11月17日(水) 相場概況
東証一部の騰落銘柄数は値上がり410/値下がり1706
騰落レシオ(25日) 88.09%
空売り比率 41.9%
売買代金 東証一部 2兆7424億円
マザーズ 2259億円
業種 鉱業、精密機器、海運など上昇。
空運、サービス、水産農林など下落。
個別 レーザーテック(6920)が5.3%高、東京エレク(8035)が3.3%高、SCREEN(7735)が3.5%高になり、いずれも上場来高値を更新しています。
政府が車載用の先端電池工場の建設を支援すると報じられたことを手掛かりに戸田工業(4100)やダブルスコープ(6619)、古河電池(6937)、田中化研(4080)など電池関連が幅広く物色されています。
SMBC日興が投資判断を「2」→「1」 目標株価9300円→11000円に引き上げた日東電工(6988)が大幅高になっています。
ビジネスチャットツールが松屋フーズHDに導入されたことを発表したラキール(4074)が大幅高になり、11/15にこのブログでも紹介したBlueMeme(4069)が急騰しています。
最近旬のキーワードである「メタバース」に関連するリリースを発表したGFA(9246)がストップ高まで買われ、グローバルウェイ(3936)も36回目のストップ高になっています。
ちなみに、グローバルウェイは、引け後、増し担保解除のタイミングで株式分割を発表しています。増し担保解除3回ともに分割をぶつけてきていて、さすがに株価操作と言われても・・と思います。
反面、前日の決算が悪材料視されたリクルート(6098)が連日の大幅安になり、円安で買いが先行していたトヨタ(7203)も次第に値を消しマイナスで終わっています。
前日大商いで上昇したスノーピーク(7816)は小幅に下落し、JAL(9201)、ANA(9202)、三越伊勢丹(3099)、TKP(3479)などアフターコロナ関連の多くが軟調になりました。
太平洋金属(5541)や東邦チタニウム(5727)など素材関連に大きく売られたものが散見されました。
立会外分売を発表したジモティ(7082)が急落し、新株予約権の発行を発表したベルトラ(7048)はストップ安まで売り込まれました。
日経平均は反落!
30000円を手前に、上値が重い展開が続いています。
上昇する25日線(29196円)上で推移していますので上昇トレンドは継続とみるべきと思いますが、外部環境次第では、いったん下落してもおかしくない状態です。
本日は、政府与党が金融所得課税を来年度の税制大綱に重要課題と明記したことが報道され、日経平均の頭を押さえる要因となりました。
上記は日経平均と外国人の現物の売買動向です。
外国人が現物売買が売り越しになると、日経平均も下落する傾向があることがわかります。
外国人の現物の売買は、年金などの中長期の資金であることが多く、「内閣支持率」に左右される傾向があります。
実際には、来年の参議院選挙までは、金融所得課税は封印されることになると思いますが、ろくに「成長と分配」が示されない中、増税論だけが先走りして、外国人の売りを浴びるという状況だけは勘弁してほしいものです。
さて、本日は9月に新規上場したセーフィー(4375)を紹介します。
クラウド型録画映像プラットフォーム「Safie(セーフィー)」を開発・運営している会社です。
2014年に創業した会社で、経営陣の多くはソニーグループの出身者で占められています。
クラウドモニタリング録画サービスでは、47.5%のトップシェアを獲得していて、年々業務提携する会社が増えています。
現状赤字ではありますが、増収率が6割近くと高く、売上高総利益率も39.5%を記録しています。
売上も急速に伸びていて、成長性は申し分ないと思います。
将来的には、映像録画だけでなく、AI分析による映像データから得られる多様なソリューションを提供するDXプラットフォーマーへ進化していくとのことです。
11/12に発表になった決算では、今期業績予想を上方修正し、赤字額も縮小しています。
しかしながら、一部販売委託先の安易な販売が解約につながり課金カメラ台数が15万台から14万台に下方修正されています。
マーケットは疑心暗鬼になり、株価も下落しましたが、セーフィー自体は問題なしと判断し、ARR(年間経常収益)を変更していません。
上場前の公募価格は2430円です。下げ止まったところは買いのチャンスと考えます。