘柄のほうが上昇しやすいというデータも発表されています。
要は信用残が増えるタイミングであり、上昇トレンドが継続している間に信用残が増えるのは問題ありません。今回のように高値圏で信用残が一気に増える状態 あるいは下落トレンドにもかかわらず信用残が増える状態は、個人が高値掴みをしている およびナンピンをしている状態です。
したがって、少しでも上がれば解消の売りが出やすい状況と言えると思いますので、買いのタイミングは見送りがいいと思います。