11月25日(木) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり1013/値下がり1074
騰落レシオ(25日) 78.74%
空売り比率 40.3%
売買代金 東証一部 2兆1145億円
マザーズ 2663億円
東証は薄商いですが、マザーズの売買代金が増えてきています。
業種 証券・商品先物、鉱業、陸運など上昇。
空運、パルプ・紙、食料品など下落。
個別 ベトナム政府と感染症対策に関する基本合意書を締結したと発表した塩野義製薬(4507)が大幅高になっています。
新生銀行が買収防衛策を撤回したことを材料にSBI HD(8473)が値を飛ばし、三井住友(8316)や三菱UFJ(8306)、みずほ(8411)などメガバンクもしっかりの動きです。
月次が好感された神戸物産(3038)が大幅高になり、1:2の株式分割を発表したフューチャー(4722)も急伸しています。
前日ストップ高したそーせいグループ(4565)が年初来高値を更新し、18日上場以来上昇し続けているGRCS(9250)が全市場売買代金トップ5に入る大商いで大幅続伸しています。
反面、ユーロ円建てCBによる資金調達を発表したANA(9202)が5%を超える下落になり、JAL(9201)にも売りが波及しています。
レーザーテック(6920)は全市場売買代金トップの大商いになるものの、次第に値を消しマイナスで終わっています。
グロースマーケットを引っ張る半導体関連は、上記の構図で受注が増加し、将来の売上の増加や増配が期待され上昇してきています。
レーザーテック(6920)の1Q決算を見ても売上が91億円だったのに対し、受注高は1083億円になっています。
受注残高は2350億円にもなり、これが将来の売上につながる予定となり株価が強い動きになっています。
ところが、2022年の通期の受注計画は1600億円であり、通期の約67%が1Qで前倒し発注されたことになっています。
会社の計画通りなら2Q以降の受注は減少することになります。
過去、PCバブルやスマホバブルの時のように、市況が悪化した時には受注がキャンセルになったケースもありました。
現状の株価は前倒しの受注を織り込みにいっているとも言えるため、今後は注意が必要かもしれません。
立会外分売を発表した大阪油化(4124)やパシフィックシステム(3847)が大幅安になり、公募・売り出しを発表したアルコニックス(3036)が17%を超える急落になっています。
前日ストップ高になったジェイテック(2479)は一転ストップ安まで売り込まれる荒い値動きになり、前日上場したラストワンマイル(9252)もストップ安まで売り込まれています。
日経平均は反発!
25日線(29353円)上を回復し、「陰の陽はらみ」を形成しています。
明日の値動きで上昇し、5日線(29584円)を奪還できれば、上昇トレンドは継続していることになりそうですが、
下落するようなら75日線(28953円)に向けての下落が続き、10/29のマド埋め(29000円)を形成することになる可能性もあります。
売買代金が極端に減少してきていますが、「閑散に売りなし」との格言通りになるか注目です。
さて、本日はQDレーザー(6613)の例を使って、「買ってはいけない銘柄」の選定法を解説したブログがありましたので紹介します。
空売りネット
karauri.net - 空売り残高情報を検索
もしくは、IRバンク
空売り残高情報 (irbank.net)
でチェックします。
QDレーザー(6613)には5社もの機関投資家が空売りを仕掛けていることがわかります。
空売りは将来の買戻しの原動力とも言えますが、機関投資家がどのタイミングで買戻しに入るかはわかりませんし、かなり、ねちっこく売り仕掛けしてきます。
3社以上の空売りがあれば撤退したほうが無難なようです。
現状で、QDレーザーは下落トレンドが、はっきりしています。
下落トレンドで、信用買い残が増えている、もしくは高水準で維持するような銘柄は避けたほうが賢明です。
QDレーザーは7/12あたりから下落していますが、7/12前後の空売り残高を見ると
・モルガンスタンレーMUFG
・メリルリンチ
の2社が新規参入していることがわかります。
この時点で4社の機関投資家が空売りを仕掛けていることがわかるので、買うべきではないと判断できます。
株探で週次信用残を確認します。
信用買い残÷1日平均出来高=6以上
の銘柄は避けるべきです。
QDレーザーは、平時の出来高は50万前後ですから、該当していることがわかります。
上記のような銘柄は買いを入れるべきではないとのことです。
参考にしていただければと思います。