11月16日(火) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり890/値下がり1189
騰落レシオ(25日) 87.85%
空売り比率 40.9%
売買代金 東証一部 2兆7093億円
マザーズ 2127億円
マザーズが2日続けて2000億円超えです。
業種 鉱業、輸送用機器、保険など上昇。
海運、パルプ・紙、陸運など下落。
個別 レーザーテック(6920)が3%近い上昇になり、東京エレク(8035)や日本電産(6594)などハイテク株全般に強い動きが見られました。
トヨタ(7203)やソニーG(6758)、ソフトバンクG(9984)など主力株が堅調な動きになり、中期経営計画を発表した村田製作所(6981)もしっかりの動きでした。
スノーピーク(7816)が売買代金3位となる大商いで18%を超える上昇になり注目を浴びました。
上方修正と増配を発表したトレックス・セミコンダクター(6616)やFRONTEO(2158)がストップ高になり、今期大幅増益計画を発表したリビンテクノロジーズ(4445)も場中値つかずのストップ高比例配分になっています。
以前、このブログでも紹介したプロジェクトカンパニー(9246)も上方修正を発表し、ストップ高買い気配で終わっています。
メタバースを活用したマッチングDX事業の実証実験を開始すると発表したポート(7047)が急騰し、7月にポートと資本業務提携を締結したチェンジ(3962)も大幅上昇になっています。
反面、海運大手3社が続落し、川崎汽船(9107)は5%を超える下落になりました。
リクルート(6098)は好決算を発表したものの、利益確定売りが優勢になり、3%を超える下落になりました。
米長期金利は上昇したものの、三井住友(8316)やみずほ(8411)など銀行株も、さえない動きになっています。
1Qが営業赤字となったGC企画(4073)や2Qが営業減益になったUMCエレクトロニクス(6615)が2ケタの大幅下落に沈んでいます。
上方修正を発表するも、内容に強い失望が走ったヤーマン(6630)がストップ安になり、今期営業赤字に転落する見込みとなったイーロジット(9327)も場中値つかずのストップ安比例配分になっています。
また、MBOが不成立になったことを発表したパイプドHD(3919)も7%を超える下落にみまわれています。
日経平均は4日続伸!
上髭の長い陽線ではあるものの、引き続き上昇する25日線(29138円)をサポートとする上昇トレンドを維持しています。
11時頃に、米中オンライン首脳会議の報道が流れ、日経平均も30000円まで、あと40円というところまで上昇するも、会議の内容が、関係を強化というより、これ以上悪くなることを避けたいといったものであることが伝わり、次第に値を消していくことになりました。
本日は米国でウォルマートやホームデポの決算が予定されていて、物流網の混乱が警戒される中、好調な年末商戦を予兆できるものであれば、日本の小売株にも好影響が波及すると思われます。
ソフトバンクG株の上昇やマザーズの活況もあり、少しづつ個人投資家も息を吹き返しつつあると思います。
早期の30000円奪回に期待したいところです。
さて、本日は東証2部に上場する岡本工作機械製作所(6125)を紹介します。
金属加工の平面研削盤で世界トップクラスのシェアを持つ老舗工作機械メーカーです。
昔から、工作機械では有名な会社ですが、最近は半導体関連装置に力を入れていて、半導体関連装置が売上の30%以上を占めるほど成長してきています。
8/31に半導体製造装置の120億もの大口受注を獲得したことを発表しています。
売上計上は来期以降になる予定ですが、上記の今期のセグメント構成を見ると、半導体関連装置の売上が通期で約93億になっていることがわかります。
今回の受注は一発で120億ですから、いかに大口の受注獲得に成功したかがわかると思います。
11/11に発表になった中間決算でも、経常の進捗率が59.1%になっていて、今期も順調に推移していることが発表されています。
海外売上も増加傾向で、北米 中国 インドで販売が増えています。
特に中国ではEV関連向けが好調で、半導体関連装置も高水準で推移していることが伺えます。
PERは11.3倍 PBRも1.47倍と割安に放置されています。
配当も80円→120円に増配予定で、配当利回りも2.12%です。
半導体関連装置のさらなる大口受注の可能性もあり、株価の水準訂正があってもおかしくないと思います。